唐突ですが世界は滅びました
とりあえずプロローグ書いてみた。
どうなるかなー、たのしみ。
「こんにちは。世界は滅びました」
私の目の前で、綺麗な人がなんでもないことのように言った。
世界が滅んだ。
はてさて、私はただの民間人のはずなんだけど、どうしてこんな超常めいた人が目の前にいるのやら。
そして何故世界が滅びたことを報告されているのだろう。
「そう、それです。ただ目の前のことを認識し、受け入れる。私はその才能を買って、あなたが死ぬ前にここに呼び出したのです。――あ、私は女神です」
うーん。
一言も発していないはずが、思考が綺麗に読み取られているっぽい。
そしてこの人は女神らしい。
お綺麗ですねとか言っておけば滅ぼされないかな。
「私はそんなに物騒な神ではありません。ともかくですね、あなたには滅びたあの世界でもう一度生きてもらいます」
何故に。
どうして滅んだ世界に一般人を突っ込もうとしてるのだろうこの女神様は。
よくわからないが、私が生きていた世界は世界を焼き尽くす太陽、通称大いなる太陽に焼き尽くされたらしい。
で、女神様はそんな世界に私を送り込もうとしていると。
やっぱりわからない。
と、そんなことを考えていると、女神様は私の方へと手を伸ばして微笑んだ。
「大丈夫です。そう簡単には死なせません。ですから――いってらっしゃいませ」
穏やかに微笑む女神様。
トンと肩を押されて、下へ下へと落ちていく――待って待って待って怖いし唐突すぎだし何が起きてるんだ本当に。
焦ってそんな思考が何度もループしたけれど、当然ながら何も起こることはなく、私の意識は途絶えた。
ところであの女神、神聖そうな見た目をしていたけど絶対邪神の類だと思うの。
主人公ちゃん
女の子。
黒髪ショートのちょっと目付きが悪い一般人。