拠点 偶然の温泉
拠点シリーズ第四弾です。
今回はリクエスト拠点で恋姫達は一切登場しません
それはある日のこと
一刀「さてと、薬になる野草を集めていたら遅くなってしまったな 」
小助『早く帰らないとみんなが心配しちまうな、特に蓮華姉ちゃんがな♪ 』
一刀「う…うるさい!/// 」
一刀と小助は野草を摘みにある山にいた。
そしてあらかた野草を集め、城へと戻ろうとする一刀だったが
一刀「おやっ、来る時は気づかなかったがこんなところに吊り橋があったのか 」
バンッ!!
一刀の目の前に今にも崩れそうな吊り橋があった。
小助『距離的に吊り橋を渡っていった方が城への近道だぜ 』
一刀「だな 」
そして
ギシギシッ!!
一刀はゆっくりと慎重に吊り橋を歩いていく
一刀「小助、動くなよ!? 」
小助『わかってるっての!? 』
小助も一刀の頭の上で動かないでいた。
するとその時!
ビュゴォーーッ!!
一刀「なっ!? 」
突如突風が吹いてしまい
ぐぐっ… ブチンッ!!
一刀「うわぁーっ!? 」
ヒューッ!!
吊り橋の縄が切れてしまい背中に背負っている野草籠のせいで満足に術が使えない一刀は谷底に落ちてしまい
ボチャンッ!!
川へと落ちてしまった。
しばらくして
一刀「うぅ…寒いな!?へくしゅっ!! 」
籠は無事だったものの全身がびしょ濡れになってしまう一刀であった。
一刀「早く焚き火をして暖まらねば 」
スッ!
一刀は木切れに向かって印を結ぼうとすると
小助『おい一刀、あれ見ろよ! 』
小助が何かを発見し、小助が指し示す場所を見てみると
バァンッ!!
そこには隠れた温泉宿があった。
一刀「温泉か、たまにはいいかもしれぬな 」
小助『早く温泉で暖まろうぜ♪ 』
ザッ!
温泉宿へと駆け出す一刀達
温泉宿
女将「いらっしゃいませ 」
ババンッ!!
温泉宿に着いた途端、遭遇したのは山ガールならぬ山姥ガールの女将であった。
一刀「一晩泊まりたいんだが、猿も一緒で大丈夫か? 」
と女将に聞いてみると
女将「構いませんよ、うちは猿や猪もたまに入りますからねぇ 」
どうやら小助も泊まれるらしい
女将「では他のお客さんもいますのであんまり騒がないでくださいね 」
一刀「御意! 」
スッ!
そして部屋の鍵を受け取った一刀は
ドサッ!!
野草籠を部屋に置くと
小助『早速温泉に入ろうぜ♪ 』
一刀「だな! 」
スッ!
タオルを片手に温泉へと向かう一刀
その途中にて
カランッ!
一刀「んっ? 」
桶が落ちる音が聞こえたためそっちの方を見てみると
葵「か…一刀じゃない!? 」
あられ『どうも! 』
バンッ!!
脱衣場に向かう途中、葵と相棒のあられと遭遇した。
一刀「葵、久しぶりだな 」
小助『まさかこんなとこで出会うなんてな 』
あられ『ちょっと使いの途中で泊まるだけだよ。ねぇ葵 』
とあられが葵の方を見てみると
葵「(ま…まさか一刀がいるなんて!?温泉宿で男女が二人っきりとなれば一つの布団に枕が二つってのが常識よね!?こんなことならもっとかわいい下着を着てくるんだった!?///) 」
かぁ〜っ!!
葵は何を想像しているのやら?
すると
あられ『葵、想像しているところで悪いんだけど、一刀ならもう行ったよ 』
ずでんっ!!
いつの間にか目の前に一刀がいないことに驚いてずっこける葵
葵「まぁ仕方ない、ゆっくり温泉にでも入って体をきれいにしちゃお♪ 」
そして温泉へと向かう葵
女湯・脱衣場
葵「あられは獣の湯に向かわせたし、温泉に入って肌を輝かせなきゃ♪ 」
バサッ! ガラッ!
そして全裸になった葵が女湯に着くと
吹音「あっ!葵さん 」
玲「よっ!奇遇じゃねぇか! 」
茜「お久し振りです 」
ずでんっ!!
女湯に他のくの一達がいたことにずっこける葵
葵「何であんた達までいるのよ〜!? 」
吹音「えっ!?わ…私は白蓮様からたまには疲れを癒してこいと言われまして!? 」
玲「俺はこの辺に固い岩があると聞いて破壊しにな 」
茜「私は前に受けた傷を癒しに来たんです 」
どうやら集まったのは偶然らしい
そして男湯では
一刀「お前達までいたのか!? 」
ジュン「まぁね、俺は最近華琳にしごかれてるからその痛みの治療にな♪ 」
源治「・・・俺は温泉といえば混浴が定番だと思ったのだが、期待外れだった 」
バンッ!!
