スハ32 小ネタ集
スハ32といえば、本などで、小窓の並ぶその姿は知っていても、なかなか実物を見る機会はなかった。
関西圏にはあまりいなかったようだ。
なんといっても、丸屋根客車はオハ35の天下だったから。
初めて見たのは東北へ旅行した時で、
「いるところにはいるもんだな」
と期待以上にその数が多いことに少し驚いた。
さて、
国鉄で最初のシングルルーフ客車は、スハ32の寝台車バージョン、つまりスハネ30である。
それまでの客車は、全てダブルルーフであった。
スハ32系から、トイレの水タンクは床下に吊られるようになったが、それまでの客車(オハ31など)では、水タンクは客室の天井にデンとぶら下がっており、さぞかし目障りであったろう。
スハとスハフを合わせて、263両。
これだけ大量に生産されたスハ32系があっという間に姿を消したのは、多くがオハネ17(のちのスハネ16)に改造されてしまったから。
重量が軽くて重宝なTR23台車は需要が多く、他車に流用するために取り外されることも多かった。
そうやって取り外された後に、代わりにTR40(重量が重い)を取り付けられたスハ32が、スハ33。




