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遮光幕
向こうから赤鬼のようなのが来るなと思っていたら、EF510だった。
「関西でEF510を見ることができるのか?」
とおっしゃる方。
イエスなんですよ。
数年前のダイヤ改正からで、当時は他形式との共通運用だったらしく、日によってはEF200が来ることもあったけどね。
赤鬼ではなく青鬼や、白鬼(銀鬼?)のこともあるが。
「かぶりつき」というのが鉄道ファン用語として広く通じるのかどうかは知らないが、要するに先頭車の運転台直後に陣取り、窓ガラス越しに前方を注視することである。
国鉄時代、かぶりつきをするのはかなり難しかった。
なぜって、運転士が遮光幕を閉じていることが多かったから。
多かったというよりも、開いていることの方が珍しかった記憶がある。
だから先頭車に乗り込む意味も、私鉄に比べて半分ぐらいしかなかった。
(私鉄では、昼間から遮光幕を閉じていることはほとんどなかったように思う)
国鉄時代の鉄道ファンも、なにかしら苦労をしておったわけですよ。




