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初依頼


 「......はい。これで冒険者登録は終わりです。」


 今俺の手の中にあるのは冒険者カード。赤茶けた色で金属製のカードだ。

 この世界の冒険者は貢献度と呼ばれる数字で評価されるらしい。ギルドに貢献したり依頼を達成すればするほど数字は加算されて、逆に依頼を失敗したりすると下がる。犯罪を犯せば一気に減ってマイナスになるが、まあまずそんな奴はのこのこ出てきて更新したりしないので適用された例はほとんどないらしい。


 俺の今の貢献度は0。まだ何もしていない状態。


 (適当な依頼をこなしていくか......。)

 そう思いながら依頼書を読んでいく牲治。

 そうそう、言い忘れたが文字はさっき冒険者登録をするときに覚えた。


 (なあアスト? どれがいいと思う?)

 『あのゴブリン討伐ってやつでいいと思いますけど? たぶん体内発電で感電死させられると思います。』

 (よしそれにしよう。)


 というわけで依頼を受けてみた。





 ------

 --------

 ----------


 バチィッ

 「ぐぎ......。」 バタッ


 『エネルギー残量50パーセントです。そろそろ補充してください。』

 「りょーかい。」


 そう言ってゴブリンの肉片を手で包み込む俺。何をしているのかというとエネルギー補充。有機物を体で包み込んでそこから強酸性の消化液を分泌、消化、吸収してエネルギーに変える技だ。このゴブリン肉を口から食するわけにもいかないのでこうなった。


 とりあえず付近にいたゴブリンどもは電撃で駆逐したので徐々に増えていくエネルギーゲージを見ながら俺はアトスに聞いた。


 「なあ、あのゴブリンの使ってた魔法っぽいやつ知ってる?」

 『知ってるわけがないじゃないですか。僕とセイジは記憶を共有しているんですよ?』


 「じゃあ......なんか観測できた?」

 『この異世界に来てからずっと未知のエネルギーはありましたよ?』

 「......。」

 『どうしましたか? セイジ?』

 「それを早くいってほしかった。」

 

 なぜ言わなかった。アストよ。こんなファンタジックな現実が目の前にあったというのにその反応の薄さ!! 


 「それで俺にも使えそうか? あれ。」

 『見た感じこの世界の生命も基本構造は変わらないので使えるとは思いますが......。』

 「何か足りないものでもあるのか?」

 『推測する限りではあの石っぽい物がカギとなりそうですが......。』

 

 ......石?






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