表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/457

線路の顔


 ツリカケ時代、ホームのどのあたりにモハが停車するのかは、あらかじめ見当がついた。

 モハの台車が来るあたりは、線路の枕木や砂利が油で真っ黒に染まっていたから。


 キハが走る路線の場合には、エンジンの来る場所の真下が真っ黒になる。

 あの時代の車両は、それほどまでに油漏れが多かったのだろう。


 実は私も、はっきり記憶しているとは言いがたいのだが、実は線路の砂利も現在とは違い、砕石ではなくて丸石だったろう。


 砕石とは、岩石を砕いて人工的に作った石。だから尖ってごつごつしている。


 丸石というのはこの場合、大きな川の河原から採取してきた石で、水流で削られて丸くなっている。


 本来、鉄道線路の砂利は川砂利、つまり丸石だったようだ。

 この川砂利を採集するため、本線から分岐して川原へ向け、短い採集線がいくつも、それこそ全国各地に建設されていた。

 鉄道によっては、「砂利の販売」も業として行っていたらしい。


 しかしその川砂利もすべて取りつくしてしまい、現在では採集が禁止されているそうな。

 すると当然、線路の砂利は、人工的な砕石に変わる。

 

 福知山線に惣川そうかわという駅があって(旅客駅ではない。生瀬あたり)、この砕石専用の駅だったが、今でもあるのだろうか。

 古い本を見ると、吹田第1機関区のD51が、ホキ800を引いていくのです。

「惣川の工臨」といえば、それなりに有名でありました。

 

 吾妻線の小野上もそういう駅でしたな。

 ただこちらは旅客駅で、砕石設備が付属していたんだったか。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