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南蛮大冒険その1

それは数日前のこと


カッ!


ここは大陸の南側に位置する土地・南蛮


激しい太陽が照りつけるなか、この南蛮の地に


源治「・・・うぅ…!? 」


一刀と同じ新星である銃の使い手の火神楽源治がいた。


すると


源治「・・・腹へった!? 」


ぐきゅ〜〜っ!!


バタンッ!!


豪快な腹の虫を鳴らしながら倒れる源治


実はもう、数日間も源治は何も食べていないのだ。


他の新星達とは違い、未だに仕える主君がいない源治の食生活は自給自足なのだが別に回りに食べれるものが無いわけではなく


万年『まったく、回りにたくさんキノコがあるのだから無理して食べればいいのに 』


源治の相棒である亀の万年が源治の頭の上で言うと


源治「・・・万年お前、俺がキノコ食べれないのを知って言ってるだろう!? 」


※源治は昔、間違えて毒キノコを食べて以来、キノコが嫌いになったのだ。


源治「・・・あぁ、死ぬ前にあの桔梗様の爆乳を好きなだけ揉みたかったぜ!? 」


フッ…


そう言って源治は空腹により気を失ってしまった。


万年『強情な奴め、んっ!? 』


そんな源治に


シュシュシュッ!!


ババッ!!


?『・・・ 』


万年『な…何じゃお主らは!? 』


4つの影が迫るのだった。


それから数日後


ザッ!


一刀「ふ〜!? 」


小助『南蛮ってのは暑いな、まるで南国だぜ!? 』


一刀「まぁ似たようなものなのだろう 」


一刀達が南蛮にやって来ていた。


一刀「蓮華、まだ歩けますか? 」


一刀が後ろに向かって言うと


蓮華「ま…まだ大丈夫だ!? 」


汗をかきながら蓮華が歩いていた。


何故一刀と蓮華が南蛮に来ているのかというと、話は数日前にさかのぼる。


数日前、呉の城


雪蓮「ねぇ蓮華…!? 」


蓮華「何ですか姉様? 」


妹の様子を見て驚く雪蓮


その理由は…


雪蓮「あんたってそんなに蜜柑(みかん)好きだったっけ!? 」


バンッ!!


先程から蓮華が蜜柑を食べまくっていたからだ。


蓮華「確かに蜜柑は美味しいですけど好みとしては普通並みです。ですが何故か最近すっぱいものが食べたくなりまして 」


ぱくぱくっ!


そう言いながら次々と蜜柑、または一刀手製の梅干しを食べまくる蓮華


祭「(いまの権殿の様子に似たようなことを儂はどこかで見たような気がするがどこじゃったじゃろう?) 」


すっぱいものを食べまくる蓮華の様子をどこかで見たような気がする祭さん


蓮華「しかしたくさんすっぱいを食べているがすぐに飽きてしまうな!? 」


蜜柑は大抵どこでも食べられるし、梅干しは一刀が作ってから朝食に出ているため食べ飽きてしまう蓮華


思春「他にすっぱいもので滅多に手に入らないものというと… 」


みんなが必死に考えていると


一刀「となるとレモンかライムでしょうな 」


蓮華「れもん?来夢? 」


聞き慣れない単語に?を浮かべる蓮華


一刀「南国の方にある酸味のある果実ですよ 」


一刀が言うと


冥琳「南国というと恐らく南蛮か? 」


一刀「多分そうでしょうね、俺がひとっ走り南蛮に行って採ってきますよ 」


スッ…


そして一刀が出ようとすると


蓮華「待て一刀!私も行く! 」


蓮華もついていこうとする。


一刀「いや、しかし… 」


蓮華「仕事は数日分終わらせてあるし、取り立ての方が美味しいだろう!(それに一刀を一人にするとすぐ他の女が寄ってくるからな) 」


一刀が一人でいると女が寄ってくる。


この小説の定番である。


というわけで一刀は蓮華を連れて南蛮に向かったのだった。


蓮華「しかし一刀、南蛮に行くのに何で水筒が必要なんだ? 」


実は出掛ける前、一刀達は水筒を持ってきていた。


水筒を持ってきていた理由を蓮華が聞くと


一刀「生水には菌が入っていて、飲むと腹を壊すからなんですよ 」


一刀の言うように生水は体に悪いのだ。


一刀「しかし、かなり奥地に入ったはずなのにレモンやライムが見当たらないな 」


一刀が肝心のレモンとライムを探していると


小助『あっ!一刀、あれっ!! 』


小助がある木を指さした。


その木とは…


バンッ!!


小助の好物であるバナナの木であった。


一刀「バナナか、間食にはちょうどいいかもしれないな、ちょっと採ってきますので蓮華はここで待っていてください 」


蓮華「あぁ 」


するするっ!!


蓮華を待たせ、猿のように木登りする一刀


蓮華「簡単に木に上るだなんて一刀はやはりすごいな、私も一刀が樹に登っている間に間食として何か探しておくか 」


スッ!


そして蓮華が何かを探していると


蓮華「んっ?この実は何だろう? 」


蓮華はある木の実を見つけ


蓮華「食べられるかな? 」


ぱくっ!


一刀に確認もせずに実を食べる蓮華


するとその瞬間…


蓮華「うっ!? 」


蓮華に異変が起きた!


その後、少しして


すたっ!!


