外史への来訪者
一刀の父達が登場です
一刀達新星のみんながこの三国志の世界にやって来てからはや一年近くの月日が流れていた。
そして一方、みんなが天の国と呼ぶ一刀達の元の世界はというと
ある神宮
剣「えぇいっ!?一体一刀達はどこに消えたというのだ!? 」
一刀の父・北郷剣
冬彦「葵〜!私を置いてどこに行ったんだよー!! 」
葵の父・氷堂冬彦
駿「はぁ、ようやく家を出たかと思ったら行方知れずになるなんてな!? 」
ジュンの父・雷魔駿
源一「まぁ通報されてないんじゃうちの息子はまだ逮捕されてないな 」
源治の父・火神楽源一
晃久「ガハハッ!!心配あるめぇよ! 」
玲の父・土門晃久
風吹「あの娘ったら大丈夫かしら!? 」
吹音の母・風切風吹
一刀達の親が主君探しの旅に出たきり行方不明の一刀達を心配していると
?「えぇいっ!!新星達はどこにおるのじゃ!!♯ 」
剣「姫様!? 」
バンッ!!
巫女装束を着た女の子が怒鳴った!
?「他の新星はおろか我の許嫁である一刀が来ないなんて許せん!こうなったら我が直接出向いてくれる! 」
という女の子だが
?「姫様、そりゃいけませんぜ 」
?「まずは俺らが様子を見てきますんで待ってください 」
ヌッ!!
大柄な体型の二人が言うと
?「ならば早く一刀を連れてくるのじゃ!! 」
?『御意っ!! 』
そしてその頃、一刀はというと
一刀「う〜ん、はっ!?ここはどこだ!? 」
目が覚めて起きた一刀は辺りを見て驚いた!
何故ならば…
バァンッ!!
回りの景色が呉の城ではなく何処かの神社だったからだ。
一刀「そして俺のこの格好は一体!? 」
バァンッ!!
そして一刀の格好も何故か紋付き袴であった。
更に辺りを見てみると
雪蓮「何で蓮華なのよーっ!! 」
シャオ「お姉ちゃんだけずるーい!! 」
冥琳「二人共、黙って見送ることができんのか! 」
祭「若い二人の門出を祝うのはいいものじゃのう♪ 」
思春「北郷、蓮華様を泣かしたら殺してやるからな! 」
一刀「えと…!? 」
回りのみんなもおかしなことを言っており
蓮華「こら一刀!早くこっちに来ないか! 」
一刀「あ、はい蓮華さ… 」
そして一刀が蓮華の方を見ると
バァンッ!!
蓮華の姿はいつもの服ではなく白無垢(白一色の着物)であった!
一刀「な…何故そのような服を!? 」
蓮華「何故って、今日は私と一刀の結婚式だろ、折角だから天の国風の結婚式にしようと決めたではないか 」
二人の衣装は和風のウェディングである。
小助『んなことよりさっさと式を始めるぜ!では誓いの口づけをしてください 』
蓮華「はい!ん〜 」
蓮華が唇を一刀に近づけると
一刀「(まさか蓮華と結婚式を挙げるだなんて!?) 」
ドクンドクンッ!!
一刀の心臓は大太鼓のように激しい音をしていた。
一刀「(では!) 」
スッ!
そして一刀が蓮華に口づけしようとしたその時!
ゴゴゴーッ!!
一刀「えっ!? 」
辺り一面が黒く染まり、一刀だけが取り残されてしまった。
一刀「これは一体!? 」
一刀が不思議に思っていると
?『か〜ず〜と〜!!♯ 』
一刀「(ドキッ!?) 」
ギギギ…
後ろから声が聞こえ、一刀がブリキ人形のように振り向くと
バンッ!!
そこには黒い姿をした化け物がいた!
ガシッ!!
一刀「なっ!? 」
化け物は一刀を捕まえると
?『我というものがいながら他の女と結婚だなんて許せん!食ってくれる!!♯ 』
アーンッ!!
一刀「うわーっ!?お許しください!? 」
一刀が叫ぶと
"一刀!" "一刀!"
誰かが一刀を呼んでおり
"目を覚ませ!!"
と叫ばれた瞬間
パッ!
一刀「はっ!? 」
一刀の目が覚めた。
実はさっきまでのは全て一刀の夢だったのだ。
そして一刀を起こした人物は
蓮華「いつまで寝てるんだ一刀! 」
バンッ!!
いつもの服を着た蓮華であった。
一刀「れ…蓮華!?/// 」
ボンッ!!
先程の夢を見たばかりなので蓮華を前に顔を赤くする一刀
蓮華「顔を赤くするなんておかしいわね、それよりいくぞ! 」
一刀「ぎょ…御意! 」
実は今日、二人は逢い引き(デート)する約束をしていたのだ。
というのも蓮華が王になってからというもの、王になれたからなのか必要以上に一刀に構い、みんなに隠れてはこっそりデートをしていた。
そして二人がこっそり出ていった後
雪蓮「一刀、遊びましょ♪ 」
と雪蓮が一刀の離れに声をかけるが
しーん…
当然一刀がいないので返事が来ない。
すると
シュッ!
