数字
ものすごくジジイ臭くて、しかも上から目線で申し訳ない。
ただ、鉄道ファンをやる上で覚えておいた方が便利な数字が、いくつか存在するような気がする。
日本に鉄道が出現したのは明治時代で、もちろん江戸時代には存在しなかった。
最初の路線は新橋・横浜間で、明治5年(1872)のこと。
2つ目に開業したのが大阪・神戸間で、明治7年(1874)。
要するに東海道本線は、東側と西側から工事を始めたわけ。
その後、時代は明治、大正、昭和と続くが、最初に走った電車は京都市電で、明治27年(1894)のこと。
国鉄の電化は明治末から始まるけれど、最初の電化区間は碓氷峠。
他路線の電化ももちろん計画されるが、
「敵からの攻撃で発電所が壊されたら、一発でオジャンやんけ」
という軍部の横やりで、なかなか進捗しなかった。
山手線、横須賀線、中央線などを除き、東京から西へは国府津までしか電化区間が伸びず。
戦争が終わるのが昭和20年(1945)。
80系電車の登場がちょい後で、東海道新幹線の開通が昭和39年(1964)。
新性能電車はおおむね昭和30年代。
在来線のゲージは1067ミリ。
標準軌は1435ミリ。
1372ミリ軌間は東京都電と函館市電、京王の一部と東急世田谷線。
ナローゲージの多くは762ミリ。
これらの数字は、ミリではえらく半端に思えるが、インチで計るとキチンと切りの良い値になる。
EF65の重量がほぼ100トン。
大型機がだいたいこのくらいで、テンダー機やデッキ付き電気機関車は当然、より重くなる。
本線用機関車は100トン程度の重さが必要で、DD51が84トン。ED75が67トン(驚異の軽さ!)。
支線用機関車はもっと軽くなければならないが、55トンもあるDD13は(軸重13・7トン)実は不合格。
支線の多くは実は簡易線であり、入線できる軸重は12トンが限界。
となると、簡易線に入線できる制式機は実は、C12、C56とDD16しかなかったことになる。
国鉄の場合、車輪の直径が860ミリというのがごく一般的で、電車、気動車、客車、貨車、液体式DLのほとんどがこの直径。
EF65などの新型電機が1120ミリ。
旧型電機が1250ミリ。
蒸気機関車は、貨物用が主に1400ミリ。
旅客用は1750ミリが多い。




