串焼き
オムにコーヒーとケーキを出したネウは、再びキッチンに引っ込むと据え付けられた保管箱から、使いかけのキャベツと街や外の荒野に広く分布する大型ネズミの肉の串刺しを二本取り出した。そして、串刺しを手製のトースターにセットしスイッチを入れ、串焼きが焼き上がるまでの間、キャベツをナイフでザクザクと切り刻む。
切り終わったキャベツを皿に載せたところで串焼きが出来上がり、ネウはそれを盛りつけた。
「ネズミ肉の串焼きと付け合せのキャベツでございまーす。」
湯気と香ばしい匂いの湧き立つ料理をオムの前に置く。
「これこれ・・・ってあれ?なんかまた肉デカくなってない?」
嬉しそうなオムだったが、微妙な違和感に気づき食いでがありそうな大振りな肉をまじまじと見つめた。
「ああそれ、放射能の影響かなんかで年々デカくなってるらしいんだよね。」
「色々大丈夫なの?それ。」
「さあ?」
まあまあヤバそうな話に疑問を持つオムだが、ネウは肩をすくめる。
「まあ、肉がサイズアップするのは大歓迎だ。とりあえず食おう。」
オムが串を掴み肉に齧りつこうとした瞬間、腰の通信機が呼出音を発した。
「・・・オム、応答しろ緊急事態だ!」