思春「雪蓮様、蓮華様なら北郷と共に出掛けたようです 」
雪蓮「何ですって!きっと逢い引きに違いないわ!っていうか何で止めないのよ思春! 」
雪蓮が現れた思春に聞くと
思春「私は蓮華様の幸せを願っておりますので 」
雪蓮「そんなこと言ってもし蓮華に一刀との赤ちゃんができでもしたらどうする気よ! 」
思春「その時は… 」
ジャキンッ!!
思春は得物の幅広の剣・鈴音を構えると
思春「こいつで北郷の頭を突き刺してやります!!♯ 」
ブォンッ!!
鈴音を誰もいない場所に投げる思春!
だがその時!
ヌッ!
誰かが現れ
ブスッ!!
思春の鈴音が突き刺さった!
?「いてぇ!?いてぇ!? 」
?「大丈夫かゴン!? 」
鈴音が当たったものは…
雪蓮「ねぇ思春、私ったら酔ってるのかしら?目の前にあんなのがいるんだけど!? 」
思春「いいえ雪蓮様、私の目にもはっきり見えてますから見間違いではありません!? 」
鈴音が当たり、二人の目の前にいたのは…
バンッ!!
身長3メートルで二本角の赤鬼と青鬼であった!
赤鬼「まさかいきなり攻撃するなんて恐ろしい奴だぜ!? 」
青鬼「ゴン、とにかく脅しとして暴れるか 」
赤鬼「そうだなモン 」
二匹の鬼は話し合うと
鬼達『うぉーっ!! 』
雪蓮達に襲いかかってきた!
雪蓮「まさか鬼と戦えるなんてね! 」
スッ!
鬼を相手に構える雪蓮だが
すかっ!
雪蓮「しまった!?南海覇王は蓮華に譲ったから得物がなかったんだった!? 」
今頃になって得物がないことに気づく雪蓮
そして思春も鈴音を投げたため二人は丸腰であった。
おまけに他のみんなは仕事や偵察であり、現在すぐに城で動けるのは仕事を終えた思春と仕事をサボった雪蓮だけであった。
そして他にこの場にいたのは
小助『まさか鬼が出るなんてな!? 』
一刀に置いていかれた小助であった。
小助『急いで一刀に伝えねえと!? 』
ダッ!
その頃、一刀達は
蓮華「おいしいな一刀♪ 」
一刀「はい! 」
互いに変装しながらとはいえ逢い引きする二人
一刀「(しかしいつも思うがやはり蓮華は主君としては最高だな、あの人とは大違いだ) 」
と一刀が思っていると
蓮華「どうしたんだ一刀?さっきから私を見てるが顔に何かついてるのか? 」
一刀「い…いえっ!?別にそんなわけでは!? 」
二人が会話をしていると
小助『お二人さん、熱いねぇ♪ 』
蓮華「わっ!? 」
一刀「小助!? 」
小助がいきなり二人の前に現れた。
小助『そんなことより一刀、城に鬼が出たぜ!今、雪蓮と思春が戦ってやがる! 』
一刀「鬼だと!? 」
蓮華「まさかそんな!? 」
小助『とにかく急いで来てくれ! 』
ダダッ!!
城に急いで戻る一刀達
一刀「(もし小助のいう鬼があいつらなら大変なことになる!?) 」
それから少しして
ダッ!
一刀達が城につくとそこには…
ドカカッ!!
赤鬼「ぐえーっ!? 」
青鬼「痛いだーっ!? 」
思春「弱すぎる!? 」
雪蓮「あっ!一刀♪ 」
鬼達を倒している雪蓮達がそこにいた。
小助『ありゃ? 』
雪蓮「ねぇ聞いてよ一刀、この鬼達見かけ倒しで全然弱いのよ 」
雪蓮達が強すぎるのかもしれないが
赤鬼「あの方以外にこんなに強い女がいたなんて!? 」
青鬼「早く役目を終えねえと死んじまうぜ!? 」
鬼達がビビっていると
バンッ!!
鬼達が一刀を見つけ
赤鬼「あぁっ!一刀! 」
青鬼「ようやく見つけたぜ!? 」
ザザッ!!
鬼達は一刀に近づいていった。
一刀「やはりお前達だったか、権左エ門、五右エ門! 」
蓮華「えっ!? 」
小助『どうなってんだ? 』
どうやら一刀は鬼達と知り合いらしい
赤鬼(権左エ門)「久しぶりだな! 」
青鬼(五右エ門)「会いたかったぜ! 」
鬼達が一刀と会話すると
一刀「そういえばお前達、何でここにいるんだ? 」
と一刀が聞くと
権左エ門・五右エ門『あっ!? 』
二人の鬼がその事に気づくと
ゴロゴロッ…
突然鬼達の頭上に黒雲が発生し
ビシャーーッ!!
権左エ門・五右エ門『ぎゃーっ!? 』
雷が落ちて鬼達に命中した!
一刀「(この落雷はまさか!?) 」
果たして鬼が恐れるあの方とは!?




