表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/200

拠点 思春の評価

拠点シリーズ思春編です

思春「(私の名は甘寧興覇、真名を思春という) 」


思春「(元江賊(海賊のようなもの)出身であり、素早さなら呉軍一を誇り、戦闘力においても呉軍の中では上位級である) 」


思春「(そんな私は蓮華様を主君とし、長くお仕えしていた) 」


思春「(だが、北郷一刀という奴が来て以来、蓮華様は私といる時よりも笑顔を見せるようになった) 」


思春「(正直言うと私は北郷一刀が嫌いだ!女の色気に弱く、女が現れては優柔不断(決断力に乏しいこと)なところを見せる!) 」


思春「(そして何より…) 」


男「ほら甘寧さん、お客さんが来たから笑顔になってください! 」


男が思春に言うと


思春「い…いらっしゃいませ御主人様♪ 」


きゅる〜ん♪


そこには髪を下ろし、猫耳メイドになっていた思春がいた。


思春「(こんな格好屈辱だ!それもこれもみんな北郷が悪いんだ!!♯) 」


何故こんなことになったのかというと


話は今朝にさかのぼる。


今朝、呉の城・一刀の離れの前


思春「まったく、蓮華様に仕事があるので部屋に向かったらいなかったからな、おそらく北郷の離れであろう 」


スッ!


そして思春は一刀の離れの前に出ると(離れには入り口から中まで罠だらけであり入り口の罠については雪蓮以外のみんなは攻略法を聞いている。)


思春「蓮華様、少し用が… 」


思春が中にいる蓮華に声をかけようとしたその時!


蓮華「いたっ!? 」


思春「!? 」


スッ!


部屋の中から蓮華の声が聞こえ、思春が扉に耳を当ててみると


一刀「大丈夫ですか蓮華様!? 」


蓮華「大丈夫だ。それにしても意外と痛いのだな!? 」


一刀「やめにしますか? 」


蓮華「これくらい平気だ。早く…入れてくれ! 」


一刀「でわ! 」


スッ!


蓮華「いたっ!? 」


という一連の声を聞いた思春は


思春「(この様子は!?まさか北郷の奴、蓮華様と子作り行為を!?まさかな) 」


と思春がそのままにしようとしたその時!


一刀「早く…しましょう 」


蓮華「えぇ、早く…を作りたいからな 」


この言葉が決定打となり


バァンッ!!


思春「北郷!!貴様、蓮華様に何をして…♯ 」


と思春が扉をぶち開けて入ってみると


蓮華「えっ? 」


一刀「何をって刀鍛冶だが それがどうした? 」


ずでんっ!!


そこには南海覇王を研いでいる一刀と蓮華がおり、ずっこける思春


蓮華「南海覇王が少し欠けていたので一刀に修理を頼んだのだが自分の得物なので私もやっていたのだ 」


一刀「やはり刃物の欠けは炎で熱すれば直りますからね 」


と二人が会話をすると


思春「くっ!!北郷、ちょっとこいっ!!♯ 」


一刀「なっ!? 」


ぐいっ!!


蓮華「ちょっと思春、何を!? 」


思春は一刀を無理矢理連れ出すと


町の裏通り


思春「ここなら誰もおるまい 」


一刀「思春、一体俺に何の用だ!? 」


一刀が理由を聞いてみると


思春「黙れ!前から聞こうと思っていたが、お前は蓮華様と姫子のどちらをとる気だ!! 」


一刀「えっ!? 」


思春「お前の許嫁である姫子が来て以来、貴様はあまり蓮華様と付き合う時間がなくなってしまいあまり笑顔を見せなくなった。このままでは蓮華様がかわいそうだ!はっきり答えろ!どちらをとる気だ! 」


一刀「うぅっ!? 」


思春「言っておくが、貴様の返答によって蓮華様が悲しまれた時は覚悟するがよい! 」


思春の言葉の返答に一刀は悩んでいた。


もし蓮華だと言えば姫子にお仕置きされ


もし姫子だと言えば思春にボコボコにされる


そして一刀がとった行動は…


一刀「戦略的撤退!? 」


ダダッ!!


思春「あっ!貴様、待たんか!? 」


ダダッ!!


逃げる一刀を追いかける思春


だが一刀だって捕まるわけにはいかないので必死で逃げまくる!


思春「おのれ逃げるとは卑怯な奴め! 」


ジャキンッ!!


思春は得物の幅広の刀・鈴音を取り出すと


思春「くたばれーっ!! 」


バッ! ブォンッ…


一刀に対して斬りかかろうとする思春だが


一刀「何のっ!? 」


サッ!


思春「ちっ!? 」


すんでのところで一刀が避けてしまい


スパンッ!!


