表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/200

麗羽の逆襲・前編

今回は真・恋姫†無双のアニメ第3話がもとになっています

呉の地で雪蓮から蓮華に王の座が変わった頃


一刀と同じ新星の葵と玲のいる蜀の国の城では


麗羽「・・・♯ 」


幽州の公孫賛(白蓮)軍に敗北し、その後、桃香の優しさによって保護された袁紹(麗羽)が言われていた掃除をせずに青筋を浮かべながら座っていると


斗詩「麗羽様、掃除サボっちゃいけませんよ 」


猪々子「こんなとこ葵に見つかりでもしたらまたあの(あられ)にお尻噛まれちゃいますよ 」


と麗羽の側近である猪々子と斗詩が注意するが


麗羽「もう掃除なんて嫌ですわ!!だいたい大陸一の名家であるわたくしが何で掃除なんてしなくちゃなりませんの!!♯ 」


突如怒りだす麗羽


斗詩「何でってそりゃ私達は桃香様の計らいで厄介になってるんですよ 」


猪々子「掃除くらいしなきゃバチが当たるもんっすよ 」


麗羽「お黙りなさい!こうなったのも全てはあの普通太守のせいですわ!!♯ 」


数ヵ月前、麗羽率いる袁紹軍は弱小だという理由で白蓮の幽州を攻めた。


史実や恋姫シリーズならばこの戦いで白蓮が負けて殺されたり桃香の元に向かうのだが…


変化した吹音一人によって袁紹軍は全滅し、逆に麗羽の方が桃香の元に向かったのだった。


猪々子「あの時の鉄扇使ってた爆乳の姉ちゃん、恐ろしかったよな!? 」


斗詩「あの時も『弱者に興味はねぇ、とっととこの国から去りやがれ!!』って言ってくれなかったら私達この世にいなかったかもね!? 」


と二人が話すと


麗羽「わたくしはもう我慢の限界ですわ!♯猪々子、斗詩、いきますわよ! 」


猪々子「行くってどこにっすか? 」


麗羽「決まってるじゃない、あの普通太守を攻めにいきますわ!! 」


と麗羽が言うと


斗詩「ちょっと待ってください!?たった三人で攻める気ですか!?無謀すぎます!? 」


猪々子「それに公孫賛軍にはあの爆乳の姉ちゃんがいるんすよ!?あたい達じゃ絶対勝てませんって!? 」


二人は麗羽に言うが


麗羽「ともかくわたくしが行くと言ったら行きますの!!ついてこないとお仕置きですわよ!!♯ 」


猪々子・斗詩『あ…あらほらさっさ〜!? 』


お仕置きを恐れて仕方なく麗羽に従う二人


そしてしばらくしてその頃、幽州では


白蓮「ん〜!今日の仕事終了!ちょっと休憩でもするかな 」


政務を終えた白蓮が休もうとすると


ガチャッ!


吹音「白蓮様、お茶をお持ちしました 」


白蓮に仕える新星の一人、風切吹音がお茶と和菓子を持ってやってきた。


白蓮「おっ!すまないな吹音、お前も休め 」


吹音「はい白蓮様♪ 」


風切吹音…風遁の使い手で新星ナンバー2の実力者。容姿端麗、爆乳の持ち主。得物の鉄扇を持つと性格が変わる。


そして


兵達『あぁ風切将軍は今日も美しいなぁ 』


兵達(主に男)からの人気が高く


兵「俺、太守が公孫賛なんかじゃなく風切様なら命かけて守るぜ 」


兵「俺も、目立たない公孫賛より目立つ風切様の方がいいもんな 」


兵達からは太守である白蓮よりも人気が高い


そしてさっきから隠れて言う兵達だが


白蓮「(聞こえてるんだよ!) 」


白蓮にはしっかり聞こえていた。


吹音「もうっ!兵士の皆さん!早く持ち場に戻ってください! 」


兵達『ハッ! 』


バッ!


吹音の指示で持ち場に戻ろうとする兵達


白蓮「吹音は人気者だなぁ、お前ほどの者ならうち(幽州軍)をやめて他のところにもいけるというのに 」

白蓮が言うと


吹音「何をいってるんですか白蓮様!たとえ最初に会ったのが別の誰かでも私は絶対白蓮様に仕えてましたよ♪ 」


白蓮「吹音… 」


ほろりっ…


吹音の言葉に感動して白蓮の目から涙が流れたその時!


