北郷一刀争奪戦・後編
蓮華VS姫子の決着!
外史の世界にやって来た一刀の許嫁を名乗る新星の巫女・神宮寺姫子
そして一刀を賭けて蓮華と姫子が対決することになり、まずは蓮華が一勝したのだった。
呉の城・厨房
吹音「一刀さん争奪戦・二回戦は『技』というわけでお二人には料理技術を競いあってもらいます! 」
場所を中庭から厨房に移動するみんな
吹音「ルールは簡単。一刀さんに手料理を振る舞っておいしいと感じてもらった方の勝ちです 」
ちなみに二人以外の人の参加は不可である。
吹音「テーマは魚料理というわけで色々な魚を用意しましたから好きな種類を使って結構です。それでは始め! 」
ゴォーンッ!!
吹音が銅鑼を鳴らした直後
シュバッ!!
早く魚を手にするべく駆け出す蓮華と姫子
思春「蓮華様、北郷なんてどうでも構いませんが負けてはなりませんよ! 」
夏芽「姫様、この勝負に勝って引き分けに持ち込みましょう! 」
姫子の従者、桐生院夏芽
二人の従者が主君を応援していると
シャオ「この勝負は蓮華お姉ちゃんの勝ちね♪ 」
夏芽「どういうことですか!? 」
蓮華が何故勝つのか理由を聞いてみると
シャオ「だって一刀ったら蓮華お姉ちゃんが作るもの全ておいしいって言うんだもの 」
ちなみに他の人が食べると最悪の場合、腹痛が起きていた。
ちなみに一刀はお世辞で食べているわけではなく、本気でおいしいと感じているのだ。(一刀の舌はまずいものを食べるとそれ以下のまずいものはおいしいと感じるため、ちなみに現在不味いのは葵の料理)
そして蓮華と姫子は魚を選ぶわけなのだが
蓮華「(負けられないためにも絶対勝たなければ!…んっ?珍しい魚だな) 」
この時、蓮華の視線の先に珍しい魚が映った。
その後、
吹音「時間切れ!そこまでです! 」
ゴォーンッ!!
時間切れの銅鑼を鳴らす吹音
吹音「それでは一刀さんは公平に審議してくださいね 」
一刀「御意! 」
そして審査員である一刀が食べるものは…
バンッ!!
姫子・鰈の煮付け
蓮華・刺身
であった。
姫子「(和食は我の得意料理!この勝負もらったぞ!) 」
蓮華「(負けられない!) 」
そして食べようとする一刀だが
一刀「(んっ?この魚はもしや!?) 」
一刀は蓮華の刺身をじっと見つめると
一刀「勝者・姫様! 」
バァンッ!!
蓮華「なっ!? 」
姫子「よしっ! 」
何と!?食べずに姫子の勝ちを宣言した!
シャオ「まさか一刀が蓮華お姉ちゃんの料理を食べないだなんて!? 」
思春「北郷!貴様一体どういうことだ!!♯ 」
一刀の審議に対して思春が怒ると
一刀「申し訳ありませんが、蓮華様が使った魚は雷魚ですので 」
蓮華「雷魚? 」
雷魚…生で食べると死ぬかもしれない魚。(※萌将伝で蓮華が一刀に出した魚でもある)
雷魚については熟じ…
ジャキンッ!!
お姉様くらいしかわからないので蓮華は知らなかった。
姫子「これで1勝1敗、次で決着をつけるぞ瓢箪娘! 」
蓮華「こちらだって負けはせぬ! 」
バチバチッ!!
激しく火花を飛ばす二人
姫子「(我はどうしても勝って一刀を連れ帰り、結婚するのじゃ!) 」
姫子が親に頼んでまで一刀を許嫁にした理由…
それは数十年前にさかのぼる。
数十年前、神宮寺神宮
シュッ!
夏芽「姫様、今年の大会にて新たな新星の頂点に立つ男が参りました 」
夏芽さん 当時12歳
幼い姫子「わかりました 」
姫子 当時6歳
当時6歳ながらにして姫子は早くも神宮寺神宮20代目巫女になっていた。
幼い姫子「(歴代より我が神宮のものを守るのが新星の役割だと聞くがどんな奴がくるのだろう?) 」
姫子が待っていると
幼い一刀「姫様、お初にお目にかかります。新星リーダーである北郷一刀、参上致しました 」
北郷一刀 当時8歳
バンッ!!
