Nゲージ
中学の頃だったか、普段はHOゲージしか触らない私が、Nゲージにも手を出してみたことがある。
まず模型店へ行って、キハ20を1両買って、2650円。
道床付きのレールはまだ発売されていなかったので、フレキシブルレールを2本買い、これをベニヤ板に貼り付けるつもり。
そのための小釘を買いに大工用品店へも行くが、最小量だけ買っても手のひら一杯あって、余ること余ること。
家に帰ってきて作業を始めるが、レールのジョイナーを買い忘れたことに気づく。
仕方がないから、レールのつなぎ目は半田付け。
これでもちゃんと走ったが、このキハ20も結局は分解されてしまった。
だが中から出てきたモーターが小さいこと。
「HOの台車にツリカケできるんじゃないか」
と思えたぐらい(実際には無理ですが)。
面白く思ったのは、特に変位もしないはずなのに、モーターとウォームギアの間を直結させず、わざとジョイントが仕込んであったことで、
「ははあ」
モーターの振動が、車輪へ直接伝わることを防ぐためだったのかもしれない。
・モーターの振動が
↓
・車輪へ伝わる
↓
・レールへも伝わる
↓
レールを固定する土台(ベニヤ板)に反響して騒音を生む
を防ぐためか。だとしたら、非常に巧みな設計だと思う。
台車からモーターへ電気を伝えるのも、通常の被覆電線ではなく、しんちゅうの針金を使っているし、半田付けをしているところが一カ所もないなど、流儀そのものがHOとはだいぶ違う感じがした。
大げさにいえば、「異文化との接触」というんですかね。




