麗羽の逆襲・後編
白蓮VS麗羽
ある日、自分が貧しい生活をしているのは公孫賛(白蓮)のせいだと言いがかりを言う袁紹(麗羽)
そして麗羽は白蓮と勝負するために猪々子と斗詩を連れて城を抜け出して白蓮のいる幽州へと向かう
初めは麗羽との勝負を拒む白蓮だったが吹音手製の団子を麗羽に踏み潰されたのを見て麗羽に土下座で謝らせるべく勝負を挑む!
だが試合内容は3VS3の団体戦だと言われ人数が足りなく、危うく麗羽の不戦勝になるところだったのだが偶然一刀が現れて公孫賛軍に参戦することに!
そして第一種目は見事公孫賛軍が勝ち取ったのだった!
陳琳「それでは続いての種目は知識対決!各陣選手を一名出してください! 」
そして選ばれたのは…
吹音「私がいきます! 」
麗羽「斗詩、あなたがいきなさい! 」
斗詩「はいっ! 」
吹音と斗詩が選ばれた。
陳琳「では早押し問題開始です!第一問! 」
全員が問題を言う陳琳に注目すると
陳琳「袁紹様の今日の下着の色は? 」
ずこっ!!
あまりの問題のくだらなさにずっこける公孫賛軍
だが
ピンポーンッ!
斗詩「黒! 」
陳琳「正解です! 」
先に袁紹軍が正解してしまった。
吹音「そんな問題わかるはずないじゃないですか!? 」
そしてその後も麗羽に関する問題が出されまくり
陳琳「勝者・袁紹軍! 」
麗羽「おーほっほっほっ!我が軍の勝利ですわ! 」
猪々子「っていうかあきらかにズルしてないっすか!? 」
麗羽「お黙りなさい!勝てば官軍(戦いに勝った方が理屈抜きで全て正しい)というでしょ! 」
どういう理屈だ
吹音「負けてしまって申し訳ありませんでした 」
白蓮「気にするな、あんな問題誰だってわかるもんか 」
一刀「まだ勝負はあるのだからいくらでも巻き返せる! 」
そしてその後、
にらめっこ対決!
一刀「忍法・顔面変化! 」
ゴキゴキッ!!
猪々子「ぶふっ!? 」
勝者・公孫賛軍
早口言葉対決!
斗詩「隣の国の袁術はよく蜂蜜なめる袁術だ! 」
吹音「赤巻き紙、青巻き紙、きがき… 」
ガチッ!!
吹音「うぅ…ひたきゃんじゃいまひた(舌噛んじゃいました)!? 」
勝者・袁紹軍
箱の中身当て対決!
一刀「さて、中身は何かな? 」
スッ!
一刀が箱に手を入れると
カサカサッ!!
一刀「むむっ!?この八本足で体からねばねばするものを出すものといえば!? 」
ガクンッ!!
吹音「一刀さん!? 」
そう言って一刀は気絶してしまった。
何故なら箱の中身は一刀が苦手な蜘蛛だったからだ!
勝者・袁紹軍!
貝合わせ対決!
ちなみに貝合わせとは今でいう神経衰弱のようなものであり裏返った貝の中から同じ絵が描かれた貝を当てるゲームである。
猪々子「えぇと!? 」
記憶力に乏しい猪々子が苦戦するなか
吹音「これとこれですね 」
パパッ!
逆に記憶力に自信がある吹音は的確に当てていた。
勝者・公孫賛軍!
そしてその後も戦いは片方が勝利すれば次の種目でもう片方が同点という戦いが続いていき
気がつけば
袁紹軍・50
公孫賛軍・50
と最後に一種目を残して引き分けていた。
陳琳「では最終種目を… 」
スッ!
そして陳琳が最終種目を選ぼうとしたその時!
麗羽「ちょっとお待ちなさい! 」
麗羽が場を止めた。
麗羽「せっかく最終種目なのですからわたくしが決めてもよいかしら? 」
と麗羽が言うと
吹音「白蓮様、絶対こっちに不利な種目に決まってますよ。却下しましょう! 」
白蓮「そうだな 」
と白蓮は却下しようとするが
麗羽「あなた達に言われる筋合いはありませんわ!ここは公平に観客達に決めてもらいましょう 」
一刀「(どういうつもりだ?) 」
一刀は麗羽の言葉に謎を浮かべる。
何故なら観客はみんな公孫賛軍の兵士達であり絶対公孫賛軍に対して不利な種目には賛成しないからだ。
それなのにわざわざ観客達に決定させようとする麗羽の考えを一刀はわからなかった。
麗羽「では種目を発表しますわ! 」
そしてその種目は…
麗羽「この袁家に伝わる白鳥のまわしをつけての女相撲ですわ! 」
ジャジャーンッ!!
