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数え役満姉妹

それはある日のこと


呉の城・一刀の畑


一刀「よっ! 」


スッ! ブチッ!


この日、一刀は以前から冥琳の許可を得て栽培している自分の畑で収穫をしていた。


いつもは一刀とたまに手伝いに来てくれる蓮華が収穫をしているのだが


一刀「いやぁ、今日は二人が手伝ってくれたおかげで捗る(はかどる)よ 」


今日は蓮華ではなく


七乃「いえいえ〜、一刀さんの作る野菜はおいしいですから手伝うのは当然ですよ〜 」


美羽「当然なのじゃ! 」


美羽と七乃が手伝っていた。


そして収穫が終わり、一息ついていると


一刀「ところで美羽、七乃よ、聞きたいことがあるんだが 」


七乃「何ですか? 」


美羽「何でも聞くがよい! 」


すると一刀は


一刀「何が望みだ? 」


と聞いてきた。


七乃「な…何を言ってるんですか!? 」


一刀「いつもは自分から働かない美羽が働く時は雪蓮から言われたか、何か望みがある時だからな、この間も蜂蜜が欲しいので冥琳の仕事を手伝って一壺もらっただろ 」


と一刀が言うと


七乃「一刀さん、ひどいです!私達を何だと… 」


と言う七乃に対し


美羽「な…何故わかったのじゃ!? 」


バァンッ!!


自ら白状する美羽


七乃「もうお嬢様ったら〜、そこは『(わらわ)はそのような者ではない』と否定すべきですよ〜♪ 」


美羽「あっ!?そうだったのじゃ!? 」


今頃になって気づく美羽であった。


一刀「まぁ理由はどうあれ手伝ってくれたことにかわりはないからな、一応聞いてやろう。望みは何だ? 」


と一刀が一応美羽の望みを聞いてみると


美羽「うむ、妾は魏に行きたいのじゃ! 」


バァンッ!!


とんでもない発言をする美羽


一刀「悪いが逃走の手助けは無理だぞ 」


美羽「違うのじゃ! 」


七乃「お嬢様ったら、色々と飛ばしすぎですよ、私が説明します 」


そして美羽に代わって七乃が説明すると


七乃「一刀さんは数え役満姉妹(やくまんシスターズ)をご存知ですか? 」


一刀「数え役満姉妹?何だそれは? 」


数え役満姉妹のことを知らない一刀


七乃「今、魏で流行っているアイドルグループなんですよ。その数え役満姉妹が魏の近くでライブをやるらしいので見に行きたいんです 」


一刀「ほう 」


七乃「それで蓮華さんにお願いしてみたら『二人だけだと逃げるかもしれないから監視と護衛役として誰か連れていくのなら許可する』と言いまして 」


美羽「蓮華は優しいのじゃ♪ 」


これが雪蓮なら絶対許可しなかったであろう


七乃「ところが皆さん忙しいそうなので一刀さんにお願いしに来たわけなんですよ 」


美羽「お願いなのじゃ!一度でいいから数え役満姉妹を生で見たいのじゃ! 」


必死で一刀に頼む美羽


一刀「まぁ特に急ぎの仕事もないし、畑仕事を手伝ってくれたからいいだろう 」


美羽「やったのじゃ♪ 」


七乃「よかったですねお嬢様♪ 」


そしてその後、蓮華から許可をもらい、三人は魏へと旅立ったのだった。


そして魏の近く、数え役満姉妹ライブ会場


一刀「数え役満姉妹のマネージャーをしているジュンに連絡したら控え室で待っててくれだそうだ 」


一応他国に入るということで一刀と同じ新星である雷魔ジュンと話をつけていた一刀


美羽「七乃、ようやく数え役満姉妹に会えるのじゃな! 」


七乃「揮毫(サイン)もらっちゃいましょうね♪ 」


キィッ…


そして一刀が控え室の扉を開けた瞬間…


地和「ジュンの馬鹿ーっ!!♯ 」


ブォンッ!!


ゴッチーンッ!!☆ミ


一刀「がはっ!? 」


青い髪をした女の子が投げたコップが一刀に命中した!


