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8.巻き込まれた怒り

取り敢えず逃れた路地裏の袋小路から、元居た通りに…密かに戻る2人。

祭りの賑わいによる喧騒と若干異なる…妙にザワつく人混みを、ニュールはフレイの手を引き…足早に抜けていく。

単独行動でもない上に人波に逆らう流れ…目立たず移動するだけで手一杯であり、ある意味強行突破に近い形で…人の密集する区域から脱出した。


抜け出した先…万全を期すべく魔力満ち溢れる新しい魔石に持ち替え、ニュールは再び隠蔽魔力導き2人の身を覆う。

ある程度安心出来る…落ち着いた状態に戻った…と言えると思うのだが、未だ茫然とした表情が抜けきらぬフレイ。

夕闇暮れた森の中さ迷うかの様な表情を浮かべ、俯き歩く。

そんなフレイの頭に…無造作にポスリと手を乗せ、ニュールは陽気に声掛ける。


「さあ、仕切り直しだ。祭りは楽しむもんだぞ! 散々食らった朝飯もこなれて、丁度良く腹が減ってきたからなっ。やたいめしを食べ尽くすぞ!」


気落ちしたフレイの心に、此の魅惑的な提案は有効だった…かなり復活した様だ。


「ニュール! あれも…あっ、此れも見たことも食べたことないよ」


祭りの華の1つ…主要な通り沿いに出ている食べ物屋台に目を輝かせるフレイは、両手一杯に買った食べ物持ちつつ…更に次の屋台目指す欲張りな状態。

楽しそうに、方々の屋台に首を突っ込み駆け回る。

気持ちは切り替えられたのだろう、表情に潜んでいた影がスッカリ消えていた。


「いくらでも買ってやるから、まず手に持ってるのを食っちまってからにしろ」


見兼ねてニュールが促す。


「えっ? 食べていいの? ニュールが買ったやつだよ?」


「いやっ、俺だけで食うつもりで買ったモンなら、お前に持たせないだろーが」


ニュールは、想定外の突っ込みを入れざるを得なかった。

其の言葉を受け…目を丸くし…思いもしなかった…と言う表情浮かべるフレイだが、告げられた内容に気付き…満面の笑み浮かべ礼を述べる。


「ありがとう!! スッゴク嬉しい!」


浮かれるフレイを落ち着かせるべく、屋台が並び混み合う表通りから外れ…比較的安全な脇道へ導く。脇道とは言っても大手商会が並ぶ通りであり、人混みは無いが人通りはある…と言った感じの落ち着いた通りだ。

其の分…催しなどの祭りの華やぎからは遠ざかるが、通りにある中央広場には噴水や植え込みがあり…さっき買った屋台の味を楽しむのに丁度良さそうな場所。


「この赤いタレって…」


「ああ、それはヴェステのヤツだな。蛇肉…多分砂蛇なんだが、タレが旨くってな…甘いけど辛くってエールに最高に合うんだ」


「こっちの茶色いのは?」


「サルトゥスの甘塩辛い少し癖のある味のやつ…だ。果物…の料理らしんだがな、好きな奴にとっては堪らないらしい…ゾ」


「ふふっ、ニュールでも苦手な食べ物ってあるんだね」


一見…好き嫌いなど無さそうなニュールだが、妙に引っ掛かる説明をしたことで…明らかに苦手なのだとフレイでも推測出来た。

其のニュールの子供ぽい言動に…思わずフレイから笑い声が漏れ、表情には…何も取り繕わぬ心からの笑顔が浮かぶ。

悪意ある言葉で心に植え付けられた妙な罪悪感は、粉微塵に吹き飛んだようだ。


「当たり前だろ! 人の好みは色々、駄目なもんに出くわしたら食う前に逃げちまうのが一番」


堂々と語るには随分と大人気ない内容だが、先程向けられた悪意に対する慰めにも聞こえる。

小さな気遣いを感じ、フレイの笑顔が更に華開く。


「ニュールは色々知ってるね」


「唯一嫌でも逃げられんもんを、お前より多く食ってるからな」


「オッサンだもんね」


「…って、おいっ。まぁ、間違っちゃいないんだがなっ。祭りは前の所でも行ったことあるって事だ」


ニュールが此れらの屋台飯を知るのは、以前の勤め先…逃げ出した場所で携わった任務でヴェステの王都ランサに連れていかれた事があったから。

其の時…偶々祭りだったので、見物人に紛れるべく…買い食いを命じられた。

別に大した記憶でも無いが、連れ立った奴が少しだけ真っ当だったせいか…あんな悪辣で狂った環境の中での楽しく過ごせた数少ない思い出として残る。


「でもニュールならさぁ、年さえ食わずに逃げそうなのにねぇ」


「ははっ…そうだな。自慢にゃならないが、実際色々と逃げてきたぞ。だがなっ、何であっても食わず嫌いにはなるなよ。危険なモン以外なら、食ってみたら旨い…って事もあるからな」