麗羽はどこから出したのか?白鳥の首がつけられたまわしを取り出した。
ガタタッ!!
白蓮「何だよそれ!? 」
あまりの種目のくだらなさにずっこける公孫賛軍
そして白蓮が突っ込むと
麗羽「さぁ観客の皆さん、答えなさい! 」
観客のみんなに聞く麗羽だが
兵達『(女相撲ってことは…) 』
もわもわ〜
この時、兵士達は吹音が白鳥のまわしをつけている姿を妄想した。
その直後…
兵達『引き受けます!! 』
白蓮「お前ら!! 」
吹音の色気を逆に利用されてしまい兵達は一致団結して勝負を受けるのだった。
麗羽「さぁ、こちらからはわたくしが出ますわ!そちらは誰が出ますの? 」
麗羽が聞くと
吹音「(女相撲ですから一刀さんが出るわけにはいきませんし、白蓮様は主君ですから)では私が… 」
スッ…
と吹音が手をあげようとしたその時
白蓮「私が出よう! 」
スッ!
白蓮が吹音よりも先に手をあげた!
吹音「そんな白蓮様!?私が出ますよ!? 」
と吹音は言うが
白蓮「この勝負は元々私が受けたものだ。けりは私につけさせてくれ! 」
バンッ!!
強く言う白蓮に吹音は逆らうことができなかった。
白蓮「それに私には秘策がある! 」
吹音「秘策ですか!? 」
その白蓮の秘策とは…
白蓮「こんなこともあろうかと、白馬のまわしを用意しておいたんだ!これで必ず勝てる! 」
ずこっ!!
秘策のくだらなさにずっこける吹音
それから少しして
ジャンッ!!
土俵の上にそれぞれのまわしをつけ、胸を手で隠した白蓮と麗羽が立った。
麗羽「このわたくしに挑んだことを後悔させてあげますわ! 」
白蓮「黙れ!必ずお前に勝って吹音の前に土下座させてやる! 」
そして
陳琳「では見合って、見合って、はっけよい、のこった! 」
バッ!
行司(相撲の審判)をつとめる陳琳が扇をあげた瞬間!
白蓮「ハァッ!! 」
ドンッ!!
麗羽「なっ!? 」
白蓮がいきなり麗羽に突っ込んできた!
一刀「ほぅ、現在公孫賛さんが有利のようだな 」
という一刀だが
吹音「一刀さん、目隠ししていてよく状況がわかりますね!? 」
一刀「音でわかるのさ 」
一刀が女相撲を見ると鼻血が出るのは読者の人でもわかるため一刀は目隠しをしていた。
しかし何故白蓮が麗羽を押しているかというと
白蓮「(絶対土下座で謝らせてやる!) 」
吹音のためにいつもより力を出す白蓮
そして不利になった麗羽は
麗羽「きぃっ!普通太守のくせに生意気な!猪々子、斗詩、手を貸しなさい! 」
麗羽が二人にいうと
斗詩「でも私達が土俵に上がったら麗羽様の負けですよ!? 」
猪々子「どう手を貸せって言うんすか? 」
麗羽「少しは頭を使いなさい!!♯ 」
ドォンッ!!
麗羽が大きな顔をして怒鳴ると
猪々子「そんじゃまぁ 」
斗詩「命令なのでごめんなさい!! 」
ポイポイッ!
白蓮「くっ!? 」
白蓮の妨害として紙つぶてをぶつける二人
そして白蓮が怯むと
麗羽「おーほっほっほっ!今がチャンスですわ! 」
シュシュシュッ!!
白蓮「ぐわーっ!? 」
麗羽が白蓮に突きを繰り出しまくる!
吹音「白蓮様!?ならばこちらも! 」
スッ!
麗羽の妨害として吹音は手裏剣を構えるが
白蓮「よせ吹音!手を出すな! 」
妨害を拒否する白蓮
白蓮「こんな卑怯な奴に卑怯な手段はダメだ!大丈夫、私はお前のためにも必ず勝つ! 」
吹音「白蓮様… 」
吹音のために正々堂々と戦おうとする白蓮
吹音「(白蓮様、あなたは優しい人です。自分が危険な目に遭おうとも他の人を救おうとするその優しさに私はあの時から惚れたんです) 」
ここで話は数ヶ月前にさかのぼる。
それは吹音がこの世界に来てまもない頃
吹音(裏)「ここは一体どこなんだーっ!! 」
ブォンッブォンッ!!
