お茶にするよって言うのは、お茶を飲む準備をしてからのことを言う!!
フィクションです。
収穫時期の農家は、とても忙しい!
朝4時に起きて、家事を済ませたら、すぐに着替えて、朝5時からは、ブロッコリーの収穫。ブロッコリーの収穫は、雨が降っていたとしても、大きくなり過ぎてしまう前に取るため、雨具を着て、収穫する。
うちは、ブロッコリー以外も育てているため、ブロッコリーを9時までに収穫したら、10時までに選別して、箱に詰めて出荷する。その後は、おにぎりを一つ食べて、すぐに育てた稲を軽トラックに積んで田植えに行く。
お昼も、おにぎり一つを食べて、すぐに別の場所に移動してすぐに田植えを始める。
朝起きてから休みなく18時や19時まで働く時もある。
その為、15時に30分くらいの長めの休憩を取るようにしている。
今日は、嫁さんと2人で朝からご飯を食べずに作業していた。
そんな、俺たちをみかねた母さんが、車にレジャーシートやお茶を乗せて、持ってきてくれた。
「あなたたち、無理せずに少し休みなさい!お茶の時間よ!」
声をかけられた俺と嫁さんは、作業を中断して、母さんの元へ行く。
母さんの元に着くと、お茶は用意されてなくて、車の中で母さんは友達と旅行の話で盛り上がっていた。
電話が終わると、母さんは、車から降りてくる。
「何やってるの?車の中にレジャーシートとか乗ってるから早く準備して休みなさい!」
その一言にどっと疲れが押し寄せる。
「はぁ…前にもいったけど、お茶にするよって言うのは、お茶の準備をし終わってから、声をかけるもんだよ……」
「あら?そう言うものだったかしら?」とそんな母をよそに自分達でお茶の準備をしました。
お茶が始まると、母さんの話が止まらない。
「ちょっとちょっと聞いてよ!この前の旅行先でお母さんね!写真を撮ってとお願いされた時にね、若いですねって外人さんに言われたの!もう、ときめきそうになったわ!お父さんには、内緒ね!」
皆さんも、お茶にするよって声をかけるときは、準備をしてから声をかけましょう……
「「ははは……」」
ありがとうございました