男湯にも全員が揃っていた。
すると当然相棒達のいる獣の湯では
牡丹『うふっ♪ダーリンと混浴だわ♪ 』
神速丸『お熱いねぇお二人さん! 』
小助『この鳥野郎!蒸し鶏にでもなっちまえ!!♯ 』
あられ『ケンカしちゃダメだよ!? 』
万年『やはり温泉は気持ちいいのぅ 』
月光「辺りが立て札だらけで騒がしいわね!? 」
と混乱していた。
一方、女湯では
玲「マジかよ!?一刀が来てるのかよ!? 」
茜「あぁ一刀様、旅先で偶然出会うなんて素敵です♪ 」
葵「(言わなきゃよかったかも!?) 」
葵がみんなに一刀が温泉に来ていると話した瞬間、女湯は一刀の話題になった。
吹音「一刀さんって、ホント強くて、たくましくて、優しいですよね♪ 」
茜「弟子として誇り高いのです! 」
葵「他の二人(源治、ジュン)と比べたら月とすっぽんよね 」
つまり比べ物にならないということだ。
とそんな会話をしていると
玲「(じーっ…チラッ!) 」
自分の胸とみんなの胸を見つめる玲
そして
玲「テメェら… 」
葵達『えっ!? 』
次の瞬間!
玲「揃いも揃ってデカイ胸しやがってーっ!! 」
もみもみーっ!!
茜「きゃーっ!?/// 」
玲がいきなり襲いかかってきた!
葵「お…落ち着きなって玲、あなただって成長するからさ!? 」
吹音「それに大きい胸って結構不便なんですよ!?かわいい下着はないし、動く時邪魔になりますし、なにより胸が重くて肩が凝りますし 」
玲「そんな気づかいいらねぇんだよ!吹音、そりゃ嫌味かーっ!!♯ 」
葵・吹音『きゃーっ!? 』
と女湯で騒動が起きていると
一刀達『・・・ 』
板一枚で遮られている向こう側の男湯にも声が伝わり
源治「・・・フッ!あんな会話を聞いたら覗かなければ男がすたるぜ!! 」
ジュン「付き合うぜ源治! 」
覗く気満々の二人に対し
一刀「よせっ!?死にたいのか!? 」
ガバッ!!
一刀は二人を押さえつけるが
シュシュッ!!
ジュンは印を結ぶと
ジュン「雷遁・電磁波! 」
ビビッ!!
一刀「がっ!? 」
一刀に術を食らわし、動けなくすると
ジュン「いこうぜ源治! 」
源治「・・・おうともよっ! 」
ダッ!
一刀「よ…よせっ!? 」
一刀が止めるのも聞かないで二人は覗きに向かった!
源治「(・・・覗きの定番といえばやはり泳いで見るのが一番だ!) 」
ジュン「(これくらいの侵入なんて忍者の俺達には屁の河童だぜ!) 」
スイ〜ッ!! スゥ〜ハァ〜
二人は湯船の底を歩き、竹筒で呼吸しながら進んでいく
源治「(・・・いいか、見たらすぐ去るんだ。でないと迎撃されるからな!) 」
ジュン「(了解!) 」
そしていよいよ二人が覗きをしようとしたその時!
ゴポポッ…
竹筒の空気口から熱いお湯がそそがれると
ジュン「あつっ!? 」
源治「・・・ぶはっ!? 」
ザバッ!!
たまらず湯船から立ち上がる二人だが
ずらんっ!!
立ち上がった瞬間、回りをタオルを巻いたくの一達が並び囲んでいた。
葵「あんた達のことだから絶対覗くと思っていたわよ♯ 」
玲「覚悟しな!!♯ 」
吹音「覗きには天罰が必要ですしね♯ 」
茜「罪には罰があるのです!!♯ 」
どうやら先程の男湯の騒動を聞いたくの一達はすでに迎撃準備をしていたそうだ。
ジュン「ま…待て!?死ぬ前に一言言わせてくれ!? 」
源治「・・・タオル巻いて入るなんてマナー違反だ! 」
ジュン「そうそう。…って違うだろ!! 」
そして
ドガバキンッ!!☆ミ
ジュン・源治『ぎゃーっ!? 』
一刀「だからやめろと言ったのに 」
この後、ジュンと源治は罰として数日間ただ働きをするよう女将に言われたという。
それからしばらくして夜になり
男湯
一刀「ふ〜、いい温泉だ 」
ザバッ!!
昼間は源治達のせいで温泉を堪能できなかった一刀が一人で温泉に入っていた。
一刀「(次に来る時があればその時は蓮華と共に…) 」
と一刀が思っていると
ゴポポッ…
一刀「えっ!? 」
一刀の尻の方に突然気泡が発生した。
もちろん一刀が屁をこいたわけではない
すると
ザバッ!!
茜「水遁・水移動の術! 」
湯船からいきなり裸の茜が現れた!
茜は水移動の術で女湯から移動してきたのだ。
そして茜の裸体を正面から見てしまった一刀は
ブッバーーッ!!
当然物凄い勢いで鼻血を出した!
一刀「な…何をやってるんだ茜!?/// 」
一刀が茜に聞くと
茜「一刀様と一緒に入浴しようと思ってやって来ました。一緒に入りましょう♪ 」
むにゅっ♪
そして茜の胸が一刀に押し付けられた瞬間
ブバボォォーーッ!!
バタンッ!!
茜「一刀様、一刀様!? 」
温泉の熱気と茜の裸を見たことによりいつもより興奮した一刀は鼻血を出して倒れてしまった。
そして翌日、結局一刀は鼻血を出しすぎて貧血になりかけ、帰りは茜に背負われて帰ったという