兵達『ぐはっ!? 』


ドガッ!!


廊下から兵達の悲鳴が聞こえ


白蓮「何があった!? 」


ガタッ!!


白蓮が立ち上がって廊下を見てみると


麗羽「おーほっほっほっ!久しぶりですわね普通太守さん 」


バンッ!!


廊下には麗羽一行がいた。


白蓮「お前は袁紹!?何しにきた!? 」


白蓮が聞くと


麗羽「決まってるじゃありませんの!あなたに復讐しに来ましたわ! 」


白蓮「私に復讐だと!? 」


麗羽「そう、あなたがわたくしを撃退しなければ今頃わたくしは大陸一の名家として贅沢し放題でしたわ、それをどうしてくれますの! 」


ビシッ!!


麗羽は白蓮に言うが


猪々子「勝手な言いがかりだよな(ひそひそ) 」


斗詩「たとえ公孫賛に負けなかったとしてすぐ近くにいた曹操軍に負けてたかもしれないのにね(ひそひそ) 」


麗羽「二人とも、聞こえてますわよ!!♯ 」


麗羽が二人に怒鳴ると


麗羽「ともかく公孫賛さん!もう一度わたくしと勝負しなさい! 」


ビシッ!


麗羽は白蓮を指さしながら言うと


白蓮「悪いが今は暇だけどお前なんかの相手をしている場合じゃないんだ 」


麗羽「な〜んですってーっ!!♯ 」


スッ!


麗羽が白蓮に詰め寄ると


吹音「袁紹さん、やめてください! 」


バッ!


吹音が白蓮と麗羽の間に入る


吹音「何でもかんでも他人のせいにするのは糖分が足りてない証拠ですよ。団子を食べて落ち着いてください 」


スッ!


吹音は麗羽に団子を差し出すが


麗羽「わたくしはこんな庶民の食べるものなんていりませんわ!!♯ 」


パシッ!!


麗羽は皿を弾くと


ぐしゃっ!!


吹音「あぁっ!? 」


吹音の団子を踏み潰した!


白蓮「吹音!?おい袁紹!よくも吹音の団子を踏み潰したな! 」


麗羽「団子なんて誰が作っても同じでしょう 」


白蓮「なんだと!!♯ 」


白蓮は麗羽に迫ろうとするが


パシッ!


吹音「だ…ダメですよ白蓮様、ここで怒っては袁紹さんの思うつぼです… 」


白蓮「吹音… 」


ほろりっ


と言う吹音だが、その目からは涙が流れていた。


麗羽「あ〜ら、悔しかったらやり返してみなさい! 」


ブチンッ!!


そして散々麗羽にバカにされたうえに吹音手製の団子まで踏み潰された白蓮の何かがキレてしまい。


白蓮「いいだろう。勝負してやるよ袁紹! 」


バァンッ!!


麗羽との勝負を受ける白蓮


麗羽「フッ!了承しましたわ。わたくしが勝ったらこの城と土地をくださいな 」


白蓮「いいだろう!そのかわりこっちが勝ったら吹音に土下座して謝れ! 」


吹音「白蓮様… 」


白蓮は吹音のために勝負を受けたのだった。


麗羽「わたくしが負けるだなんてあり得ませんがいいでしょう 」


白蓮「それで勝負の内容は何だ?体術合戦か?知力勝負か? 」


と白蓮が聞くと


麗羽「暴力や頭を使う勝負なんて野蛮ですわね、勝負は三人一組の団体戦ですわ!わたくし達三人とそちらの三人で様々な種目で勝負ですわ! 」


白蓮「望むところだ!受けて立つ! 」


勝負しようとする白蓮だが


麗羽「でも残念ですわね、あなた方は二人しかいないから勝負を前に不戦勝ですわね 」


白蓮「なにっ!? 」


確かに公孫賛軍で動けるのは白蓮と吹音のみで他は麗羽達が乗り込んできた時に負傷してしまったのだ。


まさか麗羽がここまで計算していたのか!?


というわけではなく


猪々子「たまたま突っ込んだ先に兵達がたくさんいただけなのにな(ひそひそ) 」


斗詩「麗羽様って悪運強いからねぇ(ひそひそ) 」


麗羽「お黙りなさい!運も実力のうちだと言うでしょう! 」


使い方が間違っている


麗羽「さぁ、どうしますの? 」


白蓮「うっ!? 」


吹音「白蓮様… 」


人数が足りなく、このままでは不戦勝になってしまう!?