それから少しして


人和「姉が本当に申し訳ありませんでした!? 」


青い髪をした女の子の妹である眼鏡をかけた薄紫色の髪をした女の子が一刀に対して謝る


一刀「別にこれくらい大丈夫だ 」


天和「ほら、人和ちゃんだけじゃなくてちぃちゃんも謝らないと 」


桃色ロングの髪をした胸の大きな女の子が言うと


地和「ちぃは悪くないもん!いきなり入ってくるその人が悪いんだもん! 」


謝る気のない青い髪をした女の子


天和「もうっ!ちぃちゃんったら! 」


一刀「まぁまぁ、俺は別に気にしてないのでその辺に、ところで申し遅れたが俺は呉に仕えている北郷一刀だ 」


美羽「妾は美羽なのじゃ! 」


七乃「美羽様の側近の七乃と申します 」


一刀の知り合いということで真名を預ける美羽と七乃


そして一刀達の紹介が終わると


天和「私は天和だよ 」


地和「地和よ 」


人和「人和と申します 」


こちらもジュンの知り合いということで真名を預けるのであった。


一刀「ところで先ほど叫んでいたがジュンがどうしたんだ? 」


一刀がその事を聞くと


地和「どうしたもこうしたもないわよ!!あいつったら今日は特別なライブやるから必ず参加するようにって言ったのに当日になって『悪い、警邏優先するから』って言ったのよ!あぁ、思い出したら腹が立ってきた!!♯ 」


ジュンに対して怒りまくる地和


天和「でもどうしよう!?お客さんに今日は特別なライブするって言っちゃったから今更中止にはできないよ!? 」


人和「中止にしたらファンが減るし、かといって特別なことをしなくてもファンが減ってしまう!? 」


地和「あーっもうっ!!これもそれもジュンのせいよ!!♯ 」


数え役満姉妹最大の危機である。


その時!


一刀「よしっ!同じ新星としてジュンの代わりにライブを成功させようではないか! 」


天和「本当! 」


地和「何か策はあるの? 」


一刀「ちょっとした策がある 」


そして


数え役満姉妹コンサート会場


がやがやっ!!


数え役満姉妹のファン達が数え役満姉妹の登場を今か今かと待っていると


パッ!


ステージのライトが点けられると


ボボンッ!!


突如煙玉が爆発し


ぽわ〜っ


煙が晴れると


天和「みんな大好き〜♪ 」


バンッ!!


そして煙の中から天和が現れた瞬間


ファン達『天和ちゃ〜ん♪ 』


天和の名前を言うファン達


その後


地和「みんなの妹〜♪ 」


ファン達『地和ちゃ〜ん♪ 』


人和「とってもかわいい♪ 」


ファン達『人和ちゃ〜ん♪ 』


同じように煙の中から登場する地和と人和の名前を言うファン達


すると


天和「今日はみんなに特別ゲストを紹介するよ〜♪それではどうぞ! 」


スッ!


そして天和が手をさした先には


美羽「みんな〜、妾を見るのじゃ〜♪ 」


バンッ!!


マイクを握る美羽と二胡を持つ七乃


そして…


ピーヒョロロッ…


笛をもつ一刀がいた。


一刀「(ジュンほどではないが、俺も笛は吹ける方でな) 」


一刀特有の主君が音楽好きのために様々な楽器ができるようにである。


天和「それじゃあ、特別ゲストを加えて盛り上がっちゃおーっ!! 」


ファン達『うぉーっ!! 』


そしてその後、一刀達が参加したおかげでライブは盛大に盛り上がり、大成功に終わったのだった。


その頃


凪「隊長、確か今日は天和達の手伝いがあったんじゃないですか? 」


真桜「警邏やったらウチらに任せて手伝ったらえぇのに 」


なかなかいい部下達だが


ジュン「いいんだよ。最近金欠だったからな 」


沙和「どういうことなの? 」


沙和が聞いてみると


ジュン「だって天和達ったらライブが終わると… 」


その頃


天和「点心おいし〜い♪ 」


地和「おじさん、焼売追加で! 」


人和「お肉もお願いします 」


ライブ終了後、飯屋にて食べまくる天和達


美羽「蜂蜜水も頼むのじゃ♪ 」


ついでに美羽も頼みまくっていた。


七乃「一刀さん、ここの支払い足りますか!? 」


一刀「一応金子は多く持ってるから十分足りるが、こりゃジュンが逃げ出すわけだな!? 」


ライブで儲けた金を使うわけにもいかず、費用は全てマネージャーであるジュンが引き受けるのであった。


雪蓮「冥琳、冥琳、大変よ!? 」


冥琳「そんなに慌ててどうした? 」


雪蓮「実はもうすぐこの小説が連載100話になるらしいじゃない!それを記念して100話目はリクエストらしいわよ! 」


冥琳「その話は以前だした書類に書いてあるのだがな 」


雪蓮「そうだっけ?でもこのチャンスを逃す手はない!私と一刀が子作りする話を… 」


冥琳「言っておくが我々は送れないし、内容によっては西森が手を加えるらしいぞ 」


雪蓮「何よそれーっ!? 」


冥琳「ちなみに締め切りは4月14(日)が終わるまでだ。リクエストが多い時は西森が選択し、無い場合でも特別話をするらしい 」


雪蓮「読者のみんなーっ!!私と一刀のラブラブリクエスト送ってーっ!! 」


冥琳「今の言葉は気にしなくていいのでな 」

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