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キャブのドア


 今回のテーマは要するに、


『DD13のキャブには4つもドアがあるのに、なぜDE10のキャブには2つしかないのか』

 

 ということであります。

 ドア数が多ければ、それだけ乗り降りが楽になるのはもちろんだが、DD13のように、進行方向の真正面を向いたドアには、大きな欠点があると思う。

 すきま風だ。

 あなたが機関手だとして、座っている運転席のすぐ目の前の妻板にドアがあっては、そこからすきま風が入りこんで寒くて仕方がないというのも、想像に難くない。

 かといって、PFやED75のようなゴツいドアをつけることができない事情もあったのだろう。

 同じ悩みは電車にもあるようで、国鉄時代のクハ111だったが、貫通ドアの隙間をガムテープで目張りしてあるのを見たことがある。

 私の想像だが、DE10を設計するにあたって、国鉄もすきま風対策を考えたのではなかろうか。

 DE10には、重量を65トン以下に抑えなくてはならないという大目標があって、だからDD51のように長いキャブは望むべくもない。それゆえにDD51をまねて、キャブ側面にドアをつけてすきま風を防ぐというアイディアは却下。

 ではどうするか?

 その答えが、


『ドア数を減らして、4枚から2枚にする』


 だったのかもしれない。

 まず、DD13ではキャブ中央近くにあった運転席をすみに寄せ、妻板にくっつけてしまう。

 そしてその妻板のドアを廃止して固定窓に変えてしまえば、少なくとも前進時には、機関手がすきま風の直撃を受けることはなくなる。

 もちろん運転席の背後にはドアが残るが、進行方向の後方であるから、すきま風はある程度ましであろう。 

 しかし、このやり方にも欠点がある。

 機関車が逆向きに走る時には、今度はドアのある妻板が前になり、機関手はまたすきま風と戦うことになる。

 すべて想像だが、その解決のために国鉄が出した答えが、


『運転席をもう一つ作って、後進時はそこに座って運転する』


 こうやれば、再び窓のない妻板に向かい合いつつ、機関手は運転ができるのではありますまいか。

(キャブ内にDD13は1つ、DE10は2つ運転席がある)


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