思春の鈴音はある店の柱を斬ってしまった。


その直後…


バタバターンッ!!


一刀「あっ!? 」


思春「なっ!? 」


柱を斬ってしまったせいで店は崩れてしまった。


そしてその後、店代を弁償という形で思春と一刀は店で働くことになったのだが、その店は…


『飲茶喫茶・猫娘亭♪』


バァンッ!!


であった。


ここで話は冒頭に戻る。


ちなみに思春が髪を下ろしているからなのか、誰もこの猫娘が思春だと気づいていなかった。


思春「(北郷が避けるから私がこんな恥ずかしい格好をしなくちゃならなくなったのだ!おのれ北郷め!!♯) 」


どう見ても思春が悪いような気がするが…


思春「うるさいっ!!♯ 」


誰かに向かって怒鳴る思春だが


男「甘寧さん、お客さん来たから笑顔でね! 」


店主である男が言うと


思春「いらっしゃいませ御主人様♪ 」


客の前では笑顔で接する思春だが


思春「(く…屈辱的だーっ!!) 」


と心の中ではこう思っていたりする。


ちなみに一刀はというと


一刀「いらっしゃいませ御嬢様 」


にこっ!


女性客『(ぽわ〜っ///) 』


執事服を着た一刀の放ったスマイルが炸裂し、メロメロになる女性客達


思春「(あの女なら誰にでも優しくする男め!!あんな男では蓮華様が幸せになれん!!♯) 」


この仕事が終わったら一刀を痛め付けようと考える思春


するとその時!


キィッ!


不良「邪魔するぜ! 」


店にいかにも柄が悪そうな二人組の男が現れた。


思春「いらっしゃいませ御主人さ… 」


本当はしたくないのだが仕事なので思春が対応すると


不良「おいおい姉ちゃん、おっぱい小さいな 」


カチンッ!!


不良2「本当は男なんじゃないの? 」


ブチッ!!


失礼な言葉をいう不良達に怒る思春


だが仕事のため殴ることができない。


男「お…お客さん、この娘はこう見えましても実は女の子なんですよ!? 」


思春「(こう見えましてもは余計だ!!♯) 」


男の言葉に怒る思春


すると


不良「女の子か、どれどれっ? 」


バサッ!


思春「(なっ!?///) 」


不良は思春のスカートをめくると


不良「ふんどしかよ、色気がねぇな 」


不良2「女ならパンツはきなっての! 」


ブチブチンッ!!


思春「き…貴様ら!!♯ 」


不良達の言動に堪忍袋の尾が切れた思春が殴ろうとするが


シュシュッ!!


思春が殴るよりも先に


ベチャチャッ!!


不良達の顔に卵がぶつけられた。


不良「うわっ!? 」


不良2「ちくしょう!俺達に卵をぶつけた奴は誰だ!! 」


不良達が叫ぶと


一刀「すいませんお客様、うっかり手が滑ってしまいました 」


スッ!


一刀が前に出ると


不良「この野郎っ!!♯ 」


ブォンッ!!


不良は一刀を殴ろうとするが


シュシュッ!


一刀は小さく印を結ぶと


一刀「土遁・鉄顔面! 」


ある術を発動させた。


すると…


パキパキッ!!


一刀の顔が鉄へと変化し


ゴッチーンッ!!☆ミ


不良「いてぇっ!? 」


一刀の顔を思いっきり殴った不良は手を痛めてしまった。


一刀「それでは 」


にこっ!


一刀は不良達にスマイルすると


ドガバキンッ!!☆ミ


ぽいぽいっ!!


不良達『ぐえっ!? 』


一刀にボコボコにされて店の外に出される不良達


一刀「どうもありがとうございました! 」


ガタンッ!!


そして一刀は扉を閉めるのだった。


思春「(まさか北郷の奴、私を助けるために…) 」


と思う思春


すると


一刀「大丈夫か思春? 」


思春に近づこうとする一刀だが


ずるっ!!


一刀「おわっ!? 」


ガシッ!! ずるりっ!!


思春「なっ!?/// 」


バァンッ!!


転んだ一刀は思わず思春のスカートをつかんでしまい、スカートが脱げてふんどしが丸出しになる思春


一刀「いたた…何が起き…!? 」


そして一刀が起き上がろうとすると


思春「こ…この馬鹿者がーっ!!♯ 」


ドッカーンッ!!☆ミ


一刀「がはっ!? 」


思春に殴り飛ばされる一刀


思春「(やはりこいつは嫌いだ!♯) 」


と言いながらも思春の中では最初の頃より本のちょっとだけ一刀の評価が上がっていたりする。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