表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界勇者は帰り道を探す  作者: ゆたここ
11/18

第十一話 勇者、学校でトレーニングする

ちょっと短いですが、区切りが良いので切りました。

前回は、小学校に入学した勇者にクラスメイトが出来た話でした。

 教室の授業中に、僕めがけて消しゴムのくずや、小さく丸めた紙が飛んでくるようになった。

 紙は広げてみたが、投げ(ぶみ)では無かった。


 廊下を歩いていると、小石や鉛筆が飛んでくる。

手の平サイズで縫い目のあるボールが飛んできたり上からバケツの水が落ちてくる事も有った。


 初回は避けられずにボールにぶつかったり、水を(かぶ)ったりした。


 「……やったぞ。」学校でもトレーニング出来る。


 教室では大したことが無かったので、飛んでくる方向や大きさを意識するだけで、当たるがままにしていた。


 廊下や校庭で飛んで来るものは、僕の後ろに誰も居なければ、ギリギリで避けるように移動し、誰か居る場合は持っている教科書やカバンで人が居ない方向へ進路を変えた。


 さすがに水の場合は早足で避けたりユーターンしたけれど、濡れた所で只の水だ。冒険者の頃は<強酸>や<毒液>を噴きかけられていたのだから何の事は無い。なかなか楽しいトレーニングだ。


 昼の休憩時間になると、教授の娘と、小説家の息子がやって来た。


 「ねえ、いじめられてるんじゃないの? 大丈夫?」


 「そうですよ、先生に報告した方が良いですよ。」


 「へ? そう? 別に被害も無いし僕平気だよ。」


 「はぁ、何ていうか貴方本当に見てて飽きないわね。」


 「そうですよ。ポジティブ思考過ぎます。」


 難しい言葉は良く分からないのでやり過ごしたが、呆れたような顔をして、三人のおしゃべりタイムが始まった。教授の娘さんは、お菓子作りが趣味らしく今日もクッキーがテーブルの上に並べられていた。


 窓越しに校庭の隅から、双眼鏡でその様子を遠くから見ているちょっとメタボな男の子の姿が有った。

続きが気になる方はブクマしていただくと嬉しいです


異世界イベントで異世界へ URL: https://ncode.syosetu.com/n1469fe/


コンビニの裏は魔界だった URL: https://ncode.syosetu.com/n1911fe/ もよろしく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