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剣士は行く、異世界を。  作者: おいしーまっちゃ
第一章「異世界到着」
3/4

初戦そして街

 さて確かもらったものは剣と服とお金だったか、服はなんというか動きやすそうな服だな。剣もゲームとかでよく見る感じの片手剣だ。鉄でできているのだろうか、結構重い。もちろん鞘に入っていたのでありがたく腰につけておこう。しかし、剣があったところで本当に戦えるのだろうか?ちなみにお金は服のポケットに入ってあった。


(まったく雑だな。)


 気づかずに落としたらどうするんだ。どうやら金色のコインがお金のようで5枚入っている。大概金貨というのは一番価値が高そうなものだがどうなのだろう。まあ言われたとおりに道を進もう。


 あれからそこそこ歩いた。でも歩けど歩けど、周りは一面広大な草原。確かに景色はきれいだけれど変わり映えしないので飽きてきた。街はまだ奥なのだろうか?まだ歩かなければ───


「っ!?」


 危なかった。なんだと思い見てみると。そこにいたのは高さが大人1人分ぐらいの大きさをした猪だった。


「こんなでかい猪がいるのか…!」


 こいつは魔物というやつなのだろうか?


 そんな事を考えていると、


「プギィィ」


 っと、突進してきた。


(そういや最初も突進してきたな。どうやら突進でしか攻撃してこないらしい。そして能力の影響か身体能力も上がっているようだ。)


 そのおかげで猪の突進を避けることができた。


 その後も何度か突進してくる猪


(このまま避けてるだけじゃダメそうだ。攻撃しないと…。)


 俺は剣を握った。


(これは…なんとなくだがわかる。どこにどう動けばいいかがわかる。そしてどこに攻撃すればいいかも。)


 何回目かの突進を避けたあと俺は突進中の無防備な猪の横側に剣を突き刺した。


「ブギィィィィ…」


 と断末魔を上げながら猪は息絶えた。


「勝った…!勝ったぞ!」


 初めての勝利に俺は素直に喜んだ。相手が猪とは言えたぶん魔物に勝ったのだ。そして、大事なことに気づいた。


「この死体どうしよう…。」


 魔物は倒しても死体になって消えないようだ。しかしこの死体どうしようか本当に。こんなに大きいものなんて持てないし…。仕方がない、ほっとこう。たぶんきっと自然に分解されるだろう。それか他の人が見つけて処分なりなんなりするだろう。よし道を進もう。



 さらに歩いたところでようやく街の城壁らしきものが見えてきた。


(朝の時間帯にここの世界へ来たそうで、今は昼前といったところかな?さすがにそろそろ腹が減ってきたし喉も渇いてきた。早く街に入って何か食べないと。)



 街に入れた。ここの街、というかここの世界の街は基本的に中世っぽい雰囲気をしている。ここの世界の街では基本的に門と門番がある(いる)そうで街に入るには先ずそこへ行かなければならない。次に街に入るには税金が要る。これはあんまり考えてなかった。ついでに、そこでここのお金について詳しく聞いてきた。

 金貨一枚 10000ソルダ

 金片一個 5000ソルダ

 銀貨一枚  1000ソルダ

 銀片一個 100ソルダ

 銅貨一枚 10ソルダ

 銅片一個 1ソルダ、という感じらしい(ちなみにソルダは日本の円のようなもの)つまり俺は最初に五万ソルダもらったようだ。街に入るための税金は500ソルダだった。なお冒険者ギルドに入ると無償だそうだ。そのためにもまず冒険者ギルドに入ったほうがよさそうだ。


 街を門からまっすぐ行ったところですぐ、冒険者ギルドは見つかった。


(なんかわかりやすい建物してるな。そりゃそうか。)


 看板に冒険者ギルドと書かれているのがわかった。


(普通にここの世界の人が何言ってるかわかるし、文字も読める。すごいな自動翻訳。それじゃあギルドに入りますか。)

1ソルダ=2円


ジャイアントボアー (でかい猪)

魔獣であり森や草原など自然の多いところならとりあえずいる。分かりやすい突進攻撃しかしないのでよく獲物に返り討ちにされている。肉食寄りの雑食。


魔獣

魔力によって凶暴化した動物。詳しい発生条件は解明されていない。一説では魔王が魔獣をつくり従えているとも言われているが、真偽は定かではない。

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