表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/456

風道

 電車や電気機関車のモーターは、鬼のように熱くなるが、これをどうやって冷やすかは深遠な問題である。

 いや、空冷式に風を当てればいいのだが、その外気をどうやって取り込むかが問題。

 雨の日には水滴が、雪の日には雪の粒が混ざりこむから、そんな風をモーターへ送った日には、えらいことになる。


(旧型(凸型)のEF13は最初、第1モーターと第6モーターがほぼ露出しており、雨天時に水が入るという問題があったそうだ)


 そこで電車も電気機関車も工夫がされるのだが、要は外気取り込みインテイクからモーターまでの道筋を遠く長くすればよろしい。

 長い道のりの途中で、水も雪も取り除くことができるから。

 そのための工夫で、見るたびに感心してしまうのだが、たぶん103系あたりから始まったのだと思うけれど、


「インテイクを車体側面の高い位置に設けて、そこから取り込まれた外気は、戸袋を通って床下へ導かれる」


 という方式。


戸袋:

ホームに停車して客用ドアを開くとき、このドアが引き込まれるあそこ。


 モーターを冷やさなくてはならないのは走行中であり、走行中には当然ドアはすべて閉じているから、その時には戸袋の内部は空っぽのお留守。

 空気を通す道として、まことにふさわしい。

(私の知る限り、221系や223系のクモハも、部分的にこの方式と用いている)


 部分的というのは、クモハでも連結面側の台車や、モハの台車に導かれる外気は、連結面から取り込まれるので。

 だから最近の電車は、連結面に窓を持たないことが多いのですよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