184/457
冷房化
昔は「冷房化率」なる言葉があって、マスコミがときどき記事にしたりした。
要するに、その鉄道の列車の何パーセントが冷房車であるのかという意味。
現在のように、冷房化率が100パーセントでない鉄道を探す方が難しい状況ならともかく、昔はもちろん、会社によってまちまちでありました。
旧型車の比率が大きい会社は、当然、冷房化率も低くなる。
別に阪急に恨みはございませんが、例えば40年前の今津線の普通列車であれば、冷房化率はゼロだったはず。ツリカケ車だけなんだから。
一番最初に冷房化率100パーセントを達成したのは、確か阪神だったと思う。
ただし冷房化率100パーセントといっても、本線に限りという注釈が付いた。
支線つまり、武庫川線が非冷房だったからで。
いや、当時の武庫川線を走っていた3301型も、もちろん屋根上にはクーラーをずらりと並べていたが、なにせ電源がなかったのでね。
ということは、3301の屋根に乗っていたあれって、簡易型クーラーではなかったということか。40年ぶりに気がついたよ。




