表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/449

ロミオ!

「ああロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」


というセリフが某芝居にあるらしいが、私はこう言いたい。


「ああ80系電車、どうしてあなたはモハ80なの?」


と、しょっぱなから訳の分からない文章だが、1949年(昭和24年)、つまり80系電車が製造される直前における国鉄電車群は、もちろんすべてツリカケ車だけれど、その中の60番台電動車を抜き出すと、


モハ60

(クモハ61はまだない)

モハ62

モハ63

(クモハユニ64はまだない)


となる。

数字の65から69は、クハやサハ用の番号だから電動車は存在しない。

この時点では、70系電車もまだ存在していない。


そして時は1950年、キラ星のごとく80系電車が登場するのである。

本当の話、茶色ばかりの国鉄電車の中で、湘南色の電車はとても目立ったであろう。


だけどさ、なぜ「80系」なんだろうね?

70番台は丸々空いているのだから、湘南電車を70系と名付けてもよさそうなのに。


ただウィキペディアによると、1949年にはすでに横須賀線電車の製造が計画されており、番号も70番台と決められていたそうな。

しかしながらヨコスカ70系の登場は1951年。湘南80系よりも1年後のこと。


つまり80系は、わざわざ70番台を空白にして飛ばして、附番されたということだ。

なぜ?


理由を2つぐらい考えてみた。


(A)

当時すでに、客車には70番台の物が多数存在しており、これが状態の良くない戦災復旧車であった。

というよりも、客車70番台は戦災復旧車専用の番号なのである。

私は若いのでもちろん見たことなどないが、いや実は、その最後の一両ともいうべき救援車を宮原で目にして、へえと思ったことがある。

まあとにかく湘南電車は、せっかくの新コンセプト(電車による初の長距離運転)なのだから、イメージの悪い70番台は避けたという推定。


(B)

いや、そもそも80系はブレーキが違うのよ。

だから、他系列との併結は考えずに作られている(併結は不可能ではない)。

その混乱を避けるため、番号を大きく飛ばした。


はたして正解はどちら?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