表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
389/458

私鉄のロコ

 若い頃からずっと疑問に思ってきたことに、


「私鉄の車両は、なぜ国鉄車両よりも小さいのか?」


 というのがある。裏返せば、


「国鉄の車両は、なぜあんなにも大きいのか」


 ということでもありますな。

 例えば機関車でも、一般に私鉄のロコは国鉄ロコよりも小型で、西武鉄道のE851や、胆振縦貫鉄道のD51は例外といえるじゃないですか。

 DLなら、私鉄で用いられたのはせいぜいDD13かDE10クラスであり、DD51クラスを入線させた会社はない。

 SLでも、C11や9600、4110が私鉄の最大クラスだ。

(4110というのはまたでかい車だが、これも例外に近いんじゃね?)


 機関車だけでなく、電車でも似たようなことがある。

 国鉄並の20メートル車を走らせている私鉄は、関西では近鉄と南海、近江鉄道しかないからね。

 関西のほとんどの会社は19メートル車ばかり。

 山陽電鉄にもツリカケ時代には20メートル車が存在したが、その後はすべて19メートル車に統一してしまった。

 電車の全長はともかく、機関車については、


「なぜ三岐鉄道はE851を導入しなかったのか」


 を考えればヒントになるかもしれない。

 西武鉄道でE851が役目を終えた後、三岐鉄道に入線させるという話があったそうだ。

 三岐鉄道はセメント輸送のためにEDクラスのELを持ち、輸送量が多いので、重連で貨物列車をけん引している。

 そういう意味でE851を持て余すことはなさそうだが、なぜ入線が実現しなかったのかというと、


「機関区にあるジャッキの性能が足りなくて、EFクラスの車体を持ち上げることができない」


 からだと聞いたことがある。

(もちろんEDクラスなら問題なく持ち上げ、分解整備ができる)


 小坂鉄道も重量級の貨物列車を走らせていたが、ここも中型機、つまりDD13を三重連させていただけで、DD51なんぞ買わなかった。

 結論としましては、


(国鉄の考え方)

本線上を高速でかっ飛ばす長距離列車をけん引するのであるから、機関車は充分な大馬力、およびサイズを備えているべきだ。


(私鉄の考え方)

長距離ではなく、それほど高速でもないのだから、中型機の重連で済むのならそれで充分。


 ということですかね。

 もう一つ思いついたのは、私鉄のEDクラスは、電車と同じモーターを用いているのではなかろうかということ。

 だって台車が、電車と同じDT13とかDT10だったりするもん。

 もしそうなら、私鉄EDクラスのメンテは、電車のメンテと難易度に大差ないともいえるかも。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