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万能型


 「は、ははっ。」

 魔力に圧倒されて固まったイケメン冒険者はあり得ないものを見たという風に笑いながら立ち上がった。

 クルトはまだ座り込んでいる。

 

 「で、結局俺は何型なんだ?」

 すると、

 「君は万能型みたいだね。だけど万能型に必要とされる量を取っても余りあるその魔力量、僕はちょっと見たことがないな。もしかしたら万能型よりも上かもしれない。まあそんな指標は存在しないんだけど。」

 まあ普通の人間とは違って魔力回路を認識、自由に出力操作できるからな。


 「そういえばギルドの中はどんな状況なんだ? その様子を見る限り俺の魔力を感じたようだけど?」

 「少し混乱しただけで特に問題はないよ。」

 「そうなのか。」


 「原因もわかったし僕はこれで。そっちの少年は頼めるよね?」

 「あ、うん。」


 そしてイケメン冒険者は去っていった。

 セイジはクルトを起こしてまた魔力の実験を始める。


 まずは指を一本立ててその先に魔力を軽く出しながら火が灯るところをイメージ。

 ボウッと音をたてて燃え上がる火。

 魔力を多目に出すと火は大きく、少なめにすると小さくなる。

 魔力の供給を止めると火は消えた。


 (基本的にイメージなんだな。)

 『そのようですね。』


 次はあのラノベに出てきたファイアーボールという火球を飛ばす奴をイメージ。


 

 すると火が丸くなって直線上に飛んでいった。


 ボンっ、と音を立てて着弾したそれは小さな爆発を起こして消える。


 (何であんなに真っ直ぐ飛べるんだ? 火って質量有ったっけ?)

 『ないはずですが......ホントに理解不能です。』


 

 本当に何なんだ?

 まあ便利だから良いけど。

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