一刀が姫子の前に出ると
幼い姫子「(こやつが今年の新星ナンバー1の実力者か、こんな奴が新星ナンバー1だなんて今年の忍達は腑抜けばかりじゃのぅ) 」
姫子から見た一刀の第一印象、弱い
幼い姫子「(まぁよい、我がこやつの実力を見極めてやるとするか)これ北郷一刀よ、我と勝負をするがよい 」
幼い一刀「えっ? 」
幼い姫子「聞こえなかったのか?我と柔道で勝負せよ、手加減なぞいらぬからな 」
ちなみに姫子の柔道の腕前はこの時点でも大人を投げ飛ばせるくらいの実力であった。
幼い一刀「御意! 」
そして姫子と一刀は戦うことになったのだが
ドシンッ!!
幼い姫子「ふえっ!? 」
幼い一刀「・・・ 」
姫子が得意とする柔道で一刀が勝利してしまった!
幼い一刀「姫様、大丈夫ですか? 」
スッ!
姫子に手を差し出す一刀
幼い姫子「(お…大人ですら勝てぬ我に勝つとはなかなかやるのぅ///) 」
そしてこの時、姫子は自分を倒した一刀に恋をした。
しかし、それからが大変だったのだ。
幼い姫子「一刀、新しい術の実験台になるがよい! 」
幼い一刀「ひぃっ!? 」
姫子を主君とした一刀は毎日毎日姫子から逃げまくる日々を送っていた。
だがそんなある日のこと
ガチャンッ!
幼い一刀「も…申し訳ありません!? 」
うっかり一刀が姫子の大事にしていたものを壊してしまったのだ。
その結果…
幼い姫子「去れ… 」
幼い一刀「えっ? 」
幼い姫子「我の前に二度と現れるでない!さっさと去れ!! 」
ビシッ!!
いつになく物凄い形相をしながら怒鳴る姫子
幼い一刀「御意… 」
スッ!
そしてそれから今日までの間、二人は出会うことはなかった。
ちなみにこの出来事が一刀が長い間蓮華から真名を受け取らなかった理由である。
主君から大事なものを預かると主君を傷つけると一刀は感じていたのだ。
だが数十年後
夏芽「姫様、北郷一刀は今では忍の中でも上位だそうです 」
姫子「そうか 」
一刀が去った後、葵達がやって来たのだがみんな姫子のわがままに付き合い、苦しみ、姫子が飽きるまで従っていた。
だが誰一人として姫子を満足させることができなかったのだ。
姫子「夏芽、一刀に会いたいのじゃ 」
姫子自身、あの様な喧嘩別れを後悔していたのだ。
夏芽「残念ですが姫様は神宮寺神宮の巫女様でありますので勝手に出掛けるのは禁じられております 」
姫子「わかっておる 」
それでも一刀に会いたい
そう考えた姫子は
姫子「そうじゃ!夏芽よ、父に手紙を出してくれ! 」
夏芽「龍宮(姫子の父)様にですか?では何と… 」
夏芽が手紙の内容について聞くと
姫子「北郷一刀を我の許嫁にするようにの手紙じゃ! 」
その後、姫子の父と一刀の父の話し合いにより姫子は一刀の許嫁になったのだった。
だが一刀の父が伝え忘れたせいで一刀はその間に主君探しの旅に出てしまったのだった。
現在、玉座の間
ジュン「それでは一刀争奪戦・三回戦、『体』を競いあってもらうということで… 」
シュッ! ガシッ!!
一刀「なっ!? 」
一刀の後ろに源治が回り込み、一刀を押さえつけると
ジュン「『体』、すなわち美貌を競ってもらいます! 」
ズポッ!!
一刀「あぅっ!? 」
一刀の口に一升瓶を差し込むジュン
祭「あれはまさか!? 」
冥琳「祭殿、どうされましたか? 」
一刀の様子に心当たりがある祭が反応する間に
一刀「うぃ〜…/// 」
酒を飲まされた一刀は酔っぱらってしまった。
祭「や…やばい!? 」
こそこそっ…
ここにいたら大変なことが起きると察した祭さんは逃げようとするが
権左エ門「おっと待ちなされ! 」
五右エ門「勝負を見届けましょうや! 」
祭「なっ!? 」
バンッ!!
