南蛮大冒険その2
今回は送られたキャラが登場します
酸っぱいものを欲しがる蓮華のために南蛮にやって来た一刀と蓮華
とそこへ同じく南蛮にやって来た桃香一行(桃香、葵、朱里、タンポポ、紫苑)に遭遇するのであった。
桃香「まさか孫権さんと出会うなんて奇遇ですね 」
蓮華「こういうことがあるのだな!? 」
マイペースな桃香に対して驚きまくる蓮華
ちなみに二人は今、裸で水浴び中である。
すると
ガサッ!!
葵「んっ! 」
何かが近くにいるのを感づく葵
桃香「葵ちゃん、どうしたの? 」
葵「劉備様、何かが近くにいます! 」
スッ!
葵は構えると
葵「誰かそこにいるの?いるなら出てきなさい! 」
すると
ババッ!!
?『にゃーっ!! 』
茂みから4人の猫耳幼女達が現れた。
葵「あんた達、何者よ! 」
葵が聞くと
美以「美以は南蛮大王の猛獲なのにゃ!南蛮を荒しに来た悪い奴らめ!お前達は包囲されているから大人しくするのにゃ! 」
リーダー格らしき黄緑色の髪をした猫耳幼女が叫ぶと
ミケ「にゃっ! 」
トラ「にゃっ! 」
シャム「にゃ〜! 」
ババッ!!
仲間の水色、茶色、桃色の髪をした猫耳幼女が武器をもって蓮華達を取り囲む!
そして更に…
美以「新入りもいくのにゃ! 」
?「御意! 」
茂みから誰かが現れた。
その誰かとは
バァンッ!!
葵「エロ源治!? 」
一刀と葵と同じ忍者である火神楽源治であった。
葵「ってしまった!?劉備様、孫権さん、早く胸を隠してください!! 」
蓮華「えっ!? 」
桃香「わ…わかったよ!? 」
ササッ!!
葵に言われて胸を隠す二人
葵「(こんな二人を源治の前に出したら腹ぺこライオンの前に肉の服を着た状態でいるようなものじゃない!?) 」
つまり食べられてしまうということだ。
同世代や里での源治の変態っぷりは知れ渡っており、巨乳を前にすれば源治が襲いかかるのは読者のみんなも知っていることである。
ところが…
源治「・・・何故胸を隠すんだ? 」
葵「えっ? 」
あの巨乳好きの源治が蓮華と桃香という巨乳を前にしても飛びつくどころか興味を示さなかった!
これは別に二人に色気がないというわけではなく
源治「・・・葵よ、俺は悟ったのだ。世間の半数以上の男が巨乳好きだと言われるが、巨乳なんて所詮脂肪の固まり!男で例えるならデブなんだよ!! 」
バァンッ!!
巨乳好きには言ってはいけないことを叫ぶ源治!
朱里「(巨乳はデブ、その通りです!) 」
そんななか、貧乳の朱里は源治の意見に賛同していた。
葵「源治、あんた悪いもんでも食べたの!? 」
源治「・・・俺は正気だ!巨乳は揉んだら殴られるが貧乳は揉んでも殴られない! 」
※人によります
美以「それはさておき、みんなで攻めるのにゃ! 」
ミケ・トラ・シャム『にゃーっ!! 』
源治「・・・とうっ!! 」
ババッ!!
三人と源治が蓮華達に迫ってくる!
桃香「うわっ!? 」
蓮華「くっ!?一刀ーっ!! 」
蓮華が一刀の名前を叫んだその時!
ビュンッ!!
蓮華「一刀! 」
バァンッ!!
一刀が蓮華達の前に現れた!
一刀「俺が来たからにはもう安心ですよ蓮華さ… 」
くるっ!
そして一刀が蓮華の方を向いた瞬間
ぷるんっ♪
一刀の視界に裸の蓮華と桃香が入った。
その瞬間…
一刀「(ブッバーーッ!!) 」
バタンッ!!
蓮華「一刀!? 」
葵「あんたは何しに来たのよ!!♯ 」
鼻血を出して倒れてしまう一刀であった。
美以「何だか知らないけど今がチャンスなのにゃ!かかれーっ!! 」
ババッ!!
源治「・・・俺もいくぜ! 」
美以達と源治が蓮華達に迫る!
葵「こうなったら私が! 」
スッ!
一刀に代わって戦闘体勢をとる葵
葵「(こんな暑い南蛮じゃ氷遁はうまく発動できない!なら剣術で!) 」
ぐっ!!
