ユニット表示灯
電車の運転台にはユニット表示灯があって、各ユニットの状態を示していることはよくご存じだろう。
例えば103系の7連であれば、(「’」は省略)
TC M M T M M TC
という編成だからユニットは2つあり、ノッチオン時には
「1」 「2」
という具合に2個のランプが点灯している。
じゃあ321系の場合には、このランプはどうなるのだろう?
321系はこういう7両編成
MC M M M T M MC
なわけで、ならば
「1」「2」「3」「4」「5」「6」
と6個のランプがズラリと並んで点灯するのだろうか。
だが321系の運転台をのぞき込んで驚いた。表示灯はただ、
「1」 「2」 「3」
の3つだけ。
「なんで?」
と思って、運転台のディスプレイをよく見ると、
MC M’M M’T M MC’
と書いてあるじゃないですか。
「321系は、各車をできるだけ共通化して同じ構造にした」
と聞いていたのに、ダッシュつきとはどういうことであろうか。
どうやらパンタグラフを持たない電動車が「M’」ということらしいけど、考えてみれば当たり前か。
ユニット表示灯が重要になるのは、そのユニットが落ちている(動作していない)時。
それは主として高速度遮断機が開いている(オフになっている)場合だから、例えば「M」が落ちている時には、パンタを共有する「M’」も当然落ちているわけですな。(その逆も可)
ならばランプが3つしか必要ないのも道理なのかも。




