プロローグ
20xx年x月x日 日本。
俺は毎日の日課である散歩をしていた。
とても暑い日だったと思う。そんな暑い日に出歩いていたからかは分からないが、何かが俺の目に映った気がした。その時は何も思わず、考えず、休憩にコンビニで買ったコーヒーを飲もうとした時だった。
ふと、顔を上げるとそこには何もない真っ白の空間に俺は居た。でもなぜここに居るのかは何となく分かった気がした。とりあえずこの何も無い空間に呆然としている中、そいつは現れた。
「やあ。」
「うわあぁぁぁぁ!!!!」
「そんなに驚かなくたっていいじゃないか。」
「化け物ぉぉぉ!!!」
「化け物ってそりゃないだろう」
「…」
よく見るとそいつは全然化け物ではなかった。それどころか周りを見るとどこにでもいるような生物だった。人の形をしていた。だが、人と言うにはどこかおかしい。そもそも「こいつ」は光っている。周りが白くても分かるぐらいには光っている。そんなやつが人であっていいわけがない。
「少しは落ち着いたかな?」
「そうですね。」
「では本題を話そう。」
「本題…?」
嫌な予感がする。
「そう本題だ。本題は…私の世界を救ってくれ。」
「なんて?」
「私の、世界を、救ってくれ!」
「はあ?」
そして嫌な予感は当たる。なんだ世界を救えってそんな困窮している世界に住んではいない…と思うんだが?
「そんなこと了承するとおもって聞いているんですか?」
「そうか。そうだよねぇ…。どうすっかなぁ」
雲行きが怪しすぎる。なんかやばいことに巻き込まれている気がする。
「それで、俺を元のところへ帰してくれませんか?」
「………」
……
えだんまり?なんか事情あるの?帰せない事情って結構限られてくるよね?まずくない?
「なんか帰せない理由とかあるんですか?」
「いやあ、実はね既に君の体消しちゃってるんだよね。」
「えじゃあ救ってほしい世界って」
「君たちから言う異世界ってやつだね。」
「拒否権ないじゃないですか!」
「転移?転生?ボーナスあるから頑張って。」
「ええ…」
「案内を出すからそれについていくといい。」
なんか文長くてわかりづらくない?困窮の使い方違くない?