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正反対の少女




これは昔の記憶。それでも鮮明に思い出されるのは彼女は私の中で一番大切だったから。




『輝晴ちゃん』




そう呼んでくれたころ、私はまだ幼かった。







「お久しぶり、堂本さん。それとも昔みたいに輝晴ちゃんとも呼んだほうがいい?」


「お久しぶり、新川さん」






新川柚茄


彼女は陸君と同じく小学校から同じ学校である人だ。


そして私にとって・・・・・・・・・・・・元親友。





彼女との出会いはごく普通。


同じクラスで席が近かったから。


だけど人見知りが激しい私にとっては彼女は憧れで尊敬してて信頼していた。


そんな彼女と元親友となってしまったのはかれこれ6年前のこと。


いや私が気づいていないだけでもしかしたらもっと前から彼女にとって元親友になっていたかもしれない。


それは小さなきっかけだった。


そう、私は彼女をいつものとおり呼んだのだ。友達の輪にいる彼女を。


なのに無視された。


そして彼女はその友達とそのまま教室を出て行った。


――――――――そのあと彼女は謝ってくれていたがそのときの目はめんどくさそうだったのを忘れられなかった。






それからも無視をされ続けしまいには一発


『あんたウザイ』


っと言われた。


そのとき私は彼女をただただ見つめるのことしか出来なかった。







それから当然のごとく中学では疎遠になった。


小学校からの友達は彼女とまったく逆で私が放心状態のとき助けてくれた人たちだった。


そしてまた同じく陸君も。


いや彼の場合その友達よりももっと私を助けてくれた。


真っ先に手を差し伸べてくれた。


すごく感謝している。








まぁそれは置いといてなぜ彼女がいまさらになって目の前にやってきたのか、それだけが知りたい。


中学に入り疎遠になってしまったため彼女に関する情報はすべて悪い噂ばかりだった。


それがすべてか、一部か、ぜんぜん違うのかは私には分からないが彼女の姿を見たなら悪い噂しか流れないのもうなずけるだろう。


黄土色に近いような髪。染めてあるためか見ただけで髪が痛んでいるのが分かる。


校則違反でそこまであげなくてもと言うほど短いスカート。


襟元は止められていなくて下に来ている服が見えてしまっている。


完璧なギャル。


私だったらもっとうまくごまかすのに。


そう考えている時点で私は終わっているのかもしれない。





「まぁあんたと昔話しに来たわけじゃないから。ついでにあんたとよりを戻す気もない」


よりを戻すってもうないことでしょ?


知ってるよ、あなたが噂流してたの。今はどうか知らないけど。


「私に安斉空汰を紹介して」






・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?







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