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拠点 玲、変化!

拠点シリーズ第一弾です

ここは一刀と同じ新星である葵と玲のいる蜀の国


この国のとある飯屋から


ガラッ!


玲「オヤジ!ごっそさん(ごちそうさん)だぜ! 」


玲が出てきた。


玲「しかし昼飯食いそびれちまったからたまには町で食おうと思って出てみたけどうまい店見つけたもんだぜ♪土産ももらったから月に分けてやろ♪ 」


そんな玲が歩いていると


警邏隊『待てーっ!! 』


悪人「待てと言われて待つ馬鹿はいないんだよ! 」


ダダーッ!!


玲の後ろから警邏隊に追われた悪人が現れ


悪人「どけっ!この野郎!! 」


ドンッ!!


玲「うおっ!? 」


玲に激突したうえに


ぐちゃっ!!


玲が落とした土産を踏み潰してしまった!


悪人「ちっ!邪魔なんだよこの坊主!! 」


スッ…


そして悪人は立ち去ろうとするが


カチンッ!!


玲「俺は女だーっ!!坊主なんかじゃねぇよクソ野郎!!♯ 」


ドグボッ!!☆ミ


悪人「がはっ!? 」


ドシンッ!!


悪人は玲に殴り飛ばされ、壁を破壊して気絶した。


それからしばらくして


蜀の城


愛紗「この馬鹿者ーっ!!♯ 」


ビィーンッ!!


愛紗の怒声が城中に響き渡った!


愛紗「悪人を捕まえたのはいいが壁を破壊するのはやり過ぎだ!民から苦情が来てるんだぞ! 」


愛紗が玲に説教すると


桃香「まぁまぁ愛紗ちゃん、玲さんも悪気はなかったんだし反省してるようだから許してあげてよ!? 」


桃香が玲を救おうとするが


愛紗「桃香様は甘すぎです!今月だけでもすでに10回は苦情が来てるんですよ!まぁ悪人を捕らえたからこれくらいで勘弁してやる! 」


スッ!


そして愛紗が去った後


玲「ちくしょーっ!! 」


ドカンッ!!☆ミ


蹴りで柱を破壊する玲


玲「俺は悪くないんだ!悪人が俺を男と間違えるから悪いんだっての! 」


実は悪人だけでなく常日頃、玲は町を歩いても一人称が『俺』なのと貧乳により一般人にも男と間違われていた。


と玲が歩いていると


月「玲さん 」


玲「月!? 」


バンッ!!


玲の主君である月が現れた。


月「玲さん、話は愛紗さんから聞きました。また暴れたようですね 」


玲「そ…それは!? 」


月「言い訳無用です!玲さんを男扱いした人も悪いですが玲さんも性格や服装に問題があります!なので… 」


と月が最後まで言おうとしたその時!


玲「あっ、やべぇ!?午後から鍛練だった!?それじゃあな! 」


ダダッ!!


月「あっ!? 」


何かされる前にと月から逃げ出す玲であったが


ボコッ!!


玲「うわっ!? 」


ドッシーンッ!!


少し歩いたところで落とし穴に落ちてしまった!


玲「いててっ!?こんなとこに落とし穴を掘った奴はどこだーっ!! 」


と玲が叫ぶと


タンポポ「ここにいるぞーっ! 」


ニュッ!!


穴の外からタンポポが顔を出してきた。


月「タンポポちゃんありがとうございます 」


タンポポ「にひひっ!落とし穴ならタンポポに任せてよ♪ 」


実はこの落とし穴、あらかじめ玲が逃げると予想していた月がタンポポに言って掘らせたものである。


玲「俺をどうするつもりだーっ!! 」


と玲が叫ぶと


月「玲さん、あなたには女らしさが必要です!なので女らしくなってもらいます!これは主君命令です! 」


ビシッ!!


玲「うっ!? 」


主君命令と出されては玲とてすぐに断ることができないのであった。


そして仕方なく


玲「わ…わかったよ! 」


女らしくすることを約束させられる玲


すると


月「よかったです。では紫苑さん、お願いします 」


紫苑「うふっ、承りましたわ♪ 」


ニュッ!


玲「へっ!? 」


穴の外から紫苑が現れた。


そしてそれから少しして、穴から出された玲であったが


紫苑「じゃあ、穴に落ちて服も汚れたわけだし、早速お着替えしなくちゃね♪ 」


シュパッ!!