葵が剣を握りしめると
桃香「葵ちゃん、ダメだよ!小さい子を切りつけちゃダメ! 」
葵「えっ!?劉備様!? 」
主君である桃香に言われては剣術で対抗もできない葵
すると
小助『こうなったら、これでも食らえ! 』
ポイッ!! パシッ!!
一刀にくっついていた小助が一刀の荷物から美以達にあるものを投げ、受け取る美以達
すると
美以達『うにゃあ…/// 』
バタリッ!!
源治以外の四人がまるで酔っぱらったかのようになってしまった!
小助が投げたあるものとは…
あられ『あれってもしかしてキウイ? 』
小助『おうともよ!さっきバナナ採った時に見つけたんで採っといたのさ! 』
※キウイはマタタビ科の植物であり、キウイをあげると猫が酔っぱらうという。ただし効果は絶対とは限らないので真似しないように!
源治「・・・ちっ!美以達が倒されたか、だが俺一人だけでも… 」
美以達に代わって向かおうとする源治だが
ドグボッ!!☆ミ
葵「あんたは小さい子じゃないから殴ってよし! 」
源治「・・・がはっ!? 」
バタンッ!!
葵に顔面パンチを食らい、倒れる源治
その後、一刀が復活し、蓮華達が着替えた後
美以達『にゃ〜!? 』
源治「・・・くっ!? 」
縛られる美以達と源治
桃香「猛獲ちゃん、私達は南蛮を荒しに来たんじゃありません。ただ猛獲ちゃんに仲間になってもらいに来たんだよ 」
蓮華「私はレモンとライムを採りに来ただけだ 」
二人は美以に事情を話すが
美以「そんなの嘘なのにゃ!近いうちに南蛮を荒しに悪い奴らがやって来るって母様が変な奴に聞いたのにゃ 」
美以は全然話を聞いてくれない
紫苑「猛獲ちゃん、私達の言うことが信じられない? 」
美以「くどいのにゃ!悪者の話なんて聞かないのにゃ! 」
断固として話を聞こうとしない美以に
タンポポ「あーもうっ!じれったいな! 」
スッ!
タンポポは羽箒を取り出すと
タンポポ「それこちょこちょ〜♪ 」
美以「にゃあっ!? 」
タンポポは美以の足の裏をくすぐりまくる!
タンポポ「やめてほしけりゃタンポポ達の話を聞きなさい♪ 」
美以「い…いやにゃ!にゃははっ! 」
笑いで息が苦しくなってきた美以
そして
美以「母様〜っ!助けてなのにゃ〜!! 」
美以が苦しんで叫んだその時!
シュルシュルッ!
一刀「!危ない!! 」
ドンッ!!
タンポポ「えっ!? 」
タンポポに何かが迫っているのを感じた一刀がタンポポを突き飛ばすと
ギュッ!!
一刀「なっ!? 」
蓮華「一刀!? 」
葵「これは木の枝!? 」
一刀は木の枝にぐるぐる巻きにされてしまった!
すると…
?「ちっ!まぁ捕まえたからいいってとこだね 」
葵「誰なの! 」
木の方から声が聞こえ、葵が振り向くと
零奈「もう大丈夫だからね美以達! 」
バンッ!!
そこには木瑠零奈という髪を茶色ロングにした貧乳のくの一がいた。
美以達『母様! 』
源治「・・・姉御! 」
零奈「南蛮を荒らす悪党め、よくも美以達を泣かせてくれたね 」
一刀「だから我々は南蛮を荒らす気はないと言ってるだろう!? 」
ぐぐっ!!
一刀は枝を破壊しようとするが思ったより強度があるせいで破壊できない。
零奈「フッ!その枝はどんな力をもってしてもちぎるなんて不可能、更に時間が経つにつれてあなたの気を吸収して私のものにする。これが私の木遁の力よ! 」
バンッ!!
葵「(木遁、私の氷遁と同じように二つの流派を合わせ持つ遁!?) 」
ちなみに木遁は水と土
氷遁は水と風が合わさっている。
零奈「さて次はあなたの番よ! 」
ジャキンッ!!
零奈は爪状の得物・木牙を装着すると
零奈「ハァッ!! 」
シュッ!
葵に襲いかかってくる!
葵「くっ!! 」
サッ!
何とか直撃を避ける葵だが
ズパンッ!!
葵「なっ!? 」
あられ『葵!? 』
かすっただけで少し切られてしまった!
零奈「次は当てるよ! 」
シュッ!
