北郷一刀争奪戦・前編
蓮華VS姫子
一刀達新星を追いに外史の世界へとやって来た一刀の許嫁を語る巫女・姫子
だが一刀を無理矢理連れて帰ろうとする姫子の態度に蓮華が怒り、小助の提案により二人は一刀をかけて勝負することになったのだった。
小助『勝負の内容についてだが、ここは女の勝負の基本である『心・技・体』で決着をつけようと思う! 』
そんなものあるのだろうか?
姫子「我は勝負なら何でも受けてやるぞ瓢箪娘! 」
瓢箪娘…姫子なりの悪口(スタイルよくて尻でかという意味)
蓮華「私だって受けて立つ! 」
バンッ!!
蓮華も勝負する気満々であった。
姫子「我に勝負を挑んだことを後悔させてやる! 」
蓮華「こちらの台詞だ! 」
バチバチッ!!
激しい火花を飛ばす二人
一刀「(二人とも戦闘狂だったなんてな!?) 」
だが賭けの対象である一刀は鈍いため気づいていなかった。
すると
姫子「じゃが審議の方じゃが、互いに陣営から出すと不公平なため平等なる審判を出させてもらう 」
スッ!
姫子は懐から5枚の札を取り出した。
一刀「それは新星呼び出しの札!? 」
姫子「もとの世界では使えなかったが、他の新星達もこの世界に来ているなら使えるかもしれぬな 」
シュッ!
姫子は札の中から『氷』『雷』『土』『火』と書かれた札を置くと
姫子「神宮寺流・新星呼び出しの術! 」
シュシュッ!
姫子は印を結ぶと
パァッ!!
札が光り輝いた!
そしてその頃
蜀の城・政務室
桃香「葵ちゃん、確かお昼まだ?まだならもらってきたから一緒に食べよ♪ 」
葵「(本当はもう食べたけど)はい、喜んで♪ 」
そして
桃香「はい、あ〜んして 」
葵「あ〜ん♪ 」
桃香からあ〜んしてもらえて喜ぶ葵だったが
パァッ!
この時、葵の体が光りだし
シュパンッ!!
葵は消えてしまった。
桃香「あれっ?葵ちゃんが消えちゃったよ〜!? 」
葵がいきなり消えたことに驚く桃香であった。
同時刻、蜀の城・中庭
玲「1・2・3… 」
シュシュッ!!
拳を突き出しまくる玲
玲「それじゃあ次は飛び蹴りだぜ! 」
サッ!
玲は的から少し距離をとると
玲「そりゃーっ!! 」
バッ!
飛び上がって蹴りの体勢をとる玲
だがその時!
パァッ!! シュパンッ!!
玲の姿が消えてしまった。
同時刻、魏の城・廊下
桂花「この能天気な鳥男!!私から離れて歩きなさいよ!妊娠したらどうするのよ!!♯ 」
ジュン「そんなことで妊娠するわけないだろ、お前って軍師のくせに頭悪いんだな 」
桂花「な…なんですってーっ!!♯ 」
ジュンと桂花がいつものように口喧嘩をしていると
桂花「フンッ!!あんたなんかね… 」
パァッ!!
そして桂花がジュンから目を離した時にジュンの体が光り輝き
シュパンッ!!
ジュンが消えた直後
桂花「消えちゃえばいいのよ!! 」
くるっ!!
桂花がジュンの方を見ると
パッ!
桂花「あれっ!?本当に消えちゃった!? 」
驚く桂花であった。
同時刻、とある山の温泉
源治「・・・むふふっ♪ 」
じーっ…
キャキャッ♪
源治がいつものように覗きするため温泉を作り出し、覗いていた。
源治「・・・もう少し… 」
スッ!
そして源治が前に出たその時!
パァッ!! シュパンッ!!
源治は消えてしまった。
そして消えた4人がついた先は
呉の城
パァッ!!
姫子の札が光り輝くと
ボボンッ!!
葵「あ〜ん♪ 」
ジュン「フンッ!! 」
玲「おりゃーっ!! 」
ドグボッ!!☆ミ
源治「・・・もう少し…ぐほっ!? 」
札の上に葵達が出現し、源治は玲の飛び蹴りを食らってしまった。
新星呼び出しの術とは新星達が何をしてようが無理矢理呼び出す術なのだ。
葵「ってここどこよ!? 」
ジュン「おっ!一刀じゃんか、久しぶりだな! 」
玲「確か庭にいたはずだが? 」
源治「・・・痛い… 」
4人がそれぞれ反応していると
姫子「久しいのぅお前達 」
バンッ!!