玲「なっ!?/// 」


目にも止まらぬ早業で玲の服を剥ぎ取り、玲を下着姿にする紫苑


玲「お…女らしくするのに何で服を脱がすんだよ!?仕草だけでいいだろ!!/// 」


女同士とはいえやはりいきなり服を脱がされると恥ずかしいらしい


紫苑「仕草だけじゃダメよ、やはり見掛けも女らしくしないといけないからねぇ 」


こう見えて紫苑のコーディネート力はなかなかのものである。(無印で鈴々のおしゃれに協力したほど)


紫苑「あらあら、下穿き(パンツ)もそんな子供っぽい熊さん柄じゃなくて大人っぽいものにしなくちゃねぇ♪ 」


スッ!


そう言いながらエロい下着を持って玲に近づこうとする紫苑


玲「ひっ!?やっぱりやめだ!! 」


ダッ…


下着姿のままその場から立ち去ろうとする玲であったが


ガシッ!!


タンポポ「逃がさないよ♪ 」


葵「ごめんね玲 」


玲「なっ!? 」


タンポポと葵に捕まってしまった!


紫苑「それじゃあ着替えの続きをしましょうね♪ 」


スッ!


手足を押さえられ、動けない玲に迫る紫苑


玲「や…やめろ!?パンツに手を出すな!?あぁーっ!! 」


すぽっ!!


それからしばらくして


パァーッ!!


玲「こ…これが俺かよ!? 」


玲自身でも驚いていたその姿、前は色違いの恋のような服に腰にジャージを巻き、スパッツをはいていた姿だったのだが


今の玲はカツラで長髪にし、着物のような上着に、スカートをはいて靴はブーツ(下着はエロいもの)を装着した姿になっていた。


葵「玲、似合ってるじゃない!? 」


タンポポ「確かこういうのって馬子にも衣装(どんな人でも服によって立派に見えること)って言うんだよね♪ 」


玲「自分でも驚きだぜ!? 」


玲が言うと


月「玲さん!『だぜ』ではなく『ですわ』です!それと一人称も『俺』ではなく『私』に直してください! 」


月に注意された玲は


玲「わ…わかりましたですわ!?/// 」


恥じらいながらも言葉を直すのであった。


月「よろしい!ではその姿のまま一緒に買い物に行きましょう 」


玲「えっ!?それはちょっと…!? 」


断ろうとする玲だが


月「主君命令です! 」


玲「うっ!? 」


主君命令の前に手も足も出せない玲であった。


そして


バンッ!!


あの後、更に月から歩き方を注意された玲が監視役の月と荷物持ちでついてきた牡丹と一緒に歩いていると


男「おい、あの月さんの隣にいる美女は誰だ? 」


男「さぁ、蜀軍にあんな将いたっけ? 」


出会う人が次々と姿の変わった玲に気づいてなかった。


これがいつもなら


男「おい、あれ土門将軍だぜ!? 」


男「機嫌が悪い時に近づいたら殴られるから逃げよう!? 」


と恐れられていたのだ。


玲「(恐れられずに歩くなんて多分初めてだぜ///) 」


と玲が照れながら歩いていると


玲「(あっ!あいつは!?) 」


バンッ!!


いつも出会う度に玲を男と呼んでは玲に殴られる男と出会ってしまった!


玲「(また男呼ばわりしたらぶっ飛ばしてやる!!♯) 」


と玲が笑顔で男との距離を縮めていくと


スッ!


男は玲に手を差しだし


男「美しいお嬢さん、あなたに一目惚れしました。付き合ってください! 」


玲「えっ!?/// 」


何と!?いきなり告白してきた!(男は玲だと気づいていません)


まさかの反応に呆気にとられる玲であったが


月「急いでますので失礼します 」


ササッ!!


月が玲の手を引っ張ってその場から去るのであった。


それから少しして


玲「まさか俺…私が告白されるなんて思いませんでした!? 」


普段男から声をかけられるといえば果たし合いという経験を積んできた玲にとって予想外の出来事であった。


月「ねっ玲さん、女らしくするのも悪くないでしょ♪ 」


玲「あぁ、確かにその通りですわ 」


もちろん玲だってこれが初めての女らしさ体験というわけではない


過去に玲は母から女らしくなるよう茶道や琴を習わされたのだが長続きせずすぐに破門を言われるのを繰り返していた。


それ以来、玲の母は玲を女らしくするのを諦めたのだった。


玲「(なんだか女らしくするのもいいかもな♪) 」


と喜ぶ玲だが


牡丹『何だか玲が玲じゃないみたい 』


玲の相棒である猪の牡丹は不安な気持ちであった。


月「それじゃあ買い物も済ませましたし、帰りましょうか 」


玲「はいっ♪ 」


そして城へと帰ろうとしたその時!


