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コホナオスマカ

 コホナオスマカ


 というのが何の呪文であるか、よくご存知であろう。



軽い  コ:小型

↑   ホ:本型ほんがた

↑   ナ:中型なかがた

車重  オ:大型

↓   ス:スチール steel

↓   マ:マッシブ massive

重い  カ:かつだい



 という客車の重量区分であります。


 詳しい数字をあげれば、「コ」で22・5トン未満とか。

「カ」で47・5トン以上とか色々ありますが、私が言いたいのはそうではなく…


 私の想像だがこの記号、おそらく最初は、「コ」と「ホ」しか存在しなかったのではなかろうか。


(明治時代)

コ:小型

ホ:本型


 これらの記号はボギー車にしかつけないが、明治のその時代、客車はまだまだ2軸車が圧倒的に多かっただろう。


 だからボギー車も、


「小さいボギー車」と「普通のボギー車」


 の2区分しか要らなかったのでは?

「本型」というのは「これが普通クラスであるぞよ」という意味を込めたのであろう。


 それが大正期になり、「ナ」と「オ」の記号が追加されたが、「中型」というこれまた普通っぽい名称を再び繰り返さなくてはならなかったところなど、客車の大型化がいかに急であったかということか。


(大正時代)


コ:小型

ホ:本型

ナ:中型

オ:大型



 昭和期になると、ついに鋼製の客車が登場する。

 こいつがまた重いから、大型の上に「スチール」なんぞが必要になった。


コ:小型

ホ:本型

ナ:中型

オ:大型

ス:スチール

マ:マッシブ

カ:かつだい


「マ」は、さすがに荷物車が多い。

 荷物車は車重が重いというのではなく、積んでいる荷物も込めてのこと。


 カツダイなんて単語、今では使わないよね。

 うおう。ウインドウズには入ってないや。

「濶」の字のサンズイを取ったやつ。


 ゆでて食ったらうまそうなカニという車両は、思いつく限りで…


カニ37、カニ38、カニ21、カニ22、カニ24だけかな?


 カニ37はオハ31系の一員で、戦後になってカシ36が作られるまでは、唯一の「カ」だったようだ。


 カニ22なんてもう64トンもあって、ディーゼル発電機が2個ついて、その上に電動発電機もあって、どうしようってんだというくらい重い。

(参考:DE10が65トンであります)


 カニ22のエンジンは、DD13と同一のもの。

 車重に耐えかね、カニ22の台車は専用品が付く。

 


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