食べながら取り留めの無い話を続けていたが、丁度ニュールが自身の分を食べ終わった頃…常時薄く広げてあった探索魔力に見知った気配を感知する。

かなり離れた場所からだが、サージャが歩き近付く。


明らかに意識向け此方を目指すサージャと…フレイを遭遇させないため、ニュールはフレイに纏わせていた隠蔽魔力の出力を上げる。

更に其の内側に防御結界用の魔石も置き…魔力導き、手慣れた雰囲気で易々処理していく。


普通…陣を築かず魔力留め置き…効果を発動維持するのは、難易度が非常に高い。

だがニュールにとっては当たり前過ぎる事であり、全く気付かずに遣ってのける。

そして70メル程先…広場と道の境にやって来た知人に挨拶に行くことをフレイに伝え、其の場を離れた。


広場の端で待つと…サージャはいつものように、片手をヒラヒラと振る軽い挨拶をしながらニュールの近くまで寄ってくる。


「やあ、ニュール! 祭りを楽しんでいるかい?」


いかにも偶然…と言った体だが、双方共に現状が自然では無いと…十分理解する。


「会長、お疲れ様です」


「今は僕も仕事じゃないんだ。だから友達として対応して欲しいなぁ」


ニュールが畏まって挨拶をすると、チョット残念そうに言葉返してきた。


「いやっ、恩人だし友達扱いは難しいかと…」


「うん! それぐらいの感じが良いな」


「???」


何が違うのかニュールにはよく判らないのだが、完全に恐縮した様な態度は嫌だったようだ。


「それにしても気を付けた方が良いって、昨日言ったばかりだったけど…もう既に遅かったのかな?」


笑顔ではあるが…苦言とも警告とも取れる内容を、サージャはニュールに告げる。そしてニュールが残してきたフレイの方を一瞬見やり、苦笑い浮かべながら視線戻し…改まって正面から向き合う。

其の後聞かされた話は、ニュールにとって寝耳に水的な内容だった。


「一応、伝えておくね。君、巻き込まれてるよ…王族の選任の儀に」


「はっ???」


「あの子が王城の関係者…って言うのは理解してくれてたんだよね?」


サージャの問い掛けに、ニュールは無言で相槌を打つ。


「11歳チョットなんだ。普通…選任の儀って、8~10歳…大体9歳程で行うよね? 勿論、此処ら辺も同じだよ」


残念そうに微笑みつつ、説明を続けていく。


「…ちょっと…ゴタゴタしてて、儀式が先送りになってたんだ。今回の儀式には、あの子を含めて17人程参加する。王族の選任の儀が…少し特殊なのは知ってる?」


「噂程度には…」


「そっか。君ね、あの子の守護者候補に登録されちゃってるみたいなんだけど…。だから頑張ってね」


「…?!」


予想外の事柄に、ニュールは唖然として言葉が出ない。


「それに今回は特別でね、他国へ赴く任務与えるための人選…も兼ねてるんだよ。まぁ、実質は留学と言う名の人質として送るためなんだけどね。留学には守護者に選任された者も、当然…同行することになるよ」


