実験(1)
ずいぶん引っ張ってすみません。
これからも続くのでご安心を。
そして待ってくださった読者の方々、ありがとうございます。(土下座)
火の玉が飛ぶ。
この事実はセイジとアストにとって、とても重要な発見だった。
それは質量もないはずの火と言う熱による発光が空間を直線上に加速しているということ。
すなわち魔力が加速エネルギーに変換されたことを物語る。
その事を知ったセイジとアストの脳内には半重力や人工重力、ブラックホール等様々なアイディアが浮かぶ。
......つか、
(アスト、お前も自由に魔法を打てるんじゃないか?)
こいつはサポートAIであると同時に俺の体組織で構成されたひとつの脳でもある。さらに制限があるとはいえ俺の体を自由に使える。つまりこの体には二つの人格が同居していると解釈することもできる。ならアストが魔法を行使できても別におかしな話ではないのだ。
『確かにそうですね。やってみます。』
すると目前に魔力が集中して地面に向けて光線が放たれる。ジュッと音を立ててガラス化する訓練場の地面。
(できるっぽいな。)
『これ、面白いですね。』
アストがなんか楽しそうだ。
下書きの時点でははモチベーションが高いのに清書するときはモチベーションが低い。
しかし下書きしないと面白くなるか自信がない。(そもそも面白くない可能性も。)
ジレンマってやつですね。
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