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C型機


 引き込み線で使う入換用DLを新設計するとして、まず問題になるのが、


「何トンくらいの貨車をけん引させたいのか?」


 ということ。

 ざっくり3種類に分けて大型、中型、小型になるとして、大型のDDクラス(4動軸)にまでする必要はないし、かといって小型DBクラス(2動軸)では少しパワー不足だねと感じられるのなら、当然DCクラス(3動軸)の登場となる。


 昭和30年代よりも昔であればロッド式のDLが多く、4軸だろうが3軸だろうが、実はどうということはない。

 しかし昭和も50年代ともなれば、さすがにロッド式DLはもはや製造されず、各軸へはドライブシャフトを介して駆動されるようになる。

 いえいえ、4軸や2軸はいいのです。4軸ならDD11のような台車が、DD13の台車みたいに変わるだけのこと。

 DBクラスも同じで、ロッドが姿を消すだけで、なんということはない。

 問題はDCクラスつまり、3動軸の場合でして、あれをドライブシャフト式にって、どうします?

 EF62の台車みたいに、3つの固定軸を並べるので?

 だけどそうしたら、カーブ通過が不便になるかも。ただでさえ入換用で、急カーブに入線する機会が多いのに。


 昭和の技術者たちが私と同じことを悩んだかどうかは知りません。

 しかし時代は進み、今さらロッド式でもあるまい、という雰囲気が入換機の上にものしかかったのは事実でありましょう。

 国鉄末期、尼崎駅につながっている引き込み線があって、そこへやってくる某社所有のDC機が、まさにそういうタイプでした。

 近代的な見かけの3動軸機で、その足回りはもちろん全軸シャフト駆動です。固定軸が3軸?

 じゃーん。

「片ボギーになってました。これなら急カーブも安心」



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