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衝撃無双と自己強化。


 ズンッ

 

 と、重い音が谷中に響き。


 その中心地に横たわる大蛇の魔物とそれを見下ろす一人の少年。

 

 「ここまでヌルゲーになるとは想定外......。」


 接敵してから約0.1秒。


 セイジがこの魔物を倒すのにかけた時間だ。

 家と奴隷を買う前に少し貯金をしておくかということで報酬の多い依頼を探していたら、ちょうど報酬900万ルナと、家二軒分弱の報酬でデススネークとかいう毒蛇の親玉的な奴の討伐依頼があったのだ。


 ちょっと町と離れたところで確認されたらしいので依頼を受けてから軽く飛んで偵察しに行くと、深い谷の中でとぐろを巻いて爆睡していたのを発見、忍び寄って頭にハイタッチした瞬間、最大出力の衝撃をお見舞いしてやったのだ。


 衝撃で頭蓋骨が折れて即死してしまった。

 これでも巨体で素早く、鱗がバカ堅くてほとんどの魔法や剣、弓を通さず、上手く隙間へ槍を通しても中の分厚い肉で止められ、怯んだすきに浸透性の劇毒をかけられるといった風に凡人が先手を打ってもまず勝てない厄介な魔物......らしい。


 だが俺は体温を下げることで蛇固有の熱感知能力を掻い潜れ、毒が効かない。堅い鱗の守りも、物理エネルギーに変換された衝撃単体は弾けず、中身に通してしまう。


 つまり相性も最悪なのだ。

 そして単に魔力の衝撃変換が強すぎた。


 『まあいいじゃないですか。安全なのは良いことです。それとも死にたいんですか?』

 「いやいや、そんなわけないだろ。それよりこの鱗、一枚はがして解析してくれないか?」

 体表に堅い外骨格を出せたら強そうじゃね?


 というわけで鱗を一枚剥ぎ取り、取り込んで解析する。

 そしてその結果を背中と首、胸辺りのCCに反映すれば、皮膚の下にあっという間に重要器官を保護する鎧が作られる。


 『ついでに毒の方も解析しましょう。』

 との提案で毒も解析した。



 軽く自分の強化も終えて、デススネークの胴体を両手で担ぎながらセイジは帰還した。



 さて、蓄えもできたし早速家を買いますか。


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