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目を開けると広がったのは立派なベッドの天蓋だった。
金縛りのように身体の自由が効かなかった。真っ先に手を動かそうとしたけれど、脳からの司令は手に伝達されていないみたいだった。
「起きた?」
隣から柔らかい声色の青年の声が響いた。
彼は私に向かって微笑みかけている。
「君の名前は?」
と彼が問う。
君、は私を差している。私は……
「何だっけ?」
「歳は?」
「……」
「まだダメか……まあ想定の範囲内だけど」
「ダメ?」
「んーじゃあ彼は?」
そう言うと袴を着て弓矢を引いてる男子生徒が写った写真を取りだした。黒髪で切れ長な瞳が特徴的なクールな男の子だった。
「……」
見覚えは無い。けれど……
「星……」
「星?」
淡い色をした瞳を少し見開かせて私の方に向けた。
「一番星があるから進むべき方向が分かったのよ」
私の口から勝手に溢れ出た言葉だった。私にも意味は分からない。何故か口が動いた。
「……そうだね、じゃあもう一番星を見失わないようにしないと」
この人はなんで
こんなに寂しそうな顔をして笑うんだろう。




