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恐るべし黒龍軍

一刀を賭けた蓮華VS姫子の勝負は蓮華の勝ちで終わり、姫子は一刀を連れて帰るのは諦めたものの、一刀の監視としてこの世界に残ることを決めた。


そしてそんななか、姫子の口から一刀達新星にとって驚きの言葉が発せられたのだった。


姫子「そういえば一つ言い忘れていたことがあるぞ、初代新星達の遺骨が盗まれたのじゃ 」


新星達『えっ!? 』


姫子の言葉に驚く一刀達新星


葵「初代新星達の遺骨を盗む奴なんて!? 」


ジュン「そんなことできる奴なんて一人しかいないだろ!? 」


初代新星の遺骨は各名所に大切に保管されており、並の泥棒が盗みに入れば逆に返り討ちに遭うくらいの罠が仕掛けられているのだ。(ちなみに初代新星リーダーの遺骨は姫子の実家で厳重に保管してあるので盗まれていない)


そんな場所から遺骨を盗み出すものといえば一人しかいない


新星達『黒龍だな!? 』


バンッ!!


頭蓋骨収集家(スカルコレクター)である黒龍軍頭領の甲賀黒龍しか思い当たらないのだ。


姫子「黒龍か、まさかあやつがこの世界に来ているなんてのぅ!? 」


夏芽「姫様、黒龍が来ているとなればもはや新星達だけでは手におえないかもしれません。すぐに援軍の要請を… 」


と言う夏芽だが


姫子「それはできぬ!理由は夏芽も知っているであろう。この世界に来る時、何かが一部のもの以外がこれぬよう時空に結界がはってあったであろう 」


おそらく結界も黒龍の仕業であろう。


源治「・・・マジかよ!?ただでさえ強いといわれる黒龍が歴代最強といわれた初代新星の遺骨を盗むだなんてな!? 」


玲「親父達からずっと聞かされてたもんな、初代新星は俺達と同じ一族から出てきたって!? 」


新星達は新星決定戦の時に決められるため初代の子が次の新星というわけではなく、代々変わっていく(一刀達の親も先代の新星というわけではない)


だが初代新星達と一刀達は同じ一族から新星が輩出(はいしゅつ)したのだった。(性別は別なのもいる)


吹音「私達、一体どうなるんでしょう!? 」


どよんっ!


ただでさえ強い黒龍軍に歴代最強といわれた初代新星の力が加わったと知り落ち込む新星達


姫子「(みんな落ち込んでおるのぅ、ここは新星の巫女として我がみんなを元気にさせるとするか…) 」


と姫子が一刀達にむかって言おうとしたその時!


一刀「諦めるでない! 」


ビシッ!!


一刀がみんなにむかって叫んだ!


一刀「確かに黒龍は強い、初代新星の能力だって悪用するかもしれない、だが俺達だって若手最強と呼ばれた新星ではないか、それにみんなが力を合わせれば負けぬ! 」


一刀がみんなにむかって叫ぶと


吹音「そ…そうですね!私達だって最強と呼ばれた新星なんですもん! 」


玲「考えてみりゃ初代新星を倒せば俺達が歴代最強の新星を名乗れるんだ。今からわくわくするぜ! 」


葵「それにこの大陸と主君を守るためにも絶対勝たなくちゃね! 」


ジュン「まぁこの世界に来たのも何かの縁かもしれないしこうなったらやりますか! 」


源治「・・・主君がいない俺は別に大陸がどうなっても構わないが、この世界にいる巨乳、爆乳ちゃん達を守るために戦うぜ! 」


理由はどうあれ、一刀の言葉でさっきまで暗い感じだったのが急に少し明るくなった。


とその時!


蓮華「さすが一刀、私の従者だな 」


姫子「さすが一刀、我の許嫁だな 」


と似たようなことを言う蓮華と姫子


姫子「蓮華よ、『私の』とは聞き捨てならないのぅ♯ 」


蓮華「姫子こそ許嫁とは何だ?一刀を諦めたのではないのか♯ 」


ギロリッ!!


睨み付けあう蓮華と姫子


姫子「確かに我は一刀を連れて帰るのは諦めたが、一刀の許嫁を諦めたわけではないぞ、乳と尻がでかいと耳に入らぬようだな♯ 」


ブチンッ!!


この姫子の一言に蓮華がキレてしまい


蓮華「姫子の身長が小さいせいで聞こえなかったからなぁ♯ 」


ブチンッ!!


この蓮華の一言で姫子がキレてしまった。


一刀「ま…まぁ、二人とも落ち着いてください!? 」


一刀は二人の争いを止めようとするが


蓮華・姫子『一刀はどっちの味方(なのだ・なのじゃ)!!♯ 』


ドォンッ!!


