土讃線
中学生のころ、予讃線と土讃線の区別がうまくつかなくて困った。
どっちがどっちだか、すぐに分からなくなるのだ。
『予算』だか『土産』だか知らないが、覚えるキッカケがなかったわけ。
伊予と讃岐を結ぶのが予讃、土佐と讃岐を結ぶのが土讃だと気が付いたのは、ずっと後のこと。
初めて土讃線に乗車したのは20歳の頃で、南風6号だった。
考えてみれば、キハ181に乗ったのは、このとき一度きり。
ただ神戸でもキハ181を見かけることはよくあり、学校時代に同級生から質問を受けた。
「通過するキハ181のターボ音が鑑賞できる駅を知らないか?」
自宅近くの駅がそうだったのでそう答えたが、本当に下校時によく出くわし、
クオーン、クオーン
という甲高い音は耳慣れていた。
ついでに書くと、私が読んでいた車両構造の本は、恐らく国鉄内部の呼称に準拠していたのだろうが、「ターボチャージャー」とは書かれていなかった。
だから私はいまだに「ターボチャージャー」ではなく「過給機」と呼んでしまう。
さらに書くと、私は「インタークーラー」も「中間冷却器」と呼ぶ。
以上長々と書きましたが、では最後に結論。
「予讃線にはまだ乗ったことがない」