一刀「蓮華、バナナ採ってきたから食べよう! 」


一刀が木から降りてくると


一刀「あれ?待っていてと言ったのに蓮華はどこに行ったんだろう? 」


一刀が蓮華を探してみると


バンッ!!


踞る(うずくまる)蓮華を発見した!


一刀「どうしたんだ蓮華!? 」


バッ!


一刀が蓮華に近づくと


ガシッ!!


一刀「えっ!?/// 」


蓮華はいきなり一刀に抱きついてきた。


すると…


蓮華「一刀ぉ、体が火照って(ほてって)たまらないのだ/// 」


顔を赤くして興奮状態の蓮華


蓮華「この火照りを冷ますためにも、子作り行為してくれ/// 」


一刀「えぇっ!? 」


ブバッ!!


子作り行為発言に鼻血を出す一刀


一刀「(お…おかしい!?蓮華に一体何が起きたんだ!?///) 」


雪蓮ならともかく、奥手な蓮華がいきなり子作り行為発言だなんておかしいと思った一刀が辺りを見てみると


バンッ!!


一刀「(あ…あれは!?) 」


一刀は先程蓮華が食べていた木の実を発見した。


一刀「(あれはもしや『ぷにぷにの実』!?) 」


ぷにぷにの実…南蛮特有の架空果実。食べると体が火照って子作りしたくなる。現代では媚薬の原料となっている。


ぷにぷにの実を食べた蓮華は火照ってしまったというわけだ。


蓮華「一刀ぉ、早くぅ〜/// 」


一刀「(い…いかん!!こんな状態の蓮華と子作りしたくない!!) 」


小助『子作りなら正常な状態でしたいからな 』


そして一刀がとった策は


一刀「御免っ!? 」


スッ! シュバッ!!


一刀は蓮華をお姫様抱っこの体勢で抱き上げて走り出すと


一刀「とおっ!! 」


ポイッ!!


蓮華「えっ!?/// 」


バシャンッ!!


火照った蓮華を川の中に放り投げた。


すると…


ザバッ!!


蓮華「ぷはっ!?一体何が起きたんだ!? 」


川の中から正常に戻った蓮華が出てきた。(ちょっと前のことは覚えていない)


実はぷにぷにの実の成分は洗い流せば落ちるのだ。


その後


バシャッ!!


蓮華「んーっ!たまには水浴びもいいかもしれぬな 」


一刀が服を着せたまま蓮華を川に投げたため服が濡れてしまい、乾くまで裸で水浴びする蓮華


そして一刀は蓮華の服を乾かしているのだが


一刀「ぶはっ!? 」


ブバッ!!


乾かすために近くの木に服を干そうとしたところ、蓮華のパンツをもろに見てしまい、鼻血を出す一刀であった。


蓮華「まさか私が食べた実にあんな効果があっただなんて!? 」


一応一刀からぷにぷにの実について説明をうけた蓮華


蓮華「(確かに一刀とはおかしくなるじゃなくて正常で子作りしたいから助かった) 」


と蓮華が思っていると


?「葵ちゃん、暑いよ〜!? 」


?「劉備様、もう少しですから頑張ってください! 」


蓮華「んっ?あの声は 」


スッ!


蓮華が声のする方に向かっていくと


葵「ほら劉備様、川がありましたよ! 」


桃香「わぁっ!葵ちゃんの言った通りだ! 」


バンッ!!


そこには桃香率いる蜀軍(全員ではなく葵、朱里、タンポポ、紫苑)がいた。


朱里「葵さんって水がある場所がわかるんですね!? 」


葵「一応水遁が使えるからね、水の流れがわかるのよ 」


タンポポ「ふぅん 」


葵達が話していると


バサッ!!


葵「んっ?こ…これは!? 」


葵に桃香の服が投げられ


桃香「そ〜れ♪ 」


ドボンッ!!


裸の桃香が川に飛び込んだ!


葵「りゅ…劉備様!?何故いきなり泳ぐんですか!?男に見られたらどうするんです!? 」


桃香「この場に男はあられしかいないから大丈夫だよ 」


あられ『男といっても僕は犬だけどね 』


と桃香が言うと


蓮華「まぁ大丈夫だろう 」


バンッ!!


蓮華が桃香の前に現れた。


桃香「あなたは!?確か…誰ですか? 」


蓮華「呉の王である孫権だ。よろしくな劉備 」


実は蓮華と桃香はこれが初対面だったりする。


葵「ちょっと待って!?孫権さんがいるってことは!?一刀が来てるの!? 」


葵が蓮華の出現に驚いて聞いてみると


蓮華「あぁ、一刀も来ているぞ 」


紫苑「あらあら、まさか一刀さんまでいらしたなんてね 」


タンポポ「タンポポは前から北郷一刀って人に興味あったんだ。なんたって桃香様ラブの葵が唯一惚れた男だからね〜♪ 」


朱里「はわわ〜!?葵さんが惚れた男ですか!? 」


葵「ちょっとタンポポ!私は別に惚れてなんか…/// 」


拒否しようとする葵だが


顔を赤くしては説得力がなかった。


そしてこの時、蓮華は思った。


蓮華「(一刀を一人で来させなくて正解だったな) 」


もし一刀を一人で行かせた場合、一刀はデレるかもしれない。


その点に関しては成功する蓮華であった。


だがこの時、


ギランッ!!


茂みの中で5つの目が光るのだった。


まだまだ100話記念のリクエストは続けていますので同じ人でも構いませんのでリクエスト待ってます

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