表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/457

C54


 梅小路へ行こうが、大宮の鉄道博物館へ行こうが、C54は見ることができない。

 国鉄の制式機の一つではあるけれど、一台も保存されていないのだから。


 そもそも製造数が少なかった。

 昭和6年度分の17両だけだもの。


 保存されていない制式機といえば、6760というのもあるけれど、こいつはあまり話題にならないね。


 他に数の少ない機関車として、4110やC10があるけれど、これらは保存されているどころか、C10はまだ走っている。


 C54は、なぜ初年度だけで製造を止められてしまったのか。

 もともとC51の改良型であり、ボイラー圧力を上昇させた設計になっている。


 すると当然、けん引力が増すが、一方で改良の結果、車重も軽くなっている。

 軽くなってけん引力が増していれば、スリップが多くなるのは当然か。


 当時の技術者たちが、これに思い至らなかったのか、思い至っても、種々計算の結果、「行ける」と踏んでゴーサインを出したのか、私には分からない。


 同じような例として、貨物用ディーゼルカーのキワ90をあげてもいいかもしれない。


 キワ90は軽すぎて、スリップして貨車のけん引ができず、まともにけん引するには、自車に貨物を積んで重くしておかなくてはならなかった。


 しかし、機関車として使われている車両を、わざわざ貨物ホームへ入れる運用を組むのは、面倒であったろうよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