サージャから次々と伝えられた内容に、ニュールは絶句する。


「今回の留学先は近隣の7か国全てだから…十分に気を付けてね」


サージャの言葉は、暗にヴェステも含まれている事を伝えていた。


「健闘を祈ってる」


言葉を失うニュールに…サージャはあっさりと別れを告げ、来たとき同様ヒラヒラと手を振りながら立ち去った。


ニュールはサージャを見送り…フレイの元へ戻る。

其処には…ポワっとした感じで何も考えてないかの様なフレイが、ボロボロ溢しながら下手くそに…だが無心で物凄く美味しそうに屋台飯を食べていた。

そんなフレイを見て改めてサージャの話を思い返す。


『11歳って…ホントか? 6~7歳だと思ってたし…見えんゾ…』


まず其処に引っ掛かり、ニュールは…まじまじと観察してみた。

見られてる事に気付いたフレイは、戻って来てから無言で難しい顔をしたままのニュールに笑顔で声を掛ける。


「これ、めっちゃ美味しいね!」


何の疑心も懸念も見られぬ表情。


『気が抜ける…』


毒気抜かれるが、現実に対応すべき事があるのを認識したニュール…まず事実確認を行う。


「お前、ちゃんと説明しろ」


不機嫌に発せられたニュールの言葉に、一瞬でフレイは何を指しているのか理解した。俯き…強く握りしめた手のひらに、爪が食い込む。

そして、再度繰り返される…悲壮感漂う呟き。


「ごめんなさい…」


謝罪を求めてる訳でもないし、突き放さず…関わってしまったのはニュール自身の選択…である事も理解し納得している。

だが現状を正確に理解できないもどかしさと…繰り返される謝罪の言葉に、感情のタガは外れ…苛立ちのまま怒りをぶつけてしまう。


「…ふっざけるな!」


直接ぶつけられた怒りを、フレイは押し黙り…受け止めた。


此の…人の良い中年男を利用している自覚を、フレイは持つ。

最初に出会った時、ニュールが魔石内包せしモノであることを察知した。


『守護者になれるのは内包者(インクルージョン)のみ』


守護者選任時の規定が、フレイの頭の中を駆け巡る。


"助けて欲しい" と願って助けてくれる者は、王城に居なかった。

金品の見返り提示しても、直接関わってくれる人物は…見つからない。

王城外へは…全ての王族が守護者伴うと定められているが、自身の周囲…城内では決して守護者候補が得られない状況である事も分かっていた。

守護者得るための手段は封じられ、候補が選ばれる事さえなく…選任の儀を受ける機会自体が見送られてきたのだ。


選任の儀を受け…守護者持たねば、自分の意思で王城外へ出る事叶わぬ。

だが城外でなければ、守護者候補得る事すら難しいと言う…此の堂々巡り。


王に連なる者達にとっての異端の色合い持つフレイの利用価値、其れは…自分達の寛大さ印象付ける為の道具として活用する事。

忌むべき色合い持とうとも…生まれながら持つ立場を尊重し、体裁整う程度には…丁重に…かつ慎重に扱う。

表向きは…異端の色合いへ向けられる害意を避け保護する為とし、なるべく人目に触れさせぬよう…基本行き来出来るのは塔の一部と裏庭…自室…と限られた。

実際は…居ても居ないに等しき存在、城全体で侮って当然のモノとして扱い…飼い殺すべく隠す。


王城と言う…ただ生き長らえるならば苦労無く過ごせる不自由で不愉快な場所を、逃げようと思えば逃げられたかもしれない。

だが側に居たいと願ったモノは、囚われ…繋がり…逃れられぬと知る。

単独で逃げ出す事は、考えられなかった。

"逃げるときは一緒に" 幼き頃から持つ決意を、未だ胸に抱く。

其の為にも、自由な行動へ繋がる守護者を得る事は…必要な手段なのだ。


城外へ赴く事叶うのは…荒れ地での魔石探しだけ、大賢者の依頼…と言う形で許された。

其の唯一城から出られる荒れ地で、偶然出会った存在。

探しもの1つ満足に出来ぬ窮屈な生活から…自由に行動する権利得る手段であり、此の国の事情を知らぬ…フレイを忌避する事無く受け入れる…魔石内包する守護者の条件満をたすモノ。

そんな好条件持つモノが、が突如目の前に現れたのだ。

此の機会を逃す事など、フレイには出来なかった。


そして、利用した。


だが良心の呵責はフレイの気持ちを重くし、心の自由妨げる。

自分が取った卑怯な行動を後悔し…苦しげな面持ち浮かべるフレイの姿を目にし、ニュールは自分が子供を追い詰めている事に対する引け目を感じた。


『予想よりはでかかったが、まだ守られるべき年頃の子供。自身の甘さも原因であるのに、怒りをぶつけてどうする!』


冷静さを取り戻したニュールは、自分に活を入れ…フレイに向き合う。


「もう一度言う。ちゃんと説明してくれ」


今度こそ正しく状況を理解するために、フレイの返事を待つ。


「守護者候補が必要だったから…」


フレイは小さく告げた。


「…ごめんなさい」


消え入る様な声で再度呟く。

 

エリミア辺境王国では3歳で石樹の儀…石授けを行い、魔石取り込み体内に魔石持つ内包者…となるかを確認する。

そして8~10歳で選任の儀を行い、自分が進むべき方向を選ぶ機会を持つ。

王の血族は、其の時…自分の守護者を選び契約を結ぶ。


守護者とは、文字通り…契約結んだ者を守る力となるもの。

主要な役割としては…体内魔石同士で回路繋ぎ所在確認を可能とする安全機構的なもの、契約の主が自由に行動するための保険…と言ったところ。

魔石内包せぬ王族は、守護用魔石を代用して儀式行う。


「私は…魔石内包しなかったから…。守護者さえ選べれば、回路は繋がず…儀式行うだけで済むはずだから。守護者契約むすんでも、直ぐに解放してあげられるはず。どんなに願っても、城の中では…仮の守護者候補になってくれる人すら見つからなかったから…だから…」


