表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
318/457

ある電車

 中学の頃の話。

 山陽電鉄の256は、シルヘッダーつきの旧型電車にしては、珍しく中間電動車だったが、それはまあよろしい。

 元はクモハで、運転台があったのを撤去したのが丸わかりの顔をしている。

 だが問題なのは、この256とコンビを組んでいた257のことで、こいつがクハであるのか、それともクモハであるのかが判然とせず、私は頭を悩ませていた。

 編成で言うと、


(番号忘れた)+256+257


 という3連。


(なぜ257がクハと思えるのか)

電動車にしては、床下機器が少しさびしいような。

パンタがついてない。

しかしながら山陽には330というパンタなし電動車も存在したので、パンタの有無は決定的な証拠にはならない。


(なぜクモハと思えるのか)

見るところ山陽250系にはトレーラーは存在せず、みなモーター付きばかり。


(台車では分からんのか?)

山陽電鉄では台車の標準化も進んでいて無理。


(MT比では分からんのか?)

当時、山陽の旧型車3連は2M1Tと3M0Tが入り混じり、この方面からの判断は不可能であった。


 というわけで結局、257がクハであったのかクモハだったのか、その答えはいまだに知らない。

 ところが今、思いついてウィキペディアで250系の項目を読んだら、あっさり一言で書いてあるじゃないですか。



『また、全車電動車として竣工した。』



 はいそうですか。えらく簡単に書いちゃって、私の苦労をもう少し買う気はないですかね?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