悪人「どけどけーっ!! 」


ドンッ!!


月「へぅっ!? 」


玲「月さん!? 」


月が後ろから現れた悪人に突き飛ばされてしまった!


そして去っていく悪人に対して


玲「私の主君を傷つけるなんて許しません!成敗します! 」


ダッ…


悪人を追いかけようと走る玲だが


ずでんっ!!


玲「きゃあっ!? 」


着なれない服と履き慣れない靴のせいで転んでしまった。


玲「うぅ…悪人を追いかけられないなんて悔しいです… 」


ゴォッ…


この時、悔しさのあまりに玲の気がふくれつつあった。


そして倒れる玲に対して


牡丹『玲、何さっきから無理しちゃってるのよ!いつでもワイルドなのが玲でしょ!! 』


玲「牡丹さん… 」


牡丹に叱咤された玲は


ビリッ!!


服を破って動きやすくすると


玲「だな!やっぱ女らしくなんて俺の性に合わないぜ! 」


ドォンッ!!


いつもの玲に戻った!


そしてこの時!


ゴォッ!!


玲がふっ切れたからなのか、いつもより多くの気が体から噴き出していた!


牡丹『これならいけるかも!いくわよ玲! 』


玲「よっしゃ来い! 」


そして


バッ! ズシンッ!!


玲の頭に牡丹が乗り


玲「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前! 」


シュシュシュッ!


玲が高速で印を結ぶと


パァーッ!!


玲と牡丹の体が光り輝いた。


シュシュシュッ!


牡丹が玲と同じように印を結ぶと


パンッ!


二人は手を叩き!


玲・牡丹『秘術・一心同体! 』


と同時に叫んだ瞬間!


パァーッ!!


二人の体が合わさるように光り輝き


ジャキンッ!!


玲「天蓬元帥・土門玲! 」


バァンッ!!


玲の姿は頭は猪の頭部の毛皮、服装は原始人ファッションに岩の鎧を身に纏い、手足には岩の装備、そして胸が秋蘭くらいに膨れ上がっていた。


これが玲の一心同体である。


玲「やった!胸が大きくなってやがる!!って喜ぶのは後だ!今は月を突き飛ばした奴を追わねえとな! 」


そして一方


悪人「フッ!ここまで逃げれば警邏隊も追ってこれまい! 」


警邏隊から逃げられてひと安心する悪人であったが


ドッカーンッ!!


悪人「な…何だ!? 」


いきなり悪人の近くにあった壁が破壊されると


玲「見つけたぜ! 」


バンッ!!


壁の穴から一心同体した玲が現れた!


悪人「ちっ!ここまで追ってきやがったのか、なんて男だ!? 」


と悪人が言うと


玲「俺は女だーっ!!♯ 」


ドグボッ!!☆ミ


悪人「がはっ!? 」


ばたりっ!!


玲「ざまあみろい!! 」


一心同体の玲に殴られたものの、力をセーブしていたため悪人は気絶だけですんだ。


それから数日後


玲「あの後が大変だったよな〜 」


あの後、愛紗からはやり過ぎだと怒られ、紫苑からは服を破いたことを怒られる玲であったが今の表情はそれほど辛そうではなかった。


牡丹『やっぱり玲にはいつもの態度や服が似合うわ♪ 』


玲「だよな、見かけで人が集まってもそんな奴は信用できないし、もう女らしくだなんて懲り懲りだぜ 」


という玲に


月「玲さん、そんなこと言わずにまた女の子らしくしましょうね♪ 」


タンポポ「逃がさないよ〜♪ 」


と玲に詰め寄る二人であったが


玲「いくぜ牡丹!? 」


牡丹『了解よ! 』


ダダッ!!


タンポポ「あっ!逃げた!? 」


月「待ってくださーい! 」


月の主君命令を聞かないうちに逃げ出す玲であった。


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