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謎の荷物


 子供だった頃、よく見かけた駅の光景がある。

 大きな駅には荷物列車が停車して、積み下ろしが行われる。

 マニ36とかマニ60とか言った連中。

 私も暇だから、積み替えを待つ荷物類を眺めていたりする。

 そして、その中に発見するのだ。

 呼吸ができるようにポンポンと穴の開けてある段ボール箱があって、中身がちょこちょこと顔を出している。鳴き声も聞こえる。

 金色をしたやわらかい毛。

 そりゃそうだ、雛なんだから。

 雛って、鶏の子供ですよ。あの時代には、雛はそうやって箱詰めし、列車で輸送できた。

 ただ分からないのが、それが荷物列車向けの荷物だったのか、郵便列車向けの荷物だったのかということ。

 あの頃、「ニ」と「ユ」は混結されていることが多かったからね。

 ところが、今になってふと思いついた。あれが荷物列車か郵便列車、どちらの荷だったのか結論が出せそうだ。

 と言っても難しい話ではなく、 郵便局のサイトへ行き、


「生きた動物をゆうパックで送れますか?」


 とFAQを見れば済む。

 雛の輸送をゆうパックは現在でも引き受けているので、昭和時代にもしてたでしょうよ。

 というわけで決定。あれらの雛は郵便車の荷でした。



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