新星達の前に現れる姫子
すると
葵達『ひ…姫様!? 』
ババッ!!
姫子を前にして急に手を突きながら座る葵達
それほどまでに姫子の権力はすごいのだ。
姫子「さて、あとは風切だけじゃな 」
スッ!
姫子は『風』と書かれた札を置くと
姫子「新星呼び出しの術!! 」
シュシュッ!!
姫子は印を結ぶと
パァッ!!
札が輝きだし
ボンッ!!
吹音が現れたのだが
バシャーッ!!
吹音「ふーっ!やはり朝の行水は気持ちいいですね 」
吹音は行水中であり
しかも全裸ではないものの、さらしとふんどし姿であった。
吹音「あらっ?ここは一体? 」
ようやく吹音が異変に気づき
吹音「あっ!一刀さん…って!? 」
一刀を発見し、自分がどんな姿なのかをわかると
吹音「きゃーっ!!/// 」
ババッ!!
途端に体を隠す吹音だがもう遅く
一刀「ブバッ!! 」
ジュン「おぉっ!! 」
源治「・・・お宝映像♪ 」
一刀は鼻血を出し、他の二人は吹音を見ていると
ゴツゴツンッ!!☆ミ
玲「やめねぇか!!♯ 」
葵「このエロ源治!!♯ 」
ジュン「がはっ!? 」
源治「・・・悔いなし!? 」
葵と玲にお仕置きされる二人であった。
それから少しして
姫子「というわけでお主らを呼んだのはそこにいる瓢箪娘と我の勝負の審議をしてもらうためじゃ 」
無理矢理呼び出された理由を聞かされた葵達
普通ならば『そんなことで呼び出さないでください!!』と文句の一つでも言うのだろうが
葵「わかりました!巫女様の頼みですから! 」
玲「合点承知ですぜ! 」
ジュン「(帰ったら華琳にお仕置き食らうかもな!?) 」
源治「・・・御意 」
吹音「精一杯公平に審議させてもらいます! 」
姫子には逆らえないため従う葵達。ちなみに吹音の服は雪蓮達から借りた。
姫子「ではいくぞ瓢箪娘! 」
蓮華「負けぬぞちんちくりん!! 」
バチバチッ!!
激しい火花を飛ばしあう二人であった。
そして
葵「第一回・一刀争奪戦! 」
玲「心の章だぜ! 」
バンッ!!
呉の城・中庭にて一刀争奪戦が開始された。
玲「心の章ではどちらが一刀について詳しいか競ってもらう! 」
葵「そこでこれから姫様と孫権さんには現在の一刀に関するテストを受けてもらいます! 」
スッ! スッ!
テスト用紙を渡される蓮華と姫子
葵「それでは開始! 」
玲「そらよっ!! 」
ゴォーンッ!!
開始の合図として銅鑼を殴って音を出す玲
ババッ!!
そして蓮華と姫子は同時にテストを開始した!
第一問・一刀の好物は?
答え・和菓子
第二問・一刀の得物の名前は?
答え・気伝丸(刀)
等々、一刀に関する問題が出され
最終問題
一刀は馬に乗れるか?
という問題に
姫子「(一刀の馬に関するトラウマなら知っておるわい♪) 」
スッ!
×をつける姫子
そして
玲「そらよっ!! 」
ゴォーンッ!!
終了の銅鑼を鳴らす玲
葵「時間切れです!互いに筆を置いてください 」
パッ!
葵に言われて筆を離す二人
葵「では一刀、採点お願いね! 」
一刀「うむ 」
じーっ…
一刀は回収された二人の用紙を見て間違いがあるかどうかを探してみる
姫子「(まずは我の勝ちじゃ!) 」
確実に勝利すると姫子は思っていたが
一刀「勝者・蓮華様! 」
ババンッ!!
一刀は蓮華の勝ちを宣言した!
蓮華「よしっ! 」
姫子「な…何故じゃ!? 」
予想外の結果に驚く姫子
すると
一刀「最終問題についてですが、今の俺は馬に乗れるのですよ 」
姫子「な…何と!? 」
確かに姫子の知る一刀はトラウマにより馬に乗れなかった。だが冥琳により馬に乗れるようになったのだ。(35話『一刀乗馬克服作戦』参照)
蓮華「まずは私の勝ちだな! 」
姫子「うぬぬ…まだ勝負は始まったばかりじゃ!最後は必ず我が勝つ! 」
果たして勝負の行方は!?




