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神の御許にて  作者: 日渡正太
第2話 神様と迷える子羊達
27/41

STAGE 27

「増子さん、落ち着いてください!」

 俺と川原が近付こうとすると、


「来ないで! 来たら死ぬわよ!」

 増子さんは言うが早いか、すごい勢いで部屋の隅に向かって駆け出した。


 そこには、高さ2メートルほどの、白い布が掛けられた祭壇があった。


 午後からこの談話ロビーで開かれる予定の、親父の法話会のために準備されていたもので、雛壇のようになったそれには、仏像や聖画などのパワーグッズや、親父が使う法具などが並べられている。


 ガシャ、ガシャ――ン!


 と増子さんは、それらを蹴散らして壇上に駆け上がった。

 一見、被害額がすごそうだが、どれも原価は安い。気にしないぞ! うん!


 増子さんは、雛壇の最上段にすっくと立った。

 増子さんの体重によって、祭壇はぎしぎしと音をたて、かろうじて崩壊をまぬがれている状態だ。


「増子さん、危ない!」

「降りてください!」


 俺と川原の説得にも耳を貸さず、増子さんは、


「死ぬわよ!」

 と叫び、天井から垂れ下がった1本の細い紐を手に取った。


 祭壇の真上の天井には、教団のシンボルを描いたタペストリーを吊り下げるための金属製のバーが設置されており、間の悪いことに、そのタペストリーを吊るための紐が、準備のため、既にそこに取り付けられていた。

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