だがその時!


?「ならば俺が参戦しよう 」


全員『・・・!? 』


全員が声のする方を見てみると


バァンッ!!


そこには一刀がいた!


吹音「一刀さん!?何故ここに!? 」


一刀「近くまで来たんで吹音から送られた和菓子の重箱を返しにきたんだがどうやら大変なことになっているらしいな 」


一刀が言うと


一刀「この争い、同じ新星として俺も協力してやるぜ 」


グッ!


吹音の手を握る一刀


吹音「一刀さん、ありがとうございます! 」


一刀の助けを借りて喜ぶ吹音であった。


麗羽「だ…誰ですのあの男は!? 」


一刀を見て驚く麗羽


斗詩「麗羽様、忘れちゃったんですか!?以前宝探しに行った時に美羽様と一緒にいた人ですよ!? 」


麗羽「宝探し? 」


実際斗詩の言っている通りである(59、60話参照)


そして麗羽は考えると


麗羽「思い出しましたわ!あの時わたくしを置き去りにした男でしたわね!♯ 」


今頃思い出した。


麗羽「ちょうどいいですわ!あの時の復讐ついでに参戦を許可しましょう! 」


バァンッ!!


そして公孫賛軍と袁紹軍の争いが開始されるわけなのだが


白蓮「(あの吹音と仲良くしている男は誰だ?) 」


実は白蓮は一刀に会ったことがなく、今回が初対面なのだ(一刀は反董卓連合の時に白蓮を見かけている)


しばらくして


公孫賛の城・鍛練場


陳琳「さぁーっ!ここ、公孫賛の城にて公孫賛軍VS袁紹軍の試合がいよいよ開始されます!実況は私、陳琳、解説は風切将軍の相棒・猫叉の月光でお送りします! 」


月光「ちゃおっ♪ 」


わぁーっ!!


そして観客は皆公孫賛軍の人達ばかりであった。


兵達『風切様!怪我しないでくださいね! 』


吹音「頑張ります! 」


兵達『公孫賛!邪魔だから出るなよ! 』


白蓮「うぅ…一応私は吹音の上司なんだぞ 」


兵達『北郷!テメェは死にやがれ!!♯ 』


一刀「・・・(無視) 」


一方、袁紹軍は


猪々子「ここで負けたらあたい達どうなるんだろうな!? 」


斗詩「麗羽様、勝てるんですか?相手は忍者が二人もいるんですよ 」


麗羽「フンッ!忍者だろうが人参だろうが知りませんが我が軍は無敵ですから負けるはずがありません! 」


どこからそんな自信が出てくるのやら?


陳琳「それでは試合開始!第一種目は『手を使わずに鰻すくい』です!それぞれ二名ずつ出てください 」


麗羽「猪々子、斗詩、いきなさい! 」


猪々子・斗詩『あらほらさっさー! 』


白蓮「吹音、北郷、頼むぞ! 」


一刀「御意! 」


吹音「任せてください! 」


そして総大将以外のメンバーが選ばれたわけだが


兵達『(手を使わず鰻取りというと、やはりおっぱいで鰻取りか♪) 』


と嫌らしい顔をする兵達だったが


現実は厳しく…


猪々子「そりゃっ! 」


斗詩「ていっ! 」


パシッ!


足で鰻を蹴りあげる二人


兵達『ずこーっ!! 』


ずでんっ!!


兵達はずっこけるのであった。


そして一刀と吹音は


一刀・吹音『風遁・空気手(エアハンド)! 』


バシャッ!!


空気で巨大な手を作り出して次々と鰻をすくっていく


こうなれば結果は丸見えであり


陳琳「勝者・公孫賛軍! 」


一刀「よしっ! 」


吹音「まずは一勝ですね♪ 」


白蓮「二人共、よくやったぞ! 」


勝利を喜ぶ公孫賛軍


斗詩「麗羽様、やっぱり忍者が二人もいるんじゃ不利ですよ!? 」


猪々子「この先どうやって勝つんすか!? 」


諦めムードの二人だが


麗羽「まだ競技は始まったばかりですから安心なさい 」


と言う麗羽であった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