葵「くっ!? 」
葵を攻め続ける零奈
小助『あぁっ!?危なすぎて見てられねぇ!?おい一刀!早く忍術で脱出しろよ! 』
一刀「それが、縛られているため印が結べないんだ!? 」
印が結べなければ一刀も忍術が使えないのだ。
一刀「(このままだらだらしていたらいずれ気がなくなってしまう!?この場を脱出する手はないか!?) 」
一刀が打開策を考えていると
ピタッ!
一刀「(そうだ!こいつがあるのを忘れていた!) 」
何か考え付いたようだ。
そして一方
葵「はぁはぁ…!? 」
零奈「逃げ足だけは早いようだね 」
葵が零奈に追い詰められていた。
葵「(氷遁さえ使えれば…) 」
零奈「くたばれっ!! 」
ギランッ!!
零奈が木牙を振り上げたその時!
一刀「忍法・鉄地蔵! 」
ガッキーーンッ!!
零奈「なっ!? 」
体を鉄にした一刀が葵の前に出てきて零奈の攻撃を防いだ!
葵「一刀! 」
零奈「バカな!?術も使わずに枝から脱出するなんて!? 」
驚く零奈だが
一刀「生憎だが、俺の得物の気伝丸は気を流すだけで様々な剣になるんだよ! 」
縛られていた一刀は咄嗟に腰にあった気伝丸に気を流して炎の剣にして枝を切り裂いたのだ!
※一刀自身、あまり使っていないので忘れていた。
一刀「木には炎が一番だからな 」
シュシュッ!
一刀は印を結ぶと
一刀「風遁・神風砲! 」
ビュゴォーーッ!!
零奈「きゃあっ!? 」
ドンッ!!
一刀の起こした風に吹き飛ばされ、木に打ち付けられる零奈
スッ!
一刀「決着がついたな、話だけでも聞いてくれ 」
そこへ一刀が近づくと
零奈「フッ!確かに私の敗けだ。だけど南蛮を荒らす悪党の話なんか聞きたくないね! 」
葵「だから私達は悪党じゃないってば! 」
零奈「嘘つくな!数日前に卍の手甲をした二人組が南蛮を荒しに悪い奴らがやって来るって言ったんだよ! 」
一刀「卍印の二人組!?まさかそれって!? 」
一刀が話を詳しく聞こうとしたその時!
ズバンッ!!
一刀「がはっ!? 」
バタンッ!!
いきなり一刀の背中が切られ、一刀は倒れてしまった!
葵「一刀!?ちょっとあんた、何をしたのよ!! 」
零奈「わ…私は何もしていない!? 」
零奈が言うと
?「その通り、その娘のせいじゃないのさ! 」
葵「だ…誰かいるの!? 」
葵が叫ぶと
ボワーッ!!
さっきまで誰もいなかった場所に
虎丸「久しぶりだな氷堂! 」
狼丸「我らを覚えているかな? 」
バンッ!!
黒龍軍の虎丸と狼丸が現れた!
葵「あ…あんた達は!? 」
二人の出現に驚く葵
すると…
葵「誰だっけ? 」
ずでんっ!!
葵の言葉にずっこける虎丸と狼丸
虎丸「虎牢関で会っただろうが!!♯ 」
狼丸「魏の襲撃事件でも会ったぞ!!♯ 」
葵「そうだっけ? 」
あられ『覚えてないや 』
※実際、葵は二人に会っています
虎丸「それはともかく、忍者同士をぶつけさせて疲労させる作戦は完璧だったようだな! 」
狼丸「おかげで北郷一刀に隙ができたぜ! 」
零奈「何だと!? 」
虎丸達の言葉に反応する零奈
虎丸「お前は北郷達を倒すために騙されたんだよ! 」
狼丸「もっとも、我らは相討ちを望んでいたんだがな 」
零奈は虎丸達に騙されていたのだ!
そして騙されたことを知った零奈は
零奈「よくも私を騙したな! 」
シュシュッ!
零奈は印を結ぶと
零奈「木遁・木の刃乱舞! 」
シュシューッ!!
木の葉を刃にして虎丸達を襲うが
?「おっと!お前の相手は俺だぜ! 」
バッ!
ガスマスクをつけた男が虎丸達の前に出ると
?「フッ! 」
バシャッ!!
謎の液体を木の葉にかけた瞬間!
ジューッ!!
零奈「えっ!? 」
木の葉が腐ってしまった!
腐乱乾「俺は中忍三人衆の一人、腐遁の腐乱乾様だ!俺に木遁なんて通用しないぜ! 」
バンッ!!
一刀達の前に新たな敵が現れた!
次回、南蛮編決着!