息がぴったりあった二人は一刀を攻めた!


小助『余計な一言だったようだな 』


一刀「とほほ…!? 」


そして一刀達が騒いでいる頃


黒龍の城


黒龍「フフフッ!初代新星のリーダーであった北郷の遺骨は奪い取ることができなかったが、他の遺骨を盗めただけでも上出来だぜ 」


バンッ!!


黒龍がいる部屋には土でできた人型が5つ並べられていた。


スッ!


そして黒龍は骨壺を置くと


シュシュッ!


黒龍「邪遁・(こうべ)再生! 」


黒龍が印を結んだ瞬間!


カタカタッ…


骨壺から骨が出てきて頭蓋骨を作り出した。


黒龍「フッ! 」


シュッ!


そして黒龍はできた頭蓋骨の額に『卍』を書いて


スッ!


それぞれの人型の頭部に置くと


シュシュッ!


黒龍「邪遁・黄泉(よみ)返り! 」


次の瞬間!


ズズズッ…!!


頭蓋骨が人型の頭部に埋まっていった。


黒龍「あとは時間が経てばこいつらは完全に俺の下僕として蘇る。その時こそ新星達の最期だ! 」


死人を生き返らせるとは恐ろしい!?


そしてそんな黒龍を


ヒロキ「(黒龍様ってすごいこと考えちゃうね!?) 」


黒龍軍・上忍の白鉤ヒロキが見ていた。


ヒロキ「これで今まで空白だった五天王ができるわけか、俺もうかうかしてられないな 」


そう、黒龍は最初から五天王の地位を初代新星に与えるつもりであり、その地位が空白だったということはヒロキにしか伝えられていなかった。


そしてその後、ヒロキは


虎丸「おいヒロキ、これは一体どういうことだ!? 」


狼丸「我らはお主が力を与えてやるからというからついてきたのだぞ!それなのに何故我らを押さえつける!? 」


黒龍軍の元上忍(現在は中忍)の虎丸と狼丸を機械に押さえつけると


ヒロキ「俺はうそは言わないよ、お前達を本当に強くしてやるさ、ただし少々痛むけどね 」


ポチッ!


そしてヒロキがボタンを押した瞬間


虎丸・狼丸『ぎゃーっ!? 』


ビリビリーッ!!


高圧電流が二人を襲った!


ヒロキ「これがうまくいけば本当にあいつらは強くなる。新たな力を手に入れてね 」


黒龍軍は全てが恐ろしい連中であった。


そしてその頃


呉の城


姫子「では用件はすんだし、お前達も主君が待っていると思うから帰らせるとしよう 」


夏芽「各自、鍛練を疎かにしないように! 」


葵達『了解! 』


一刀争奪戦が終わり、大事なことを伝え終えたので葵達を帰らせることにする姫子


シュシュッ!


そして姫子が印を結ぶと


姫子「新星返還の術! 」


シュパァッ!!


葵達が一瞬で消えてしまった!


一刀「(みんな大丈夫だろうか!?) 」


消え去ったみんなを心配する一刀


何故ならば…


蜀の城・政務室


パッ!


蜀の城・政務室に戻った葵だが


葵「きゃっ!? 」


ドササーッ!!


桃香「葵ちゃん!? 」


この新星返還の術は呼び出される前にいた場所に送り返す術である。


葵の場合、戻ってきた場所に政務の仕事が置いてあったので転んでしまった。


蜀の城・中庭


パッ!


玲「えっ!? 」


ドシンッ!!


玲「ぎゃっ!? 」


玲は飛び蹴りの時に飛ばされたので空中で戻った後、落ちてしまった。


魏の城


パッ!


ジュン「俺は大丈夫なようだな 」


戻ってきたら大変な場所ではないジュンは安心していた。


すると


華琳「あらジュン、いつのまに帰ってたの? 」


ジュン「華琳、俺に何か用があったのか? 」


ジュンが華琳に聞くと


華琳「ちょっとあなたが消えたっていうから桂花に捜索するよう命じたんだけどね 」


ジュン「へ〜 」


そしてその頃、魏の町ではジュンを必死で探す桂花の声が響いたという。


とある山の温泉


パッ!


戻ってきた源治だが


ブススッ!!


源治「・・・ぎゃーっ!? 」


源治が消える前にいたのは茂みだったので枝が刺さってしまうのだった。


幽州の城・風呂場


パッ!


無事に戻ってきた吹音だったのだが


ドスンッ!!


白蓮「いてぇ〜!? 」


吹音「白蓮様!? 」


吹音が現れた場所には白蓮がいたため吹音は白蓮を踏んでしまったのだった。


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