フレイはニュールを見上げ、申し訳なさそうに…だが懇願するように理由や状況を説明した。


「でも今回は国外に赴く人質…親善使節的要員として、留学もせねばならぬと…」


「留学の件は昨日説明受けたけど、行った先で守護者の解任を行えば…迷惑掛けずに済むと思ってたから…」


フレイの計画に、ニュールの意思は一切考慮されていなかった。


「俺の都合は関係ないんだな…」


切羽詰まった…フレイの行き当たりばったりの選択ではあったが、ニュールには…王城関係者…権力者による無意識の傲慢として感じられた。


「もし王城から出るつもりなら、人には其々の事情が存在するって…学習しろ」


今まで見られなかった…冷たく突き放すようなニュールの酷薄な態度に、フレイは自分が間違った選択をしてしまった事を実感する。

そして…後悔したとて、言葉での謝罪は既に届かないであろう事も…。


ニュールは怒りを隠せない自分を大人げない…と思ったが、無計画な自分勝手さで人を巻き込む…其の鈍感さが許せなかった。

人を踏み潰してでも得る自由、身に覚えある渇望と衝動を目の前で見せつけられ…嫌悪の情がいや増す。


感情と行動の行き違いは、楽しいはずの時間を食い潰していく。


其の時、時告げの鐘が昼を示し鳴り響いた。

同時に…座っていた噴水の縁の斜め向かい2階建ての建物の屋根から、鋭い魔力がニュールの用意した結界にぶつかり…反射した力が空を切る。


幸い…跳ね返った方向は障害物の無い場所であり、何事も起きなかった。

ただし其の力は…建物に当たれば壁が崩れる程、人に当たれば…3メルは吹き飛ぶ威力と考えられる。

防御せず直撃したならば、体に大穴が開く…十分な殺傷力を持つ。

つまり…悪ふざけでは済まない、明らかな…殺意。


既に攻撃打ち出されたと思われる方向に、気配はない。

1射目の後…直ぐに次の攻撃を警戒したが、2射目が来る事は無かった。

元々…次の攻撃を打つ計画が無いのか、慎重な襲撃者が…防御され次の一手を取り止めたのかは…不明だ。


ニュールは手頃な大きさの魔石を素早く懐から取り出し、防御魔力の導き出しは其のまま…新たに握る魔石から襲撃者の行方感知すべく探索魔力を飛ばす。

そして…単独での射出系魔力の到達限界と思われる1.5キメルより先の上空をも含め、広範囲で丁寧に安全確認を行う。

大きめの…攻撃にも利用出来そうな魔石の魔力反応を…5件ほど近くで認めたが、直接打って来そうな場所に位置取る者達は…感知出来なかった。


「取り敢えず狙撃避けるため、屋内へ移動するぞ」


ニュールは感情の無い声でフレイを促し、近くにあったナルキサ商会の建物内へ避難した。


ナルキサ商会1階は7つの窓口…発注・受注受付カウンターが並び、商談や休憩用の子机が…喫茶生業とする店並みに用意してある…大手商会の顔的な場所だ。


ニュールは目立たない場所…カウンターから離れた商談用区域の子机へ向かうと、投げやりに腰掛ける。

絵に描いた様な不機嫌さ。

付いてきたフレイが向かいに座る前に、テーブルに備え付けられた消音用の魔道具を起動させ…最低限の言葉で問う。


「詳しく説明しろ」


「…」


殺気立ったニュールは、普段の地味で温厚な感じとは掛け離れ…鋭く陰惨であり…全くの別人の様であった。

フレイはニュールの凄みに気圧され、喋り出そうにも喋れない感じ。

だが…無言で固まるフレイに痺れを切らすニュール、無意識で威圧感発し…更なる追い討ちを掛ける。

だが其の状況危ぶみ、制止する者が現れた。


「ニュールくん、駄目よ!」


カウンターから状況を確認していたルシャが、余り望ましくない其の状況を察知し…介入してくれたのだ。

今まで怒りで周囲をまともに見ていなかったニュールは、フレイが声も出さずに涙をポタポタ流している事に…ハタと気付く。

自分自身に叩き付けるべき不快感をぶつけていたのが、自分よりも10歳以上年下の子供である事を再度思い出し…自責の念に駆られる。


其の微妙に重い空気の中、ルシャの後ろから…先程休暇中と宣っていた商会長まで現れ…首を突っ込んできた。


「やあニュール、先程ぶり。随分とお取り込み中のようだね。此処は音が消えてもチョット目立っちゃう場所だから、上の個室を貸し出すのも吝かではないよ。勿論、対価は頂くから安心しておくれ」


『確かに此の目立つ状態、屋内に入ったのに居場所を噂で察知されてしまう』


ニュールは幾ばくかの納得の行かなさ感じつつ、サージャの申し出受け入れる。


「お願いします」


短い答えが返されるのだった。

人の都合を顧みぬ勝手さに怒るオッサン、それでも子供は手にした一縷の望を手放しません。そして攻撃迫り…逃げ隠れた商会建物内。子供と商会長が交わす正式な挨拶を見て、オッサンは驚きます。

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