無火機関車
無火機関車という言葉には、2つの意味があるように思う。
一つ目は文字通り、
『蒸気機関車なのだけれど、今はボイラーに火が入っていないから走行できないもの』
要するに運用を外れたロコなどで、昔の機関区にはごろごろしていたはず。
これを動かすには火を入れるか、別のロコで引っ張るしかない。
もう一方は、こちらも文字通り、
『蒸気機関車の一種なのだけれど、はじめから火室がなく、火を燃やす構造にはなっていないもの』
じゃあどうやって走るのかというと、工場などにある、より大型のボイラーから蒸気をもらってため込み、それをチビリチビリと使いながら走る。
だから煙突はないけれど、スタイルは蒸気機関車に似ていて、シリンダーやロッドもある。
蒸気をもらうといっても、実際にもらうのは数百度の高温の水で、これがなくなると走れなくなるので、その前に補充しなくてはならない。
現代はすごい時代なもので、
「fireless locomotive」
をユーチューブで検索すると、いくつかビデオが出てくる。
この手の無火機関車は、なぜか緑色に塗られていることが多いようだ。
用途は入換用が多いようだ。長距離は走れないからね。




