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営業終了
「はーい、お待たせしましたー。」
ヒロの状況説明が終わったのと同時に、キッチンから出たネウがカウンターに料理の入った包とコーヒータンブラーを二つずつ置く。
「・・・まさかこれ、特製じゃないよね?」
オムはタンブラーを指差し恐る恐る聞いた。
「まさか、これはいつものだよ。」
笑いながらネウが答える。
長時間放置することを前提とした物に、良い物は使えない。
「よしオム、行こう。」
カウンターに代金を置いたヒロは、包とタンブラーを取ると移動を促した。
「ああ、待って・・・じゃあ、また。」
オムはいそいそと立ち上がり支払いと受け取りを済ますと、ヒロの後を追う。
「またのお越しを〜。」
ネウに見送られながら二人は店を出た。
戦車のエンジンが始動し、店は再び地鳴りと揺れに支配される。
そして、戦車は動き出し、騒がしさを引き連れ任務へと赴いた。
「さて、店を閉めるか。」
ネウの言葉とともにフラッフィの営業は終了した。