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ワゴンのワ
日本国鉄はイギリスの技術を基本に建設されたから、色々なところがイギリス式になっている。
例えば駅ホームの高さがそうで、外国にはイギリス式とは違ってホームがない(あるいはホームが非常に低い)鉄道もある。
有蓋貨車のことを英語では「ワゴン」と呼ぶので、だから日本の有蓋車も「ワ」と呼ばれるのだと、どこかで読んだ記憶がある。
ところがいま調べると、イギリス英語では有蓋車を「グッズ・バン」と呼ぶとウィキペディアには書いてある。
あれれ?
じゃあなんで、「ワム」ではなく「グム」と呼ばなかったのだろう。
ワラ、ワサ、ワキは「グラ」「グサ」「グキ」で、なんだか痛そうだ。
アメリカ英語であれば、有蓋車は「ボックス・カー」。
もしも国鉄がアメリカ式に呼んだのであれば、
ワム → ボム
ワラ → ボラ
ワサ → ボサ
ワキ → ボキ
となっていたかもしれない。
イギリス英語で無蓋車は「トラック」だから、日本でも無蓋貨車は「ト」。
ところがアメリカ英語なら「オープン・ワゴン」だから
トム → オム
トラ → オラ
トサ → オサ
トキ → オキ
となっていたかもよ。