出口を鬼の二人に塞がれてしまった。
実はこの二人も一刀の酒癖を知っているのだ。
そして
一刀「暑いですね〜、皆さんも暑いでしょうから涼しくしてさしあげますよ/// 」
シュシュッ!!
一刀は印を結ぶと
一刀「風遁・人間台風! 」
ギュルルーッ!!
一刀はその場で回転し、巨大な台風となった!
その結果…
シャオ「キャーッ!? 」
亞莎「飛ばされます〜っ!? 」
ビュゴーッ!!
台風により吹き飛ばされるみんな
そして更に…
するっ!!
穏「服が飛ばされます〜!? 」
祭「だから嫌な予感がしたんじゃ〜っ!! 」
台風によりみんなの衣類が脱がされていく!
そして台風が吹き荒れるなか
ジュン「ナイスアングル! 」
源治「・・・脳内永久保存! 」
権左エ門「えぇもん見れたなぁ! 」
五右エ門「生きててよかった! 」
いつのまにか風がこない中心に移動し飛ばされるみんなを眺める4人
そして飛ばされているほとんどの人の服が残りパンツ一枚となったその時!
ブォンッ!!
バッチーーンッ!!☆ミ
一刀「がはっ!? 」
バタリッ!!
一刀の顔に飛ばされた肖像画が当たり、気を失う一刀
ぴたりっ!!
そして一刀が気を失うのと同時に台風も消えてしまった。
ジュン「あーっ!!一刀、目を覚ませ!! 」
源治「・・・頑張れ負けるな!! 」
権左エ門・五右エ門『あと一枚! 』
エロカルテットの4人は必死で一刀を起こそうとするが
ギロリッ!!♯
4人『はっ!? 』
エロカルテットは回りから睨まれてしまい
玲「このエロエロ野郎共ーっ!!♯ 」
夏芽「その根性を叩き直してあげます!!♯ 」
4人『ぎゃーっ!? 』
ドガバキンッ!!☆ミ
回りからお仕置きを食らうのだった。
だが回りをよく見てみると
姫子「へくしっ! 」
姫子はパンツ一枚なのに対し
バンッ!!
蓮華「えっ!? 」
蓮華はあの台風が吹き荒れるなか、衣類が全然脱げていなかった。
小助『どうやらこの勝負は蓮華姉ちゃんの勝ちのようだな 』
姫子「な…何故なのじゃ!! 」
姫子が小助に理由を聞いてみると
小助『わからねえのか?一刀は酒を飲むと誰それ構わず服を脱がそうとする性格だ。その一刀が脱がさなかったってのは余程大好きな人ってわけだよ! 』
一刀は大好きな人には嫌われたくないので酔っていながらも蓮華の服を脱がそうとしなかったのだ。
小助からそう言われた姫子は
姫子「なるほどのぅ、それならば我の敗けじゃ、約束通り一刀を連れ帰るのはやめにする 」
という姫子だが
姫子「じゃがその代わりに我がこの世界に残るぞ! 」
蓮華「えっ!? 」
姫子「ほっておいたら一刀が孫権とくっついてしまうからのぅ、その防衛じゃ! 」
蓮華「な…何を勝手に… 」
姫子を注意しようとする蓮華だが
この時、蓮華は気づいた。
ちょっと前まで姫子は蓮華のことを瓢箪娘と呼んでいたのが孫権に変わっていたことに気づいたのだ。
姫子「この世界では真名を呼んではいかぬらしいからのぅ、我のことは姫子と呼ぶがよいぞ孫権 」
姫子が言うと
蓮華「姫子なら別に真名の蓮華と呼んでも構わぬぞ、何せ一刀を取り合う宿敵なのだからな 」
スッ!
姫子に握手を求める蓮華
姫子「フンッ!我は負けぬからな! 」
スッ!
そして姫子は蓮華と握手をするのであった。
この後、姫子一行に部屋が与えられたのだった。(同時に全員が真名を授けた)
その後、一刀が目を覚まし、脱がされた女子達が服を着ると
姫子「あっ!そういえば一つ言い忘れていたことがあるぞ 」
一刀「何をですか? 」
一刀が姫子に聞くと
姫子「初代新星の遺骨が何者かに盗まれたのじゃ 」
姫子の口からこの言葉が出た瞬間
新星達『何だって!? 』
驚きまくる新星達であった。




