キロハ18
キロハ18が、キハ17系の一員だとはよくご存じだろう。
「あのキハ17系にロザ?」
という気は私もするが、そういう時代だったのだろう。
ただしロザ席の利用率はあまり高くなかったそうだ。
それでキロハ18、この車両は車体前半が「ロ」、車体後半が「ハ」になっている。
(格差その1)
ロザ側には扇風機が装備されているが、ハザ側にはもちろんそんなものない。
(格差その2)
エンジンの騒音でロザのお客様を悩ませることのないよう、エンジンはハザ側床下に装備されている。
ハザ側とは車体後部ということだが、他のキハ17などはみな前側にエンジンを持つ。つまりこのキロハだけは、エンジンをわざわざ逆向きに取り付けてあるということ。
(格差その3)
キハ17にもトイレはあるが、洗面所まであるのはキロハだけ。
(格差その4)
エンジンが床下にあり、排気口が屋根にあるから、排気ガスが通るパイプは当然、客室内を垂直に通り抜けることになる。
(キハ20なんかで見たことのある方も多いかも)
キロハの車内には、ロザとハザを仕切る仕切り壁がもちろんあるが、排気ガスパイプはロザ側をきっちり避け、ハザ側を通してある。
つまりロザ車内を少しでも広くするため、パイプの通り道はハザ側のスペースを食う形になっているわけ。
もちろん、すべて昭和20年代の考え方なんでしょうがね。




