表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/457

緩急車


 緩急車というのは、要するにワフやスハフのことだけれど、現代では、本来とは意味が違っているように思う。


 広辞苑によると、緩急とは、


「おそいことと早いこと」などとある。


 古い時代の列車には空気ブレーキなどはなく、編成中に何両かおきにポツンポツンと、手ブレーキ付きの車両を連結していた。


 これら一両一両に、もちろん人が乗務していて、停車駅が近づくと、機関車からの汽笛の合図のもと「それっ」とばかり、手ブレーキのハンドルをくるくると回すといったものだったらしい。


 機関車にしかブレーキの付いていない編成よりもブレーキ力があるので、速くも遅くも走ることができる。


 つまり列車に「緩急が付く」。それがもともとの意味だったようだ。


 列車に空気ブレーキがあるのが当たり前の時代になってからは、「緩急車」は単に「手ブレーキ付きの車両」という意味になった。


 ワフやスハフの「フ」は、本来はブレーキの「ブ」であったのだ。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