白蓮に拾われた吹音は目が覚めると鉄扇を持って暴れまくる。
兵「公孫賛様、あいつは危険だから殺しましょう!? 」
という兵に対し
白蓮「バカ者!人の命を粗末にするんじゃない!私がいくからお前達は下がっていろ! 」
スッ!
そして白蓮は吹音に近づくと
ギュッ!!
白蓮「話を聞くとお前は別のどこからか飛ばされたらしいな、混乱して暴れる気持ちもわかるが落ち着いてくれ 」
吹音に抱きついて静まるよう言う白蓮
すると
吹音(裏)「あ…あ… 」
吹音が段々と落ちついてきた。
実は吹音は暴走するたびに無理矢理押さえつけられており、白蓮のように抱きつく人なんていなかった。
その後、吹音は白蓮の優しさに触れ、仕えることになったのだが今では白蓮より人気があったりする。
現在
吹音「(でもこのままじゃ白蓮様が負けてしまう!?一体どうすれば…) 」
打開策を考える吹音
すると
吹音「(恥ずかしいけどやるしかない!) 」
何かひらめいたようだ。
そして
スッ!
一刀「んっ? 」
吹音は一刀の前に立つと
吹音「一刀さん、ごめんなさい! 」
シュルルッ!!
一刀「なっ!? 」
吹音は一刀の目隠しを外すと
吹音「えいっ!!/// 」
ぷるんっ♪
吹音は一刀に自分の胸を見せた!
その瞬間…
ブッバーーッ!!
一刀の鼻から盛大に鼻血が噴き出され
べちゃっ!!
麗羽「なっ!? 」
麗羽の顔にかかってしまった!
吹音「白蓮様、今がチャンスです!私は手を出してませんからね! 」
白蓮「吹音…よしっ!くらえ袁紹! 」
グッ!
白蓮は構えると
白蓮「秘技・白馬彗星拳! 」
ドカッ!!☆ミ
麗羽「ぐはっ!? 」
ドシンッ!!
白蓮は麗羽を土俵から突き出した!
その瞬間!
陳琳「突き出しで公孫賛選手の勝ち!よって勝者・公孫賛軍! 」
陳琳が白蓮の勝ちを宣言すると
白蓮「えっ!?やったーっ!! 」
白蓮自身が一番驚いており
白蓮「私は勝ったぞーっ♪ 」
ぷるんっ♪
兵達『おぉーーっ!! 』
まわし姿のを忘れて兵達に胸を見せつけていた。
そして
一刀「う〜ん… 」
一刀が体を起こすと
吹音「一刀さん、白蓮様が勝ちました♪ 」
むにゅんっ♪
一刀「がっ!? 」
吹音は喜びのあまり胸元を直すのを忘れて一刀の頭に胸を押し当てた!
このままでは一刀の命が危ないので
月光「吹音、一刀を殺す気!白蓮様、胸隠して! 」
吹音・白蓮『えっ!? 』
二人が同時に自分の状態を確認すると
吹音・白蓮『♯☆×%†!! 』
声にならないくらい叫んだという
その後
葵「本当に申し訳ありませんでした!この馬鹿(麗羽)はうち(蜀)で厳しい処罰を下しますのでどうかお許しください!! 」
麗羽達を迎えに葵が来たのだが
白蓮「あぁ、別に謝らなくていいからそいつを連れ帰ってくれよ 」
元気のない返事を返す白蓮
葵「あのぅ、どうしてそんなに落ち込んでるんですか? 」
白蓮「気にしないでくれ、私はしばらく表に出れないだけだからさ 」
吹音「白蓮様はまだいいですよ。私なんて好きな人に見せたあげくにそのまま抱きついたんですよ 」
葵「? 」
ショックで立ち上がれそうにない二人
月光「今はほっといた方が二人のためよ、それより袁紹にきついお仕置き頼むわね 」
葵「任せといて!劉備様が止めても今回はあられにお尻を噛ませて塩を染み込ましておくから♪ 」
傷口に塩は毒である。(ちなみに猪々子と斗詩は無罪)
月光「それとあれも近くに連れといてくれない? 」
葵「えっ? 」
葵が見た先には
一刀「・・・!? 」
バァンッ!!
葵「一刀!? 」
鼻血による出血多量で死にかけた一刀がいたという。
その後、一刀は葵によって呉に送られるのだった。




