帯色
前にも少し書いたことですが、
「なぜ昭和35年、『ロ』には黄緑の帯を引くことに決めたのか」
よくご存じのように、それ以前は、『ロ』には青色の帯を引いていた。
だけど色を変更する必要が生じたのだろう。なぜなら、
「青帯では、スカ色の時に目立ちにくい」
というのが理由かと。
「では、『ロ』の帯色は何色にするべきか」
というのがすぐさま議論に上がっただろうが、12色の色鉛筆ではないけれど、ちょっと考えてみると、
白帯だと:
旧1等車とまぎらわしい
赤帯だと:
旧3等車とまぎらわしい
青帯だと:
スカ色とまぎらわしい
オレンジ帯だと:
湘南色とまぎらわしい
緑帯だと:
湘南色とまぎらわしい
クリーム帯だと:
スカ色とまぎらわしい。占領時代の旧1等車ともかぶる
というようなわけで、残るのは
黄
ピンク
水色
紫
黄緑
ぐらいですかね。
紙上で試験塗装ぐらいはしたかもしれないが、当時圧倒的に多かった『ぶどう2号』に映えるのは、結局『黄緑』ただ一つだったのかも。
唯一、黄緑がまぎらわしくなりそうなのは、スハ44系の青大将塗装の場合だが、昭和35年の時点ではすでに姿を消していたので問題なしというところ。




