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東京

 私が生まれて初めて東京へ行ったのは、小学5年の時。家の用事で出かけた。

 新幹線が東京駅に近づき、恐らく品川あたりからだと思うけれど、車窓に切れ目なくずっとビルが建ち並ぶようになると、町のサイズに驚いたのはもちろんだけど、正直に言ってそれ以上に、


「あれ?」


 という感じがした。

 当時の私は神戸か、せいぜい大阪の町しか知らなかったわけで、テレビや映画の知識から、宇宙人に侵略されたり、ゴジラが出現したりする東京のことを、とてつもない別格の大都会と思っていたのだろう。

 ところが実際に来てみると、どうということもなく、


「確かに広くて大きいけれど、神戸や大阪と似た景色がずっと広がっているだけじゃないか」


 だから私にとっては、初の東京訪問はガッカリの方が大きかったかもしれない。


 だけど別の機会に、私は東京の底力(?)を思い知ることになった。

 国鉄時代末期、東北線のラッシュには、115系のなんと15連だが16連だかが走るという話は、関西にいる私も聞いていた。

 自慢じゃないですが、関西にはこれほどの長編成は存在しない。

 令和6年のいま現在でも、神戸近辺を通る列車で最長なのは、ただ1種。サンライズの14連だけ。

 しかもなんと、サンライズは複々線の「列車線」ではなく「電車線」側を通るらしく、


「セクション通過14連」


 という警告看板は、電車線側の架線柱に取り付けられている。


 それはそうと、東北線ラッシュの長編成の話。

 一度だけ乗車したことがあるけれど、まあすごい混雑でした。

 車内で新聞を読むなんて不可能だったかもしれない。

 だけどそういう列車が北上を続け、宇都宮が近づくころには人も減り、あっけなくガラガラの長編成列車となる。

 だけどあれって、なぜ113系ではなく115系だったんだろうな。

 どこに勾配があったのだろう?


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― 新着の感想 ―
115の方が寒地に適応した設計になっていると読んだことがあります。
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